実家を相続したものの、誰も住まないまま放置している——そんな悩みを抱える方が足立区でも増えています。空き家は放置するほど倒壊や不法投棄のリスクが高まり、近隣トラブルにもつながりかねません。
とはいえ、いざ解体工事を検討しても「どの業者に頼めばいいのか分からない」「費用がいくらかかるか不安」という方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、足立区で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、使える補助金の種類と要件、見落としがちな注意点まで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 足立区の木造解体の実勢坪単価は約39,581円(変動幅25,000〜67,971円)が目安
- 足立区独自の補助金は、区登録の耐震診断士による診断で耐震性不足と判定されると、除却費用の9割・上限150万円まで助成される
- 解体後は住宅用地特例が外れ、土地の固定資産税等が上がる可能性があるため、タイミングの見極めが重要
- アスベスト事前調査の掲示義務など、業者選び以前に確認すべき法的手続きがある
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 足立区の補助金の対象になるか確認する
- 解体せず売却する場合の査定額も調べておく
- 3社程度から解体の見積もりを取る
- 固定資産税の変化・3,000万円特別控除の要件を確認する
- 解体するか、現状のまま売却するかを決める
足立区の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社田嶋解体 | 直接依頼 | 足立区西新井栄町の地元業者 |
【7選】足立区の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、補助金申請のサポートも無償で受けられます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(足立区含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(足立区含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(足立区含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(足立区含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(足立区含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(足立区含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|足立区の解体会社
7. 株式会社田嶋解体
足立区西新井栄町に本社を構える地元業者です。「小規模な解体工事から、施設、団地といった大規模な解体工事まで幅広く承っております」と案内しており、個人住宅の解体にも対応しています。建造物解体工事のほか内装工事、手壊し解体、部分解体、アスファルト撤去、橋梁・煙突工事まで手掛けています。
| 所在地 | 東京都足立区西新井栄町3-10-16 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6806-4316 |
| 資本金 | 300万円 |
| 特徴 | 東京都解体工事業者登録(第13-00-228157号)を保有、小規模住宅から大規模解体まで対応 |
足立区の解体工事費用相場
足立区の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、足立区で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 39,581円 | 25,000円〜67,971円 |
| 鉄骨造 | 57,343円 | 32,656円〜97,314円 |
| RC造 | 89,306円 | 83,930円〜94,457円 |
| 内装解体 | 44,664円 | 19,529円〜77,800円 |
※出典:解体無料見積ガイド「東京都足立区の解体費用相場」(2025年までの実施工事データに基づく)

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は118万7,430円です。足立区は木造住宅密集地域が広く、旧耐震基準の住宅も多く残っているため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
足立区で使える解体工事の補助金・助成金
足立区独自の補助金は「耐震診断→除却工事助成」という2ステップの制度です。令和8年度まで拡充されており、活用価値が高い内容になっています。
東京都の制度|空き家家財整理・解体促進事業
- 補助額:解体費用の1/2(上限10万円)。家財整理費用は1/2(上限5万円)
- 主な対象:東京都空き家ワンストップ相談窓口に相談した、都内の空き家所有者
足立区独自の制度|旧耐震木造住宅の除却工事助成(令和8年度まで拡充中)
- ステップ①:区登録の耐震診断士による耐震診断を受ける(診断費用も助成対象、木造戸建住宅は上限30万円)
- ステップ②:診断の評点が1.0未満(耐震性が不足している)と判定されたら、除却工事費用の助成を申請
- 補助額:除却工事費用の9割、上限150万円(戸建住宅・共同住宅とも同条件。延べ床面積による上限算定あり)
- 対象:昭和56年5月以前に建築された木造住宅・建築物
- 申請条件:耐震診断・除却工事とも契約前の事前申請が必須/宅地建物取引業者は対象外
「解体する前にまず耐震診断を受ける」という順番を守らないと助成対象になりません。また、不燃化特区に指定されている中央本町一体地区にお住まいの場合は、これとは別に最大280万円の解体費助成が用意されています(参照:足立区公式サイト「木造住宅・建築物への耐震助成を行っています」、東京都「空き家家財整理・解体促進事業」)。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。足立区でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
建築物除却届・特定建設作業の届出
足立区では建築物を解体する際に「建築物除却届」の提出が必要です。加えて、騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに区への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 追加費用が発生しやすい条件を事前に伝えているか:地中埋設物(旧建物の基礎や浄化槽など)が見つかると追加費用が発生します。契約前にどのようなケースで追加費用がかかるかを説明してくれる業者は信頼度が高いといえます。
足立区の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較
- 契約・自治体への届出(建築物除却届、特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(足立区含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 解体後、固定資産税はいつから変わりますか?
毎年1月1日時点の状況で課税されるため、年内に解体すると翌年度から住宅用地特例が外れます。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
Q. 先に解体してしまったら助成金はもらえませんか?
もらえません。足立区の除却工事助成は、区の耐震診断助成を受けて評点1.0未満と判定された後に、工事契約前の事前申請が必要です。解体を決める前に、まず区の耐震化推進係(建築室建築防災課)に相談しましょう。
まとめ
足立区の解体工事は、区登録の耐震診断士による診断を経て耐震性不足と判定されれば、除却費用の9割・上限150万円まで助成される点が特徴です。「壊してから考える」のではなく、補助金の対象条件や解体後の税金・特例まで見据えて計画することが、後悔しない実家じまいにつながります。まずは複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討してみてください。
