実家を相続したものの佐賀市外に住んでいて、管理が難しい——そんな悩みを抱える方が増えています。空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。
とはいえ、いざ解体工事を検討しても「佐賀市はどんな補助金が使えるのか」「費用がいくらかかるか不安」という方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、佐賀市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、「佐賀市内業者による施工」が条件になっている佐賀市独自の補助制度の注意点と、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 佐賀市の木造解体の実勢坪単価は約31,630円(変動幅22,000〜40,000円)が目安
- 佐賀市独自の補助金「危険空き家等解体助成金」は解体費用の1/2、上限60万円
- 佐賀市内に本社(本店)がある法人、または佐賀市内に住所がある個人業者による解体工事であることが補助の条件
- 令和8年度分の申請受付はすでに終了しており、次年度の受付開始(例年5月頃)を待つ必要がある
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 佐賀市都市政策課空き家対策室に相談し、対象要件と次回受付時期を確認する
- 解体せず売却する場合の査定額も調べておく
- 補助金を使う予定なら、佐賀市内に本社・住所がある業者を含めて3社程度から見積もりを取る
- 受付期間内に事前調査申請を行い、判定結果を待ってから工事契約・着工する
- 解体するか、現状のまま売却するかを決める
佐賀市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社井手解体実業 | 直接依頼 | 佐賀市の地元業者、2001年設立・補助金の市内業者条件を満たす |
【7選】佐賀市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、補助金申請のサポートも無償で受けられます。ただし、佐賀市の補助金を使う予定がある場合は、紹介される業者が市内業者の条件を満たすか事前に確認しましょう。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(佐賀市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(佐賀市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(佐賀市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(佐賀市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(佐賀市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(佐賀市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|佐賀市の解体会社
7. 株式会社井手解体実業
佐賀市に本社を構える、2001年設立の地元業者です。住宅・ビル等の解体工事を主業務とし、産業廃棄物の収集運搬・処分まで一貫対応しています。佐賀市の「危険空き家等解体助成金」が求める「市内に本社がある法人」の条件を満たす業者として、補助金活用を考えている方にも安心して依頼できます。
| 所在地 | 佐賀市久保泉町大字上和泉798-10 |
|---|---|
| 電話番号 | 0120-550-773 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 特徴 | 建設業許可(佐賀県知事許可・特-7・第10991号)を保有、住宅解体からビル解体まで対応 |
佐賀市の解体工事費用相場
佐賀市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、佐賀市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 31,630円 | 22,000円〜40,000円 |
| 鉄骨造 | 42,552円 | データなし |
| RC造 | 63,824円 | データなし |
| 内装解体 | 47,500円 | 15,000円〜80,000円 |
※出典:解体無料見積ガイド「佐賀県佐賀市の解体費用相場」(鉄骨造・RC造はサンプル数が単一のため変動幅データが公開されていません)

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は94万8,900円です。加えて、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費は平均36万8,718円かかったというデータもあります。複数社から見積もりを取って比較することで、費用を抑えられる可能性があります。
佐賀市で使える解体工事の補助金・助成金
佐賀市には「危険空き家等解体助成金」という独自の補助金があります。他都市の補助金と大きく異なるのは、解体工事を依頼する業者が「佐賀市内業者」である必要があるという条件です。
佐賀市危険空き家等解体助成金
- 助成額:解体費用の1/2に相当する額、60万円が限度(例:解体費80万円→助成金40万円、解体費120万円以上→助成金60万円)
- 対象:市内に所在し、1年以上常時無人で適正に管理されていないことにより倒壊・資材飛散のおそれがある(またはそのおそれが将来生じる)状態にある建物
- 対象となる工事の条件:空き家(付属家含む)と敷地の樹木等を全部解体すること、かつ市内業者(佐賀市内に本社・本店がある法人、または佐賀市内に住所がある個人業者)による解体工事であること
- 申請者:所有者または相続人(共有の場合は全員の同意)。市税滞納がなく、暴力団等でないこと
- 申請受付期間:事前調査申請は令和8年5月1日〜6月30日(先着順ではないが、危険度が著しく高い場合は早期に決定されることがある)
この制度で特に注意したいのは、市外の業者に依頼すると補助対象外になってしまう点です。全国展開の一括見積もりサービスを使う場合でも、実際に施工する業者が佐賀市内に本社・住所を持つかどうかを必ず確認しましょう。また、本記事の執筆時点(2026年9月)では令和8年度申請分の受付はすでに終了しています。次回の受付開始は例年5月頃が目安になるため、佐賀市都市政策課空き家対策室(0952-40-7174)へ早めに相談しておくことをおすすめします(参照:佐賀市公式サイト「危険な空き家等の解体費を助成する制度について」)。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。佐賀市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 補助金を使うなら、業者が佐賀市内に本社・住所を持つか:この条件を満たさないと助成金が受けられないため、契約前に必ず確認しましょう。
佐賀市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(佐賀市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 一括見積もりサービスで紹介された業者が市外だった場合、補助金は使えませんか?
佐賀市の助成金は市内に本社・住所がある業者による施工が条件のため、市外業者に依頼すると対象外になります。見積もり時に業者の所在地を必ず確認しましょう。
Q. 次回の申請受付はいつ頃ですか?
例年5月頃から受付が始まる傾向にありますが、正確な時期は佐賀市都市政策課空き家対策室(0952-40-7174)へお問い合わせください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 解体後、固定資産税はいつから変わりますか?
毎年1月1日時点の状況で課税されるため、年内に解体すると翌年度から住宅用地特例が外れます。
まとめ
佐賀市の解体工事は、「危険空き家等解体助成金」(解体費用の1/2・上限60万円)が用意されているものの、市内業者による施工が条件という他都市にはない特徴があります。補助金の活用を考えているなら、見積もり段階から業者の所在地を確認し、次回の受付開始時期を早めに市へ確認しておくことが、後悔しない実家じまいにつながります。まずは複数の一括見積もりサービスで相場を把握しつつ、地元業者への直接依頼も含めて比較検討してみてください。
