実家を相続したものの津市外に住んでいて、管理が難しい——そんな悩みを抱える方が増えています。空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。
とはいえ、いざ解体工事を検討しても「津市はどんな補助金が使えるのか」「費用がいくらかかるか不安」という方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、津市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、他の多くの自治体とは異なり「空き家」ではなく「耐震性の低さ」を条件とする津市独自の補助金の仕組みと、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 津市の木造解体の実勢坪単価は約34,596円(変動幅23,140〜43,875円)が目安
- 津市独自の補助金「木造住宅除却事業補助金」は除却工事費の23%、最高40万円
- 他の多くの都市と異なり「空き家」限定ではなく、耐震診断で倒壊の危険性が確認された木造住宅が対象
- 受付は先着順で、令和8年度は4月8日9時から津リージョンプラザで受付開始
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 津市建築指導課に相談し、無料耐震診断が受けられるか確認する
- 解体せず売却する場合の査定額も調べておく
- 3社程度から解体の見積もりを取る
- 税制優遇(3,000万円特別控除など)の適用要件と期限を確認する
- 解体するか、現状のまま売却するかを決める
津市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社伊勢組(解体ビルド) | 直接依頼 | 津市の地元業者、45年の実績を持つ老舗解体業者 |
【7選】津市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、補助金申請のサポートも無償で受けられます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|津市の解体会社
7. 株式会社伊勢組(解体ビルド)
津市半田に本社を構える、昭和54年(1979年)創業という45年以上の実績を持つ地元解体業者です。「解体ビルド」のブランドで運営しており、一軒家の家屋からビル・工場まで幅広く解体工事を手掛けています。施工事例には「津市 H様邸 木造解体工事」など個人住宅の解体実績が多数掲載されており、自社で中間処理場を保有しているためコスト削減にもつながります。着工前には近隣1軒1軒への挨拶を徹底し、トラブル防止にも力を入れています。
| 所在地 | 三重県津市半田403-3(中間処理場:三重県津市雲出本郷町1902-20) |
|---|---|
| 電話番号 | 059-225-2902(フリーダイヤル:0120-584-831) |
| 代表者 | 代表取締役 岡村篤昌 |
| 特徴 | 建設業許可(三重県知事許可・特-5・第6907号)を保有、解体工事業・土木工事業など幅広く対応、自社中間処理場を保有 |
津市の解体工事費用相場
津市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、津市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 34,596円 | 23,140円〜43,875円 |
| 鉄骨造 | 48,750円 | データなし |
| RC造 | 87,500円 | 55,000円〜120,000円 |
| 内装解体 | 48,070円 | データなし |
※出典:解体無料見積ガイド「三重県津市の解体費用相場」(鉄骨造・内装解体はサンプル数が単一のため変動幅データが公開されていません)

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は103万7,880円です。加えて、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費は平均33万9,456円かかったというデータもあります。複数社から見積もりを取って比較することで、費用を抑えられる可能性があります。
津市で使える解体工事の補助金・助成金
津市には「木造住宅除却事業補助金」という独自の補助金がありますが、他の多くの自治体とは異なる特徴的な仕組みになっている点に注意が必要です。
津市木造住宅除却事業補助金
- 補助額:除却工事に要する費用の23%の額(最高40万円)
- 対象住宅:次の5つすべてに該当する住宅
①耐震診断で評点が0.7未満(倒壊する可能性が高い)、または容易な耐震診断調査票(自己診断)により倒壊の危険性があること
②昭和56年5月31日以前に建てられた(着工された)木造住宅であること
③3階建て以下であること
④延べ床面積の過半が住宅の用に供されているもの
⑤在来軸組工法、伝統工法、枠組工法の住宅(丸太組工法=ログハウスやプレハブ工法などは対象外) - 耐震診断:津市が行っている無料耐震診断、または有料で三重県木造住宅耐震促進協議会の耐震診断等を受けたものに限る
- 受付方法:先着順。令和8年度は4月8日(水)9時から津リージョンプラザ3階展示室で受付開始、翌9日(木)以降は本庁舎5階建築指導課で受付
- その他:同一年度につき1敷地1棟限り。原則翌年1月末までに除却工事を終え、2月末までに完了実績報告書を提出する必要がある
この制度で特に注意したいのは、「空き家であること」が要件になっておらず、耐震性の低い木造住宅であれば居住中の住宅でも対象になり得る点です。他の多くの都市の補助金が「1年以上使用されていない空き家」を対象としているのに対し、津市の制度は耐震診断の結果(評点0.7未満)を最重要の判断基準としています。逆に言えば、耐震診断を受けていない、または評点が0.7以上の場合は対象外になるため、まずは津市の無料耐震診断を利用して評点を確認することをおすすめします。受付は先着順のため、活用を検討している方は津市都市計画部建築指導課(電話:059-229-3187)へ早めに相談してください(参照:津市「木造住宅除却事業補助金の概要」令和8年度版)。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。津市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 耐震診断の実施サポートがあるか:補助金活用を考えている場合、耐震診断の手配や書類作成を手伝ってくれる業者だとスムーズです。
津市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 空き家でなくても津市の補助金は使えますか?
はい。津市木造住宅除却事業補助金は「空き家」であることを要件としておらず、耐震診断の結果(評点0.7未満)が重要な判断基準です。居住中の住宅でも該当する可能性があります。
Q. 耐震診断はどこで受けられますか?
津市が実施する無料耐震診断(合併前10市町村での診断含む)、または三重県木造住宅耐震促進協議会の有料耐震診断を受ける必要があります。詳しくは津市建築指導課へお問い合わせください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
津市の解体工事は、「木造住宅除却事業補助金」(除却工事費の23%、最高40万円)が用意されており、他の多くの自治体と異なり空き家限定ではなく耐震性の低さが判断基準になっている点が特徴です。先着順での受付のため、耐震診断を早めに済ませておくことが活用のポイントになります。まずは複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、45年の実績を持つ地元業者への直接依頼も含めて比較検討してみてください。
