金物の町として知られ、ゴルフ場の多い兵庫県中南部の三木市。実家が三木市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「三木市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、三木市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、特定空家等の認定と指導・勧告の対象であることが前提で、申請年度の世帯全員の市町村民税所得割額が23万5千円未満という所得要件がある三木市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 三木市の木造解体の実勢坪単価は約33,015円(変動幅28,196円〜44,000円)が目安
- 三木市の「特定空家等除却費補助制度」は、補助対象経費の2分の1で、100万円が限度。補助対象となる費用は、建物の解体除却に伴う工事費に限られる
- 対象は、空家法の特定空家等で、(1)指導または勧告の対象とされたもの、(2)主として居住の用に供されていたもの、(3)法人等が所有するものでないこと、(4)建築士が測定した不良度が100点以上のもの
- 申請年度の世帯全員の市町村民税の所得割額の合計が23万5千円未満であることが条件。個人で、市税を滞納していないこと
- 市内に主たる事業所を有する法人または市内に住所を有する個人事業者が施工し、交付決定の日後に着手して、その年度の3月31日までに完了する。令和8年度の申請期限は令和9年3月15日まで
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 三木市生活安全課の空き家対策係(0794-82-2000、内線2381)に、空き家が特定空家等の認定を受けているか、相談する
- 申請の前に、不良度測定の評定項目となる構造(外壁・柱・梁・屋根など)に、損傷が見られるかを確認する
- 市内に主たる事業所を有する法人、または市内に住所を有する個人事業者から、見積もりを取る
- 申請書を提出し、交付決定を受けてから、除却工事に着手する(申請者、見積書・領収書の宛名、振込先口座名義人は全て同じにする)
- 令和9年3月31日までに工事を完了し、実績報告をする
三木市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社神和商事 | 直接依頼 | 三木市別所町の土木・解体会社、平成元年設立、特定建設業許可と宅建業免許を持つ |
【7選】三木市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(三木市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(三木市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(三木市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(三木市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(三木市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(三木市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|三木市の解体会社
7. 株式会社神和商事
三木市別所町に本社を構え、解体工事、土木工事、建築工事、産業廃棄物処理を手掛けている会社です。平成元年の設立で、兵庫県知事の特定建設業許可(土木工事)と宅地建物取引業免許を持ち、リサイクル工場や採土場も運営しています。西脇に営業所があり、従業員は45名(令和5年1月現在)です。
| 所在地 | 兵庫県三木市別所町東這田77 |
|---|---|
| 電話番号 | 0794-83-6125 |
| 特徴 | 代表筒井常雄、平成元年設立・資本金4,000万円、兵庫県知事特定建設業許可(特-3)第352443号(土木工事)、宅地建物取引業免許、リサイクル工場、従業員45名(令和5年1月時点) |
三木市の解体工事費用相場
三木市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、三木市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 33,015円 | 28,196円〜44,000円 |
| 鉄骨造 | 26,270円 | データ数が少なく変動幅なし |
| RC造 | 70,886円 | 57,255円〜97,917円 |
| 内装解体 | 35,370円 | 16,125円〜77,241円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は99万450円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
三木市で使える解体工事の補助金・助成金
三木市には、倒壊や建築部材の飛散のおそれがある危険な空き家(特定空家等)の解体費を補助する制度があります。補助額は経費の2分の1で上限100万円ですが、特定空家等の認定と、世帯の所得要件を満たす必要があります。
2分の1・上限100万円。特定空家等で、世帯の所得割額が23万5千円未満
- 補助率・限度額:補助対象経費の2分の1に相当する額(千円未満切り捨て)。ただし、100万円を限度とする
- 補助対象経費:建物の解体除却に伴う工事費に限られる(国、県の補助基準に準じる)
- 補助対象となる空家(すべてに該当):空家法第2条第2項の特定空家等で、(1)法第22条第1項の指導または同条第2項の勧告の対象とされたもの、(2)主として居住の用に供されていたもの、(3)法人その他の団体が所有するものでないこと、(4)交付要綱別表第1の不良度測定基準により建築士が測定した合計点数が100点以上であること
- 補助対象者(すべてに該当):補助対象空家またはその敷地である土地の所有者。個人(法人でない)。当該空家の除却工事をしようとする人。申請年度の世帯全員の市町村民税の所得割額の合計が23万5千円未満。市税を滞納していない。すべての共有者等の同意を得ている
- 補助対象となる工事の要件:市内に主たる事業所を有する法人または市内に住所を有する個人事業者が施工する工事。申請をした日の属する年度の3月31日までに完了する工事。補助金の交付決定の日後に着手する工事。他の補助金等の対象となる工事でないこと
- 申請期限:令和8年度は令和9年3月15日まで。予算が上限に達した場合には、年度中に申請を打ち切る可能性がある
- 注意事項:申請の前に、不良度測定の評定項目となる構造(外壁・柱・梁・屋根など)に損傷が見られるかを確認する。すでに完了した工事、着手した工事、交付決定を受ける前に行った契約による工事は対象外。申請者、見積書および領収書の宛名、補助金の振込先の口座名義人は全て同じ。住宅の解体後は、住宅用地の特例措置が適用されなくなり、土地の固定資産税などが上がることがある
- 公式ページに記載がない項目:予算額、募集件数
三木市の補助金は、空き家が特定空家等で、市の指導または勧告の対象になっていることが前提の制度です。さらに、申請年度の世帯全員の市町村民税所得割額の合計が23万5千円未満という所得要件があるため、世帯の所得が高い場合は使えません。補助率は2分の1で上限100万円と手厚い一方、令和8年度の申請期限は令和9年3月15日までで、予算が上限に達すると年度中に打ち切られる可能性があります。交付決定前に契約や着手をすると対象外になるので、先に生活安全課の空き家対策係へ相談しましょう。詳細は三木市生活安全課(0794-82-2000、内線2381)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。三木市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。三木市でも、住宅を解体すると、住宅用地の特例措置が適用されなくなり、土地の固定資産税などが上がることがあります。売却や活用の時期と合わせて、検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。三木市の補助金は、予算が上限に達すると年度中に打ち切られる可能性があるため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 世帯の所得要件を満たしているか:三木市の補助金は、申請年度の世帯全員の市町村民税の所得割額の合計が23万5千円未満であることが条件です。申込みの前に、確認しましょう。
三木市の解体工事の流れ

- 業者選定(市内の事業者)・現地調査・見積もり比較・市への相談
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(三木市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 特定空家等に認定されていない空き家は、対象ですか?
対象外です。空家法の特定空家等で、指導または勧告の対象とされ、建築士が測定した不良度が100点以上のものが対象です。
Q. 世帯の所得が高いと、使えませんか?
申請年度の世帯全員の市町村民税の所得割額の合計が23万5千円以上の場合は、対象になりません。詳細は生活安全課にご確認ください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
三木市の解体工事は、空家法の特定空家等として指導または勧告の対象となり、不良度が100点以上の個人所有の空き家で、申請年度の世帯全員の市町村民税所得割額が23万5千円未満であれば、補助対象経費の2分の1(上限100万円)の補助を受けられる可能性があります。令和8年度の申請期限は令和9年3月15日です。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
