温まりにくくなった電子レンジ、買い替えで不要になったオーブンレンジ、実家の台所に置かれたままの古いレンジ。電子レンジは重さがあり、冷蔵庫や洗濯機のように家電リサイクル法の対象なのかどうかもわかりにくいため、「どうやって捨てればいいのか」と迷う方が多い家電です。
Yahoo!知恵袋にも「電子レンジは粗大ゴミで出せる?」「リサイクル料金はかかる?」「壊れた電子レンジを無料で引き取ってもらう方法は?」といった質問が数多く寄せられています。
電子レンジは家電リサイクル法の対象外で、ほとんどの自治体で粗大ゴミや不燃ゴミとして処分できます。リサイクル料金は不要で、粗大ゴミなら数百円〜1,000円程度で出せるのが一般的です。買い替えなら家電量販店の引き取り、年式が新しければ買取と、状況に合わせて方法を選べます。
本記事では、電子レンジの処分方法と費用、買取で手放せる条件、処分前に確認したいこと、寿命と買い替えのサイン、炊飯器やトースターなどほかのキッチン家電の捨て方まで、知恵袋に寄せられた声を交えて詳しく解説します。

電子レンジは何ゴミ?
この章のポイント
- 家電リサイクル法の対象ではない
- 粗大ゴミか不燃ゴミとして出せる自治体が多い
- 小型家電リサイクル法の対象品目
家電リサイクル法の対象は、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。電子レンジやオーブンレンジは対象に含まれていないため、リサイクル料金を支払う必要はなく、自治体のゴミとして処分できます。
| 自治体の扱いの例 | 出し方 | 手数料の目安 |
|---|---|---|
| 粗大ゴミ | 申し込みのうえ、処理券を貼って指定日に出す | 300円〜1,000円程度 |
| 不燃ゴミ | 指定袋に入る小型の物は、不燃ゴミの日に出す | ゴミ袋代のみ |
| 小型家電回収 | 回収ボックスや回収拠点に持ち込む | 無料(投入口に入る大きさに限る場合が多い) |
| 清掃工場への持ち込み | 自分で運んで処分する | 重さに応じて数百円程度 |
電子レンジは、鉄や銅、アルミニウムなどの資源を含むため、小型家電リサイクル法の対象品目にもなっています。自治体によっては、粗大ゴミとして回収した後に資源としてリサイクルしています。
知恵袋に寄せられた声
Yahoo!知恵袋には、次のような質問と回答が見られます。
- 電子レンジは冷蔵庫と同じようにリサイクル料金がかかると思っていた
- 15年使った電子レンジから火花が出たので、すぐに処分したい
- 一人暮らしの引っ越しで、まだ使える電子レンジを手放したい
回答では「電子レンジは粗大ゴミで数百円で出せる」「火花が出るレンジは危険なので使用を中止すべき」「年式が新しければリサイクルショップで売れる」といったアドバイスが目立ちました。
電子レンジの処分方法と費用
この章のポイント
- 粗大ゴミが最も安くて確実
- 買い替えなら家電量販店の引き取りが便利
- 新しい物は買取や譲渡も
電子レンジの処分方法は、次の6つです。
| 処分方法 | 費用の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ゴミ・不燃ゴミ | 無料〜1,000円程度 | 費用を抑えたい |
| 家電量販店の引き取り | 550円〜2,200円程度(店舗による) | 買い替える、持ち込める店舗が近い |
| 宅配回収(小型家電リサイクルの認定事業者) | 1箱1,650円程度〜(パソコンと一緒なら無料の場合も) | 自宅から発送したい、ほかの小型家電もある |
| リサイクルショップ・買取業者 | 無料〜買取額がつくことも | 製造から5年以内、動作に問題がない |
| フリマアプリ・知人に譲る | 送料がかかる | まだ使える、引き取り手がいる |
| 不用品回収業者 | 2,000円〜5,000円程度 | ほかの不用品とまとめて処分したい |
自治体の粗大ゴミとして出す
最も費用を抑えられるのは、自治体の粗大ゴミとして出す方法です。粗大ゴミ受付センターに電話やインターネットで申し込み、手数料分の処理券をコンビニなどで購入して貼り、指定日に指定の場所へ出します。
電子レンジの重さは、単機能レンジで10kg〜15kg程度、オーブンレンジで15kg〜25kg程度あります。集積所まで運ぶ際は、底をしっかり持ち、腰を痛めないよう注意しましょう。
家電量販店に引き取ってもらう
家電量販店では、小型家電の回収サービスとして、電子レンジを有料で引き取っているところがあります。新しい電子レンジを購入する際に、配送と同時に古い物を引き取ってもらえる場合もあり、買い替えのときに便利です。引き取りの費用や条件は店舗によって異なるため、事前に確認しましょう。
宅配回収を利用する
国の認定を受けた小型家電リサイクル事業者の中には、段ボール箱に詰めた小型家電を宅配便で回収してくれるサービスがあります。自治体と連携している事業者もあり、自宅から発送できるため、粗大ゴミの収集日を待てない場合や、集積所まで運べない場合に便利です。
買取やフリマアプリで手放す
製造から5年以内程度で、動作に問題のない電子レンジは、リサイクルショップや買取業者で値段がつくことがあります。スチームオーブンレンジなど高機能なモデルや、人気メーカーの製品は、数千円〜1万円以上で買い取ってもらえることもあります。
フリマアプリで売る場合は、電子レンジの送料が2,000円〜3,000円以上かかることもあるため、送料を含めた価格設定が必要です。配送中の破損を防ぐため、ターンテーブルのガラス皿は外して別に梱包しましょう。
処分する前に確認したいこと
この章のポイント
- 庫内の汚れや付属品を確認
- ガラス皿は別に分別する自治体も
- アース線を外しておく
電子レンジを処分する前に、次の点を確認しておきましょう。
- 庫内に食品や容器が残っていないか確認する
- ターンテーブルのガラス皿や、角皿、焼き網などの付属品を確認する(自治体によっては本体と分けて出す)
- 電源プラグとアース線をコンセントから外す
- 買取や譲渡に出す場合は、庫内の油汚れやにおいを落としておく
- 製造年を、本体の背面や側面、扉の内側のラベルで確認する
ガラス製のターンテーブルは、不燃ゴミとして本体とは別に出すよう求める自治体があります。陶器製やホーロー製の角皿も同様に、素材ごとの分別を確認しましょう。
買取に出す前の掃除のコツ
買取や譲渡に出す場合は、庫内をきれいにしておくと印象がよくなります。耐熱容器に水と重曹(あるいはレモン汁)を入れて数分加熱し、蒸気で汚れを浮かせてから拭き取ると、こびりついた汚れやにおいが落ちやすくなります。
電子レンジの寿命と買い替えのサイン
この章のポイント
- 寿命の目安は10年程度
- 火花・異音・温まらないは故障のサイン
- 古いレンジは発火の危険も
電子レンジの寿命は、一般的に10年程度といわれています。メーカーが修理用の部品を保有する期間は、製造打ち切りから8年程度とされていることが多く、それを過ぎると修理ができない場合があります。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 温まらない、温めムラがひどい | マグネトロン(電波を出す部品)の劣化 | 使用年数が長ければ買い替えを検討 |
| 使用中に火花が出る | 庫内の汚れの炭化、部品の劣化 | すぐに使用を中止する |
| 異音や焦げたにおいがする | モーターや電気部品の故障 | 使用を中止し、コンセントを抜く |
| 扉がきちんと閉まらない | 扉の変形やパッキンの劣化 | 電波漏れの危険があるため使用しない |
| ターンテーブルが回らない | モーターやローラーの故障 | 修理か買い替え |
| 操作パネルが反応しない | 基板の故障 | 修理費が高額になることが多い |
古い電子レンジを使い続ける危険
製造から10年以上たった電子レンジは、内部の部品が劣化し、発煙や発火の事故につながるおそれがあります。庫内に付着した食品カスが炭化して火花が出たり、扉のすき間に汚れがたまって発火したりする事故も報告されています。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)も、電子レンジの誤った使い方や、庫内の汚れによる事故について注意を呼びかけています。
実家の親が、古い電子レンジをそのまま使い続けていることも少なくありません。帰省の際に製造年を確認し、10年を超えていて不具合がある場合は、買い替えを提案しましょう。
引っ越しのときは電源の周波数に注意
この章のポイント
- 東日本は50Hz、西日本は60Hz
- 古い電子レンジは地域専用の物がある
- ヘルツフリーの製品なら全国で使える
引っ越しを機に電子レンジを処分するかどうか迷っている場合は、電源の周波数を確認しましょう。日本では、静岡県の富士川と新潟県の糸魚川を境に、東日本は50Hz、西日本は60Hzと、電気の周波数が異なります。
古い電子レンジや、価格の安い単機能レンジの中には、50Hz専用・60Hz専用の製品があります。周波数の異なる地域で使うと、故障や発火の原因になるおそれがあるため、引っ越し先では使えません。本体の背面や側面のラベルに「50Hz専用」「60Hz専用」と書かれていないかを確認し、引っ越し先の周波数と合わない場合は、引っ越し前に処分や譲渡を検討しましょう。
近年のインバーター式の電子レンジや、オーブンレンジのほとんどは、どちらの地域でも使える「ヘルツフリー」です。ラベルに「50/60Hz」と記載されていれば、引っ越し先でもそのまま使えます。
買い替えるときの電子レンジの選び方
この章のポイント
- 単機能・オーブン・スチームの3タイプ
- 容量は家族の人数に合わせる
- 設置スペースと放熱の余裕も確認
古い電子レンジを処分して買い替える場合は、使い方に合ったタイプと容量を選びましょう。
| タイプ | 特徴 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 単機能レンジ | 温めと解凍に特化、操作が簡単 | 1万円〜2万円程度 |
| オーブンレンジ | 温めに加えて、オーブンやグリル調理ができる | 2万円〜5万円程度 |
| スチームオーブンレンジ | 蒸し料理やヘルシー調理に対応、高機能 | 4万円〜15万円程度 |
容量は、一人暮らしで17L〜20L、2〜3人家族で20L〜26L、4人以上の家族で26L〜30L以上が目安です。高齢の親が使う場合は、ボタンが少なく操作のわかりやすい単機能レンジが使いやすいでしょう。
電子レンジは、本体の周りに放熱のためのすき間が必要です。背面や上部、左右にどのくらいの空間が必要かは機種によって異なるため、設置場所の寸法を測ってから購入しましょう。
炊飯器やトースターなどキッチン家電の捨て方
この章のポイント
- ほとんどのキッチン家電は家電リサイクル法の対象外
- 大きさで粗大ゴミか不燃ゴミかが決まる
- 小型家電回収ボックスも活用できる
電子レンジと一緒に、ほかのキッチン家電も処分することがあるでしょう。主なキッチン家電の捨て方は次のとおりです。
| 家電 | 一般的な分別 | ポイント |
|---|---|---|
| 炊飯器 | 不燃ゴミ・小型家電(大型は粗大ゴミ) | 内釜は不燃ゴミや金属ゴミ |
| オーブントースター | 不燃ゴミ・小型家電 | パンくずトレイを掃除してから出す |
| 電気ポット・電気ケトル | 不燃ゴミ・小型家電 | 中の水を抜いて乾かす |
| コーヒーメーカー・ミキサー | 不燃ゴミ・小型家電 | ガラス容器は分けて出す自治体も |
| ホットプレート・IH調理器 | 不燃ゴミ・粗大ゴミ | 大きさの基準を確認 |
| 食器洗い乾燥機 | 粗大ゴミ | 据え置き型は給排水ホースを外す |
| ガスコンロ(テーブルコンロ) | 粗大ゴミ | 乾電池を必ず外す |
冷蔵庫と冷凍庫は家電リサイクル法の対象ですが、それ以外のキッチン家電は、ほとんどが自治体のゴミとして処分できます。乾電池を使うガスコンロやキッチンタイマーなどは、発火を防ぐため、必ず電池を外してから出しましょう。
実家の台所で古い家電が見つかったら
この章のポイント
- 使っていない家電が複数あることが多い
- まとめて処分すれば手間が省ける
- 家電リサイクル法の対象品は別に手配
実家の台所や食器棚の上からは、使われていない古い電子レンジや炊飯器、ホットプレート、ミキサーなどが、いくつも出てくることがあります。
小型のキッチン家電がまとめて出てきた場合は、宅配回収のサービスや、自治体の清掃工場への持ち込みを利用すれば、一度に処分できます。冷蔵庫など家電リサイクル法の対象品は、別のルートで処分する必要があるため、分けて手配しましょう。箱に入ったままの未使用の家電は、リサイクルショップやフリマアプリで売れることがあります。
電子レンジの処分についてよくある質問
電子レンジにリサイクル料金はかかる?
電子レンジは家電リサイクル法の対象外のため、リサイクル料金はかかりません。自治体の粗大ゴミの手数料や、家電量販店の引き取り料金のみで処分できます。
壊れた電子レンジを無料で処分する方法は?
自治体によっては、小型家電として無料で回収している場合があります。パソコンと一緒に宅配回収に出すと無料になるサービスもあります。「無料回収」をうたう巡回業者は、高額請求や不法投棄のトラブルがあるため注意しましょう。
オーブンレンジも同じ方法で捨てられる?
オーブンレンジやスチームオーブンレンジも、単機能の電子レンジと同じ方法で処分できます。重さがあるため、運び出しに注意しましょう。
業務用の電子レンジはどう処分する?
店舗や事業所で使っていた電子レンジは、産業廃棄物として処理する必要があり、自治体の粗大ゴミには出せません。産業廃棄物の処理業者や、購入した販売店に相談しましょう。
電子レンジの中に金属を入れて壊してしまった場合は?
アルミホイルや金属の容器を入れて火花が出た場合、内部の部品が傷んでいることがあります。以降も異音や焦げたにおいがするようなら、使用を中止して処分を検討しましょう。
電子レンジ台やレンジラックはどう捨てる?
レンジ台やキッチンラックは、粗大ゴミとして出すのが一般的です。スチール製の物は分解して金属ゴミ、木製の物は板の状態に分解すれば可燃ゴミとして出せる自治体もあります。
電子レンジの処分についてまとめ
この記事のポイントをまとめます。
電子レンジは、家電リサイクル法の対象品と比べて、手軽に処分できる家電です。寿命を迎えた物は早めに手放し、安全に使える新しい物に買い替えましょう。
実家の台所を片付ける際は、冷蔵庫や食器などもあわせて見直しておくと、作業が一度で済みます。