物置の処分方法と費用|解体・撤去の相場と自分で解体する手順

庭の隅で錆びついたままのスチール物置、扉が開かなくなった古い倉庫、実家の庭に2つも3つも並んでいる物置。物置は、中身の片付けに加えて本体の解体と運搬が必要になるため、「自分で解体できるのか」「業者に頼むとどのくらいかかるのか」と、処分に悩む方が多い物です。

Yahoo!知恵袋にも「物置の解体費用の相場は?」「自分で解体して粗大ゴミに出せる?」「中身が入ったままでも引き取ってもらえる?」といった相談が数多く寄せられています。

物置の処分は、業者に解体と撤去を依頼するのが一般的で、費用は大きさによって1万円〜10万円程度が目安です。小型の物置であれば、自分で解体して自治体のゴミとして出せる場合もありますが、けがや事故のリスクもあるため、大きさや状態に合わせて方法を選ぶことが大切です。

本記事では、物置の処分方法と費用相場、自分で解体する手順と注意点、業者選びのポイント、中身の片付け方、実家の解体や売却とあわせて処分する場合の考え方まで、知恵袋に寄せられた声を交えて詳しく解説します。

この記事を読むと分かること

  • 物置の処分方法5つと、大きさ別の解体・撤去費用の相場
  • 自分で解体する手順と必要な道具、けがを防ぐ注意点
  • 業者に依頼する際の見積もりのポイントと追加費用
  • 中身の片付け方と、基礎ブロック・土間コンクリートの扱い
物置の処分方法と費用|解体・撤去の相場と自分で解体する手順
目次

物置の処分方法と費用相場

この章のポイント

  • 業者への依頼が最も一般的
  • 小型なら自分で解体して自治体のゴミに
  • 買い替えなら販売店の引き取りも

物置の処分方法は、次の5つです。

処分方法費用の目安向いているケース
不用品回収業者・解体業者に依頼1万円〜10万円程度(大きさによる)中型〜大型、中身もまとめて処分したい
自分で解体して自治体のゴミに出す数百円〜数千円(処理手数料と工具代)小型で、体力と道具がある
物置の販売店・設置業者に依頼1万円〜5万円程度(買い替え時は割引のことも)新しい物置に買い替える
買取業者・リサイクルショップ無料〜買取額がつくことも人気メーカーで状態がよい
家の解体工事とあわせて撤去解体費用に含めて見積もり実家を解体・売却する予定がある

大きさ別の解体・撤去費用の目安

業者に解体と撤去を依頼した場合の費用は、物置の大きさと素材によって変わります。

物置の大きさサイズの目安費用の目安
小型幅・高さ1.5m以下、ベランダや勝手口に置くタイプ1万円〜3万円程度
中型幅2m前後、高さ2m前後、自転車や園芸用品が入るタイプ2万円〜5万円程度
大型幅3m以上、人が中に入って作業できるタイプ4万円〜10万円程度
プレハブ・木造の小屋3坪以上、基礎があるタイプ10万円〜30万円程度

この費用には、解体作業費、運搬費、処分費が含まれるのが一般的です。中身の処分や、基礎ブロック・コンクリートの撤去は、別料金になることが多いため、見積もりの際に確認しましょう。

知恵袋に寄せられた声

Yahoo!知恵袋には、次のような相談が投稿されています。

  • 20年前に設置したスチール物置が錆びて穴が開いているが、自分で解体できるか不安
  • 業者に見積もりを頼んだら、中身の処分込みで8万円と言われた
  • 亡くなった父が建てた物置の中に、工具や農機具、塗料の缶がぎっしり詰まっている

回答では「小型ならネジを外すだけで解体できるが、屋根のパネルは重いので2人以上で」「中身を自分で片付けておくと費用が大きく下がる」「錆びた物置は手を切りやすいので、無理せず業者に頼むべき」といったアドバイスが目立ちました。

物置は自治体の粗大ゴミで出せる?

この章のポイント

  • 組み立てた状態では収集しない自治体がほとんど
  • 解体して部材にすれば出せる自治体もある
  • 大型の物は収集対象外のことが多い

物置を組み立てた状態のまま、自治体の粗大ゴミとして出すことはほとんどの自治体でできません。自治体によって、次のように対応が分かれます。

  • 解体してパネルや骨組みの状態にすれば、粗大ゴミや金属ゴミとして収集する
  • 清掃工場やリサイクルセンターへの持ち込みであれば受け付ける
  • 物置は大きさに関係なく収集しない(専門業者への依頼を案内)

解体した部材1枚ごとに粗大ゴミの手数料がかかる自治体もあるため、部材の枚数が多い中型以上の物置では、思ったより費用がかかることもあります。住んでいる地域の清掃事務所に、物置の大きさを伝えて、出し方と費用を確認しましょう。

物置を自分で解体する方法

この章のポイント

  • 小型のスチール物置なら解体できることが多い
  • 屋根から順に、組み立てと逆の手順で
  • 錆びた金属でのけがと、パネルの落下に注意

小型〜中型のスチール物置は、ボルトとナットで組み立てられているため、道具があれば自分で解体できることがあります。

必要な道具

  • スパナ、ラチェットレンチ、プラスドライバー
  • 電動ドライバー(インパクトドライバー)
  • 潤滑剤(錆びたボルトを緩める)
  • ボルトクリッパーやディスクグラインダー(錆びて回らないボルトを切る)
  • 厚手の作業用手袋、長袖・長ズボン、保護メガネ、安全靴
  • 脚立

解体の手順

手順やることポイント
1. 中身を出す物置の中の物をすべて出す棚板も外す
2. 扉を外す扉を持ち上げてレールから外す扉は重いため2人で作業
3. 屋根を外す屋根パネルを固定しているボルトを外し、パネルを下ろす最も危険な作業、必ず2人以上で
4. 壁パネルを外す側面と背面のパネルを1枚ずつ外すパネルが倒れないよう支えながら
5. 骨組みと床を外す柱、梁、床パネルを順に外すアンカーで固定されている場合は先に外す
6. 部材をまとめるパネルや骨組みを大きさごとに束ねる切り口や角で手を切らないよう注意

外したボルトやナットは、踏んでけがをしないよう、空き缶やバケツにまとめて入れておきましょう。

解体は、組み立ての説明書と逆の手順で進めます。メーカーのホームページで、古い製品の組立説明書を公開している場合もあるため、型番がわかれば確認してみましょう。

自分で解体する際の注意点

  • 錆びたパネルの端は刃物のように鋭いため、必ず厚手の手袋と長袖を着用する
  • 屋根パネルは1枚が重く、落下すれば大けがにつながるため、一人で作業しない
  • 錆びて回らないボルトは、無理に回すとボルトの頭がつぶれるため、潤滑剤を使うか切断する
  • 風の強い日は、パネルがあおられて危険なため作業しない
  • 古いスレート屋根の小屋などは、アスベスト(石綿)を含む建材が使われている可能性があるため、自分で壊さず専門業者に相談する

大型の物置や、錆がひどい物置、木造やプレハブの小屋は、無理に自分で解体しようとせず、業者に依頼するのが安全です。

物置の寿命と撤去を考えたいサイン

この章のポイント

  • スチール物置の寿命は15〜20年程度
  • 錆による穴や扉の不具合は劣化のサイン
  • 傾きや屋根のたわみは倒壊の危険

スチール製の物置の寿命は、設置環境によって異なりますが、一般的に15〜20年程度が目安とされています。海の近くや、雪の多い地域、湿気の多い場所では、錆の進行が早く、寿命が短くなる傾向があります。

  • 屋根や壁に錆による穴が開き、雨漏りしている
  • 扉の開け閉めが重い、レールが変形して外れる
  • 本体が傾いている、床が抜けそうになっている
  • 屋根がたわんでいる、雪や風で変形した
  • ボルトが錆びて、パネルがぐらついている

こうした状態の物置は、台風や地震、大雪で倒壊するおそれがあります。中の物も雨や湿気で傷みやすくなるため、早めの撤去か買い替えを検討しましょう。

買い替える場合は販売店の引き取りを確認

新しい物置に買い替える場合は、購入する販売店や設置業者に、古い物置の解体と引き取りを依頼できるか確認しましょう。新しい物置の設置工事と同じ日に作業してもらえるため、手配の手間が省けます。古い物置の撤去費用が、設置工事とセットで割安になることもあります。

業者に依頼する際のポイント

この章のポイント

  • 2〜3社から見積もりを取る
  • 中身の処分と基礎の撤去が含まれるか確認
  • 廃棄物の許可を持つ業者を選ぶ

物置の解体・撤去は、不用品回収業者、解体業者、外構業者、便利屋などに依頼できます。

見積もりで確認したいこと

  • 解体費・運搬費・処分費が含まれているか
  • 中身の処分は別料金か、どのくらいかかるか
  • 基礎ブロックやアンカー、土間コンクリートの撤去は含まれるか
  • トラックが近くまで入れない場合の追加料金はあるか
  • 作業にかかる時間と、当日の立ち会いの要否

業者によって見積もり額に数万円の差が出ることもあるため、2〜3社から見積もりを取って比較しましょう。物置の写真と、幅・奥行き・高さのおおよその寸法を伝えると、概算を出してもらいやすくなります。

許可のある業者を選ぶ

解体した物置の廃材は、適切に処理する必要があります。家庭から出る不用品を回収するには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(あるいは許可業者との提携)が必要です。極端に安い見積もりを出す業者の中には、不法投棄を行う業者もいるため、許可の有無と会社の所在地を確認しましょう。

物置の中身を片付けるコツ

この章のポイント

  • 中身を減らしておくと費用が下がる
  • 塗料や農薬、灯油など危険物に注意
  • まだ使える工具や農機具は買取へ

物置の処分で意外と大変なのが、中身の片付けです。長年使われてきた物置には、園芸用品、工具、タイヤ、灯油のポリタンク、塗料、古い家電などが詰め込まれていることがよくあります。

中身の例処分の方法ポイント
園芸用品・植木鉢・土素材ごとに分別、土は自治体のルールを確認土は収集しない自治体が多い
工具・電動工具・農機具買取店やリサイクルショップへ状態がよければ値段がつく
タイヤ・バッテリーカー用品店やガソリンスタンドで引き取り自治体では収集しないことが多い
塗料・農薬・灯油・スプレー缶販売店や自治体に相談危険物のため一般のゴミに混ぜない
自転車・三輪車粗大ゴミ、防犯登録の抹消を確認まだ使える物は譲渡も
古い家電家電リサイクル法や小型家電のルールで処分冷蔵庫やテレビは対象品目

中身を自分たちで片付けておけば、業者に支払う費用を数万円単位で抑えられることがあります。処分に困る危険物は、種類ごとにまとめておき、業者や自治体に相談しましょう。

基礎ブロックやコンクリートの扱い

この章のポイント

  • 基礎ブロックは自治体で収集しないことが多い
  • アンカーで固定されている場合は切断が必要
  • 土間コンクリートの撤去は別途費用

物置の下には、水平を保つための基礎ブロックが置かれています。転倒防止のために、アンカーボルトで地面に固定されていることもあります。

コンクリートブロックは、土や石と同じく、自治体では収集していないことが多い物です。物置の解体を業者に依頼する場合は、ブロックの撤去も一緒に頼むと手間が省けます。自分で処分する場合は、購入したホームセンターや、建材を扱う業者に引き取りを相談しましょう。

物置の床にコンクリートを流して土間にしている場合は、コンクリートを壊して撤去する「はつり工事」が必要になり、1㎡あたり数千円〜1万円程度の費用が別にかかります。物置を撤去した後の土地をどう使うかによって、土間を残すか撤去するかを決めましょう。

実家の解体や売却とあわせて処分する場合

この章のポイント

  • 家の解体と同時なら割安になることも
  • 売却する場合は買主との取り決めを確認
  • 空き家の物置は放置が危険

実家を解体したり売却したりする予定がある場合は、物置の処分もあわせて計画しましょう。

家屋の解体工事と一緒に物置の撤去を依頼すれば、重機や人員、トラックをまとめて手配できるため、別々に依頼するより割安になることがあります。解体業者に見積もりを依頼する際に、物置や庭木、ブロック塀など、敷地内の撤去してほしい物をすべて伝えておきましょう。

空き家になった実家の物置を放置した場合、台風で屋根や扉が飛ばされて隣家を傷つけたり、不法侵入や放火の対象になったりするおそれがあります。実家に住む人がいなくなった場合は、家屋とあわせて早めに対応を検討しましょう。

実家の空き家を放置するとどうなる?

物置の処分についてよくある質問

物置の中身が入ったままでも処分を頼める?

不用品回収業者であれば、中身ごと引き取りを依頼できます。とはいえ、中身の量に応じて費用が増えるため、自分たちで処分できる物は先に片付けておくのがおすすめです。

錆びて穴が開いた物置でも買い取ってもらえる?

錆や穴のある物置は、買取の対象にならないことがほとんどです。イナバやヨドコウ、タクボなど人気メーカーの物置で、設置から年数が浅く状態がよい物は、買い取ってもらえる場合があります。

物置に固定資産税はかかる?

ブロックの上に置いてあるのみの物置は、一般的に固定資産税の課税対象になりません。基礎で土地に固定され、屋根と3方向以上の壁がある物置は、家屋として課税される場合があります。詳しくは市区町村の資産税担当に確認しましょう。

物置の解体にかかる時間は?

業者に依頼した場合、小型〜中型のスチール物置であれば、1〜3時間程度で解体と搬出が終わるのが一般的です。自分で解体する場合は、半日〜1日程度を見ておきましょう。

物置を移設することはできる?

スチール物置は、解体して別の場所で組み立て直すことができます。メーカーや設置業者、便利屋などが移設を請け負っており、費用は大きさによって2万円〜6万円程度が目安です。引っ越し先でも使いたい場合は、処分する前に移設を検討してみましょう。

木製の物置や小屋はどう処分する?

木製の物置は、解体して木材の状態にすれば、可燃ゴミや粗大ゴミとして出せる自治体があります。基礎のある小屋は、解体業者に依頼するのが一般的です。

物置の処分についてまとめ

この記事のポイントをまとめます。

ポイント

  • 物置の処分は、業者に解体と撤去を依頼するのが一般的
  • 費用の目安は小型で1万円〜3万円、中型で2万円〜5万円、大型で4万円〜10万円程度
  • 組み立てた状態では自治体の粗大ゴミに出せず、解体すれば出せる自治体もある
  • 自分で解体する場合は、屋根から順に2人以上で作業し、錆びた金属でのけがに注意する
  • 見積もりでは、中身の処分や基礎ブロックの撤去が含まれるかを確認する
  • 中身を自分で片付けておくと、費用を数万円抑えられることがある
  • 塗料・農薬・灯油などの危険物は、一般のゴミに混ぜず販売店や自治体に相談する
  • 実家の解体と同時に撤去すれば、割安になることがある

物置の処分は、中身の片付けと本体の解体の両方が必要な、手間のかかる作業です。無理に自分でやろうとせず、大きさや状態に合わせて、業者の力も借りながら進めましょう。

実家の庭や敷地の片付けは、家そのものをどうするかという将来の計画とあわせて考えることが大切です。

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この記事を書いた人

私の実家はいわゆるゴミ屋敷です。
私の母は物への執着が強く、その結果、私の実家は物で溢れていました。この環境で育った私は、物に囲まれた生活のストレスを経験し、物への執着を手放すことが重要だという価値観になりました。
「手放しのススメ」では、物質的な執着を手放し、シンプルな生活を目指す旅を共有します。
一緒に、もっとシンプルで心地よい生活を目指しましょう。

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