小田原城を中心とした城下町で、箱根の玄関口でもある小田原市。実家が小田原市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「小田原市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、小田原市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、令和8年度は受付が終了した小田原市の補助金と、その対象条件、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 小田原市の木造解体の実勢坪単価は約35,377円(変動幅24,855円〜59,601円)が目安
- 小田原市の「木造住宅除却工事補助金」は1/2・上限45万円(対象工事費90万円分まで)
- ただし令和8年度分は2026年8月31日をもって受付終了しており、次回の受付は市の発表を待つ必要がある
- 対象は耐震診断評点1.0未満の昭和56年5月以前築の木造住宅で、緊急輸送道路沿い・防火地域内・空家登録済みのいずれかに該当することが条件
- 塀や樹木などの外構撤去費は補助の対象外
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 小田原市建築指導課(0465-33-1433)に問い合わせ、次回の受付時期と「空家登録」の方法を確認する
- 補助金を使う場合に備え、耐震診断の実施も含めて計画を立てる
- 3社以上から解体の見積もりを取り、相場と内訳を比較する
- 税制優遇(3,000万円特別控除など)の適用要件と期限を確認する
- 解体業者を選定し、契約・着工する
小田原市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社秋山組 | 直接依頼 | 小田原市の地元業者、1965年設立 |
【7選】小田原市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小田原市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小田原市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小田原市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小田原市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小田原市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小田原市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|小田原市の解体会社
7. 株式会社秋山組
小田原市荻窪に本社を構える地元の建設会社で、土木・造成・外構工事とあわせて解体工事を手掛けています。戸建て住宅やアパートの解体に対応し、市内を中心に公共工事の実績も積み重ねてきた老舗です。
| 所在地 | 神奈川県小田原市荻窪372-2 |
|---|---|
| 電話番号 | 0465-34-6151 |
| 特徴 | 建設業許可(神奈川県知事許可 第019971号)、1965年設立、資本金2,000万円、代表取締役秋山絵美、土木・造成・外構・解体工事に対応 |
小田原市の解体工事費用相場
小田原市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、小田原市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 35,377円 | 24,855円〜59,601円 |
| 鉄骨造 | 65,106円 | 37,161円〜92,880円 |
| RC造 | 109,689円 | データ数が少なく変動幅なし |
| 内装解体 | 36,369円 | 30,225円〜45,098円 |
※出典:解体無料見積ガイド「神奈川県小田原市の解体費用相場」

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は106万1,310円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
小田原市で使える解体工事の補助金・助成金
小田原市には「木造住宅除却工事補助金」(1/2・上限45万円)がありますが、令和8年度分はすでに受付が終了しており、対象も立地や登録状況で絞られています。
今年度は受付終了。対象は3つの立地・登録条件のいずれかに限られる
- 補助額:除却費用の1/2・上限45万円(対象工事費90万円分まで)
- 受付状況:令和8年度分は2026年8月31日をもって受付終了(市公式ページより)
- 建物の条件:昭和56年5月31日以前に建築確認を得た2階建て以下の木造一戸建てで、耐震診断評点が1.0未満のもの
- 場所・登録の条件:緊急輸送道路沿い、防火地域内、または空家登録済みのいずれかに該当すること
- 注意点:申請に添付する見積書は建物の解体費用のみで、塀や樹木などの外構撤去費は対象外
他の自治体では「築年数と空き家であること」だけで申請できる例が多い中、小田原市は立地または空家登録という追加条件が付く点が特徴です。実家が緊急輸送道路沿いや防火地域内になくても、市の「空家登録」を済ませておけば対象に入る可能性があります。ただし今年度分はすでに終了しているため、次回の受付開始に備えて、耐震診断と空家登録の準備を早めに進めるのが現実的です。詳細は小田原市都市部建築指導課指導係(0465-33-1433)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。小田原市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。小田原市の補助金は年度ごとの受付で、令和8年度分はすでに終了しています。次回の受付開始を待つ場合は、3,000万円控除の期限と合わせて逆算しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 補助金の受付状況を確認したか:小田原市の補助金は年度ごとに受付が行われ、今年度分は終了しています。契約・着工の前に、市の受付状況と申請の手順を確認しておきましょう。
小田原市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・耐震診断の実施・市への事前相談
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小田原市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 令和8年度の補助金はもう申請できませんか?
市の公式ページによると、令和8年度の木造住宅除却工事補助金は2026年8月31日をもって受付を終了しています。次回の受付時期は、小田原市建築指導課へご確認ください。
Q. 空き家でなければ対象になりませんか?
対象条件は「緊急輸送道路沿い」「防火地域内」「空家登録済み」のいずれかで、空き家であることだけが条件ではありません。詳細は市の要綱でご確認ください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
小田原市の木造住宅除却工事補助金は上限45万円と手厚い一方で、令和8年度分はすでに受付が終了しており、対象も立地や空家登録の条件で絞られています。補助金を待つか使わずに進めるかを早めに判断しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
