猿島や横須賀港で知られる海と歴史のまち、横須賀市。実家が横須賀市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「横須賀市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、横須賀市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、上限額が35万円と15万円に分かれる横須賀市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 横須賀市の木造解体の実勢坪単価は約38,467円(変動幅25,000円〜70,000円)が目安
- 横須賀市には「空き家解体費用助成」(1/2・上限35万円)と「旧耐震空き家解体助成」(1/2・上限15万円)の2制度がある
- 市職員による老朽度判定をクリアすれば上限35万円、旧耐震基準と空き家期間の条件で申請する場合は上限15万円
- どちらも横須賀市内に本社・営業所がある業者への発注が条件
- 受付は令和8年4月1日〜令和9年1月25日(予算に達し次第終了)
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 横須賀市まちなみ景観課(046-822-8087)に相談し、老朽度判定の対象になるか確認する
- 工事に着手する前に事前相談・申請を済ませる(着手後は対象外になる可能性があるため)
- 横須賀市内の業者を含む3社以上から解体の見積もりを取り、相場と内訳を比較する
- 税制優遇(3,000万円特別控除など)の適用要件と期限を確認する
- 解体業者を選定し、契約・着工する
横須賀市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社マークス | 直接依頼 | 横須賀市の地元業者、特定建設業・1995年設立 |
【7選】横須賀市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(横須賀市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(横須賀市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(横須賀市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(横須賀市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(横須賀市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(横須賀市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|横須賀市の解体会社
7. 株式会社マークス
横須賀市内川に本社を構える解体専門の地元業者で、特定建設業(解体工事業)の許可を持ち、一般家屋やアパートなどの住宅解体を得意としています。産業廃棄物の収集運搬や外構・リフォーム工事にも対応し、解体から後工程までまとめて相談できます。
| 所在地 | 神奈川県横須賀市内川1丁目7-53 |
|---|---|
| 電話番号 | 046-830-1150 |
| 特徴 | 建設業許可(神奈川県知事許可 第61327号・特定建設業)、1995年設立、資本金6,000万円、代表取締役田浦利成、産業廃棄物収集運搬業に対応 |
横須賀市の解体工事費用相場
横須賀市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、横須賀市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 38,467円 | 25,000円〜70,000円 |
| 鉄骨造 | 46,895円 | 31,489円〜76,391円 |
| RC造 | 75,927円 | 65,967円〜91,813円 |
| 内装解体 | 37,975円 | 18,708円〜65,250円 |
※出典:解体無料見積ガイド「神奈川県横須賀市の解体費用相場」

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は115万4,010円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
横須賀市で使える解体工事の補助金・助成金
横須賀市には空き家の解体費用を補助する制度が2種類あり、どちらも補助率は1/2です。違いは対象の絞り方と上限額で、危険性が確認された空き家ほど上限額が高くなる設計になっています。
老朽度判定をクリアすれば上限35万円、旧耐震だけなら上限15万円
- 空き家解体費用助成事業:解体費用の1/2・上限35万円。市職員による老朽度判定(事前診断)で、所定の点数を上回る(危険を及ぼす可能性がある)と判断された空き家が対象
- 旧耐震空き家解体助成事業:解体費用の1/2・上限15万円。昭和56年5月31日以前に建築された旧耐震基準の建物で、一定期間使われていない空き家が対象(必要な空き家期間は資料によって記載が異なるため、市への確認が必要)
- 共通の条件:所有者または相続人が申請者であること、市税の滞納がないこと、同じ物件で過去に解体助成を受けていないこと、横須賀市内に本社・営業所がある建設業許可(または解体工事業登録)業者が施工すること
老朽度判定を受けるには市の現地確認が必要で、判定の結果によって使える制度と上限額が変わります。旧耐震のルートは築年数と空き家期間で判断される一方、上限は15万円にとどまります。どちらに該当するかは自己判断が難しいため、まず市に相談して確認するのが近道です。申請は工事着手前の事前相談が前提になります。詳細は横須賀市都市部まちなみ景観課(046-822-8087)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。横須賀市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。横須賀市の助成金は4月〜翌年1月25日の受付で予算に達し次第終了のため、売却のスケジュールと合わせて申請時期を逆算しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 市内業者かどうか:横須賀市の助成金は市内に本社・営業所がある業者への発注が条件です。契約前に所在地と許可の種類を確認しましょう。
横須賀市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への事前相談(老朽度判定の可否確認)
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(横須賀市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 横須賀市の2つの助成制度は両方使えますか?
同じ物件で過去に解体助成を受けていないことが要件のため、基本的にはどちらか一方になると考えられます。どちらに該当するかも含め、事前に市へご確認ください。
Q. 上限額が高いのはどちらですか?
市職員の老朽度判定を受ける「空き家解体費用助成事業」が上限35万円、旧耐震基準を条件とする「旧耐震空き家解体助成事業」が上限15万円です。どちらも補助率は1/2です。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
横須賀市の解体工事は、老朽度判定で上限35万円、旧耐震なら上限15万円という2つの助成制度が使えるのが特徴です。市内業者への発注が条件になるため、複数の一括見積もりサービスで相場を把握しつつ、地元業者への直接依頼も含めて比較検討し、早めに市へ事前相談することが費用を抑える近道になります。
