志布志湾に面した港町で、ウナギの養殖でも知られる鹿児島県東部の志布志市。実家が志布志市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「志布志市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、志布志市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、跡地を更地で管理するか、同じ年度内に新築するかで、補助率が3分の1か2分の1に変わる志布志市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 志布志市の木造解体の実勢坪単価は約30,583円(変動幅24,441円〜36,725円)が目安
- 志布志市の「危険廃屋解体撤去補助事業」は、更地として管理する場合は補助率1/3・住宅の上限30万円。同じ年度内に新築に着工する場合は補助率1/2・住宅の上限50万円
- 付属屋(牛小屋・倉庫など)の非住宅は、更地管理で上限15万円、新築を伴う場合は上限25万円。解体工事費は30万円以上が必要
- 受付は令和8年4月1日から。申請金額が予算額に達した時点で終了。新築着工を伴う場合の申請期限は12月25日
- 市内の解体事業者を利用し、交付決定の通知が届いてから着工する。1敷地につき1回のみ。法人所有は対象外
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 志布志市建設課の都市計画グループ(099-472-1111、内線464〜467)に相談し、職員に物件を確認してもらう
- 家屋の不良度と周辺状況を確認し、対象かどうかを判定してもらう
- 市内の解体事業者(建設業許可または県の再資源化登録があり、解体実績がある業者)から、見積もりを取る
- 交付申請書と必要書類(見積書の写し、位置図、写真、納税の同意書、所有者の証明など)を提出する
- 決定通知が届いてから着工し、解体後に実績報告をする(新築の場合は着工も現地確認を受ける)。解体後は、税務課へ家屋滅失の届出をする
志布志市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 有限会社コーケンサービス | 直接依頼 | 志布志市の廃棄物処理・解体会社、平成6年設立、解体工事業の登録を持つ |
【7選】志布志市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(志布志市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(志布志市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(志布志市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(志布志市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(志布志市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(志布志市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|志布志市の解体会社
7. 有限会社コーケンサービス
志布志市志布志町に本社を構え、産業廃棄物の収集運搬・処分、フロン類回収、空き家などの解体工事を手掛けている会社です。平成6年4月の設立で、鹿児島県知事の解体工事業の登録を受けています。木くずやコンクリートくずの再資源化も行い、鹿児島・宮崎・熊本の収集運搬の許可も持っています。
| 所在地 | 鹿児島県志布志市志布志町安楽423番地 |
|---|---|
| 電話番号 | 099-474-0088 |
| 特徴 | 鹿児島県知事登録(登-30)第372号(解体工事業)、代表取締役永田寿久、平成6年4月設立・資本金300万円、従業員11名、産業廃棄物の収集運搬・処分、木くず・コンクリートくずの再資源化 |
志布志市の解体工事費用相場
志布志市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、志布志市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 30,583円 | 24,441円〜36,725円 |
| 鉄骨造 | 28,748円 | 28,000円〜29,495円 |
| RC造 | 62,753円 | 62,527円〜62,979円 |
| 内装解体 | 38,600円 | 26,460円〜64,645円 |
※出典:解体無料見積ガイド「鹿児島県志布志市の解体費用相場」

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は91万7,490円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
志布志市で使える解体工事の補助金・助成金
志布志市には、居住・使用されておらず、周囲に危険や悪影響を及ぼすおそれのある建物の解体費を補助する制度があります。跡地を更地で管理するか、同じ年度内に新築するかで、補助率と上限額が変わります。
更地管理は1/3・上限30万円、新築着工を伴うと1/2・上限50万円
- 住宅(店舗兼住宅を含む):更地として管理する場合は補助率1/3・上限30万円。同一年度内に新築着工する場合は補助率1/2・上限50万円
- 付属屋(牛小屋・倉庫などの非住宅):更地として管理する場合は補助率1/3・上限15万円。同一年度内に新築着工する場合は補助率1/2・上限25万円
- 共通の条件:解体工事費は30万円以上。新築の増額対象は、居室を有する建物の新築で、基礎工事以上に着手した場合を「新築の着工」とみなす。令和8年4月から補助内容が一部変更されている
- 対象:志布志市内の物件で、所有権が明確。現に居住・使用しておらず、周囲に危険や悪影響を及ぼすおそれがあり、居住や使用に耐えられない状態。個人が所有・管理している建物(法人所有は不可)。家屋の不良度と周辺状況を確認して判断
- 対象者の要件:他の公共事業等の補償対象でない。市税などの納付や市への債務履行を遅滞していない。市内事業者(解体撤去事業者)を利用する。申請前に解体工事をしていない。同一敷地で過去にこの補助を受けていない(1敷地につき1回のみ)
- 解体撤去事業者:建設業法の許可を受けた土木・建築・解体工事業者、または鹿児島県に再資源化等の登録がある事業者で、解体実績があること
- 受付期間・予算:令和8年4月1日(水)午前8時30分から。申請金額が予算額に達した時点で受付を終了。新築着工を伴う場合の申請期限は令和8年12月25日(金)。予算上限に達すると、それより早く終了することがある
- 手続き:建設課に相談→交付申請→交付決定通知(届いてから着工)→実績報告→建設課職員の現地確認→交付確定・支払い(請求書の受理から1か月以内に振込)
- 解体後の手続き:税務課固定資産税係への家屋滅失の届出と、登記がある場合の法務局での抹消手続き
- 公式ページに記載がない項目:工事の完了期限や実績報告の提出期限
志布志市の補助金は、解体後の跡地の使い方で、補助率と上限額が変わるのが特徴です。更地として管理する場合は補助率1/3・上限30万円ですが、同じ年度内に新築に着工する場合は、補助率1/2・上限50万円に上がります。新築に着工したとみなされるのは、基礎工事以上に着手した場合なので、新築の時期は、解体の計画と合わせて、早めに決めておきましょう。1敷地につき1回のみで、申請前に解体した場合は対象外です。決定通知が届いてから着工してください。詳細は志布志市建設課の都市計画グループ(099-472-1111)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。志布志市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。志布志市でも、解体後は、税務課へ家屋滅失の届出が必要です。売却や新築の予定と合わせて、時期を検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。志布志市の補助金は、新築着工を伴う場合の申請期限が12月25日で、予算額に達した時点で終了するため、売却や新築のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 新築の時期を決めているか:志布志市の補助金は、同一年度内に新築に着工する場合、補助率と上限が上がります。新築の着工は、基礎工事以上に着手した場合とみなされます。
志布志市の解体工事の流れ

- 業者選定(市内の解体事業者)・現地調査・見積もり比較・市への相談
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(志布志市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 新築すると、補助はどう変わりますか?
同一年度内に新築に着工する場合、補助率が1/3から1/2に、住宅の上限が30万円から50万円に上がります。基礎工事以上に着手した場合を、新築の着工とみなします。
Q. 法人が所有する建物は対象ですか?
対象は、個人が所有し、管理している建物で、法人所有は対象外です。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
志布志市の解体工事は、現に居住・使用されておらず、周囲に危険や悪影響を及ぼすおそれのある個人所有の建物であれば、更地として管理する場合は補助率1/3(住宅の上限30万円)、同一年度内に新築に着工する場合は補助率1/2(住宅の上限50万円)の補助を受けられる可能性があります。解体工事費は30万円以上が必要です。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
