真田氏ゆかりの上田城や別所温泉、千曲川沿いの城下町として知られる長野県東部の中心都市の上田市。実家が上田市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「上田市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、上田市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、令和8年度は予算枠に達して一時停止しており、空き枠が出ると再開される上田市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 上田市の木造解体の実勢坪単価は約34,467円(変動幅22,749円〜54,507円)が目安
- 上田市の「老朽危険空家解体事業」は、解体工事費の1/2・上限50万円
- 令和8年度は予算枠の上限に達し、一時受付を停止している。空き枠が生じ次第、再開すると案内されている
- 対象は、1年以上使われていない木造戸建て住宅(長屋を含む)で、法に定める不良住宅と市が認めたもの。特定空家等として勧告を受けたものは対象外
- 解体した跡地に1年以内に自己の居住用住宅や店舗を建てる場合の跡地利活用事業は、令和8年度の予算枠が終了している
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 上田市住宅政策課空家対策係(0268-71-6722)に相談し、再開の見込みと次年度の受付時期を確認する
- 事前調査を申請し、老朽危険空家に該当するかの判定を受ける
- 共有者や相続人がいる場合は、全員の同意書を準備する
- 建設業法などの許可・登録を受けた業者から見積もりを取る(3社以上で比較)
- 交付決定の通知を受けてから契約・着工し、完了から14日以内(または2月末日まで)に実績報告を行う
上田市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社竹原重建 | 直接依頼 | 上田市の地元業者、昭和54年設立、総合解体と産廃処理に対応 |
【7選】上田市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(上田市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(上田市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(上田市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(上田市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(上田市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(上田市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|上田市の解体会社
7. 株式会社竹原重建
上田市上田原に本社を構え、大型ビルから木造家屋・空き家まで、総合解体と産業廃棄物処理を手掛けている会社です。昭和54年の設立から40年を超える歴史があり、特定建設業の許可を持っています。解体で出た廃棄物の処理まで一貫して相談できる点が特徴です。
| 所在地 | 長野県上田市大字上田原1195-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0268-24-6974 |
| 特徴 | 建設業許可(長野県知事許可 特-4 第015727号)、昭和54年設立、資本金2,000万円、総合解体・産業廃棄物処理に対応 |
上田市の解体工事費用相場
上田市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、上田市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 34,467円 | 22,749円〜54,507円 |
| 鉄骨造 | 35,378円 | データ数が少なく変動幅なし |
| RC造 | 73,920円 | 59,000円〜118,540円 |
| 内装解体 | 57,126円 | 36,726円〜77,525円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は103万4,010円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
上田市で使える解体工事の補助金・助成金
上田市には、老朽化して危険な空き家の解体費用を補助する制度があります。ただし令和8年度は予算枠に達して一時受付を停止しており、空き枠が出たときだけ再開されるという、他の都市にはあまりない運用になっています。
1/2・上限50万円。令和8年度は一時停止中で、空き枠が出ると再開
- 補助額:解体工事費に直接かかる費用の1/2・上限50万円。家財道具の撤去・運搬・処分費は対象外
- 令和8年度の状況:老朽危険空家解体事業は予算上限に達したため一時受付を停止。空き枠が生じ次第、受付を再開する。解体跡地利活用事業は、予算枠終了により受付を終了
- 対象となる空き家:市内にあり、1年以上使用されていない木造戸建住宅(長屋を含む)で、法に定める不良住宅と市が認めた老朽危険空家。特定空家等として勧告を受けたものは対象外
- 対象者:所有者またはその相続人の個人で、市税の未納がないこと。共有者や複数の相続人がいる場合は全員の同意が必要
- 業者の条件:建設業法や建設リサイクル法などで必要な許可・登録を受けた事業者
- 手続き:事前相談→事前調査申請→交付申請→交付決定後に契約・着工→完了→実績報告→確定通知→請求。決定前の契約・着手は対象外
- 実績報告の期限:工事完了から14日以内、または申請した年度の2月末日のいずれか早い方
- 跡地利活用事業:補助事業で解体した跡地に、1年以内に自己の居住用住宅または店舗(事業所)の建設に着手した場合に補助を受けられる(金額の記載なし。別途相談が必要)
上田市の制度は、予算枠に達したときに受付が止まり、空き枠が出ると再開されるという運用です。そのため、いつ再開されるかは公式ページでは示されていません。解体を検討している場合は、住宅政策課に事前調査の相談を早めに入れておき、再開に備えて見積もりや共有者の同意書などの準備を進めておくとよいでしょう。解体工事の完了は申請年度の2月末日までに報告する必要があり、スケジュールも逆算して考える必要があります。詳細は上田市住宅政策課空家対策係(0268-71-6722)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。上田市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。上田市の補助金は令和8年度は一時停止中で、再開の時期が不明なため、売却のスケジュールと合わせて、補助が使えない場合も想定して計画を立てておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 交付決定の通知を受けてから契約しているか:上田市の補助金は、交付決定前に契約・着手したものは対象外です。受付が再開されても、事前調査と交付決定を待ってから契約しましょう。
上田市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への事前相談と事前調査の申請
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(上田市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 令和8年度の受付は、もう申込めませんか?
老朽危険空家解体事業は予算上限に達したため一時受付を停止していますが、空き枠が生じ次第、再開すると案内されています。再開の見込みは住宅政策課にご確認ください。
Q. 勧告を受けた空き家でも補助を受けられますか?
特定空家等として市から勧告を受けた空き家は、対象外とされています。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
上田市の解体工事は、不良住宅と市が認めた老朽危険空家であれば、解体工事費の1/2・上限50万円の補助を受けられる可能性があります。令和8年度は予算枠に達して一時停止中で、空き枠が出ると再開されます。補助が使えない場合も想定して、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討しておくことが費用を抑える近道になります。
