勧進帳で知られる安宅の関や小松空港、九谷焼の産地としても名高い石川県南部の小松市。実家が小松市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「小松市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、小松市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、令和8年度に危険度の判定基準が緩和され、解体後の固定資産税の減免もある小松市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 小松市の木造解体の実勢坪単価は約38,780円(変動幅24,213円〜58,424円)が目安
- 小松市の「老朽危険空家解体補助事業」は、床面積1㎡あたり5,000円・上限50万円の定額式
- 令和8年4月1日から、対象の判定基準が危険度100点以上から75点以上(うち構造危険度25点以上)に緩和された
- 解体後の土地について、固定資産税の差額が最大3年度減免される制度が新設された(令和8年4月1日〜令和12年12月31日に除却したもの)
- 減免を受けるには、除却の前に認定申請をして老朽危険空家の確認を受ける必要がある
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 小松市建築住宅課(0761-24-8106)に事前相談し、危険度調査の申込書を提出する
- 市職員の現地調査で、危険度75点以上かつ構造危険度25点以上かを判定してもらう
- 解体工事の前に、交付申請をする(解体後の申請は不可)
- 市内に本社のある登録・許可業者に見積もりを依頼する(3社以上で比較)
- 令和9年3月31日までに工事完了と実績報告を行い、除却後は固定資産税の減免申請も行う
小松市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 誠和建設株式会社 | 直接依頼 | 小松市の地元業者、昭和42年創業、解体・土木に対応 |
【7選】小松市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小松市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小松市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小松市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小松市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小松市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小松市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|小松市の解体会社
7. 誠和建設株式会社
小松市白江町に本社を構える建設会社で、昭和42年の創業以来、土木事業と解体事業を中心に、建築・不動産事業も手掛けています。29台の建設機械を保有し、官公庁の土木解体工事を主軸に、民間の造成・解体・外構工事も請け負っています。
| 所在地 | 石川県小松市白江町ト10番地 |
|---|---|
| 電話番号 | 0761-23-2301 |
| 特徴 | 昭和42年創業、昭和52年設立、資本金2,000万円、代表者南由美子、従業員35名、解体・土木・建築・不動産事業に対応 |
小松市の解体工事費用相場
小松市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、小松市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 38,780円 | 24,213円〜58,424円 |
| 鉄骨造 | 31,788円 | 25,000円〜37,785円 |
| RC造 | 57,678円 | 50,352円〜68,648円 |
| 内装解体 | 47,500円 | 15,000円〜80,000円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は116万3,400円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
小松市で使える解体工事の補助金・助成金
小松市には、老朽危険空家の解体費を補助する制度があり、令和8年度から対象の判定基準が緩和されました。補助額は1㎡あたりの定額式で、解体後の固定資産税の減免制度もあります。
1㎡あたり5,000円(上限50万円)。令和8年度に基準緩和、固定資産税も最大3年減免
- 補助額:床面積1㎡あたり5,000円・上限50万円(市の申請様式による)。補助対象は解体工事の前に申請したもの
- 対象の判定基準(令和8年4月1日から):老朽危険度75点以上、かつ構造の腐朽・破損の程度が25点以上(従来は100点以上)。建築住宅課の現地確認で判定
- 受付期間:令和8年4月1日〜令和9年3月31日の平日9時〜17時。予算の範囲内で、期間内でも早く終了することがある
- 完了期限:令和9年3月31日までに工事完了と実績報告
- 業者の条件:市内に本社・本店を置く法人、または市内に住所を置く個人で、解体工事業者の登録または建設業法の解体工事業などの許可を受けていること
- 対象外:危険度が基準未満の空き家、一部のみの解体、解体後の申請、申請期限を過ぎた申請
- 固定資産税の減免:令和8年4月1日〜令和12年12月31日に除却した老朽危険空家が対象。住宅用地特例を適用したとみなした税額との差額が、最大3年度減免される。除却前の認定申請が必須で、申請期限は減免を受けたい年度の前年度の1月31日
- 町内会向け・寄付の制度:町内会に対する緊急避難処置費の助成(処置費の2/3・上限50万円)や、土地・建物を市に寄付して市が解体する制度(解体費が売却費以下などの条件あり)が別にある
小松市は、令和8年度から判定の基準が75点に引き下げられたため、これまで対象外だった空き家も対象になる可能性があります。補助額は1㎡あたり5,000円の定額式なので、30坪(約100㎡)の住宅なら約50万円(上限)になる計算です。さらに、補助金とは別に、解体後の固定資産税の減免も受けられますが、除却の前に認定申請をしておかないと減免を受けられません。順番を間違えないよう、まず建築住宅課に相談して判定を受けることから始めましょう。詳細は小松市建築住宅課(0761-24-8106)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。小松市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。小松市では、老朽危険空家を除却すると、住宅用地特例を適用したとみなした税額との差額が最大3年度減免されます。ただし、除却前に認定申請をしていないと減免は受けられません。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。小松市の補助金は令和9年3月31日までの完了が条件で、固定資産税の減免も除却前の認定が必須のため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 除却の前に認定申請をしているか:小松市の固定資産税の減免は、除却前に認定申請を行い、老朽危険空家の確認を受けた場合に限り受けられます。補助金の申請も、解体工事の前に行う必要があります。
小松市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較(市内業者)・市への危険度調査の申込み
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(小松市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 判定の基準が緩和されたと聞きましたが、具体的にどう変わりましたか?
令和8年4月1日から、対象となる空き家の危険度が従来の100点以上から75点以上(うち構造危険度25点以上)に引き下げられました。対象になる空き家が広がっています。
Q. 固定資産税の減免を受けるには何が必要ですか?
除却の前に認定申請をして老朽危険空家の確認を受けることが必須です。申請期限は減免を受けたい年度の前年度の1月31日で、減免は最大3年度です。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
小松市の解体工事は、危険度75点以上(構造危険度25点以上)の老朽危険空家であれば、1㎡あたり5,000円・上限50万円の補助を受けられる可能性があります。令和8年度から基準が緩和され、解体後の固定資産税も最大3年度減免されます。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、市内の地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
