柿の産地として知られ、江戸時代の町並みが残る五條新町を持つ奈良県南西部の五條市。実家が五條市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「五條市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、五條市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、事前申請の受付が令和8年10月末、交付申請が11月末までと期限が迫り、建築士による危険度調査で「特定空家等」か「不良住宅」と判断されることが条件の五條市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 五條市の木造解体の実勢坪単価は約37,761円(変動幅29,559円〜57,848円)が目安
- 五條市の「不良住宅等除却事業補助金」は、除却工事の費用の2分の1、上限50万円。件数に限りがあり、申請は先着順
- 事前申請の受付は令和8年10月末まで、交付申請の受付は11月末まで。期限を過ぎた受付は、市に相談
- まず事前申請をして、建築士の立会いのもと危険度調査を受ける。特定空家等または不良住宅と判断されない場合は、補助の対象外
- 解体工事の完了報告は、工事完了から30日以内、または令和9年2月末までに行う。期限を過ぎた報告は対象外。交付決定の前に着工しても対象外
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 五條市都市計画課(0747-22-4001)に、受付状況と、必要書類の準備について、早めに相談する
- 事前申請書(様式第1号)と、登記事項証明書、位置図・平面図・現況写真、住民票、完納証明書を提出する
- 建築士の立会いによる危険度調査を受け、特定空家等または不良住宅と判断されるかの通知(補助金交付対象判定通知書)を受ける
- 判定通知書の写しと見積書の写しを添えて、交付申請書(様式第3号)を提出し、交付決定を受けてから着工する
- 着手届(様式第9号)、完了報告書(様式第11号)、交付請求書(様式第13号)の順に、手続きをする
五條市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社KIZUNAグループ | 直接依頼 | 五條市の解体専門会社、奈良・京都・大阪・兵庫・和歌山・滋賀の解体工事業登録を持つ |
【7選】五條市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(五條市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(五條市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(五條市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(五條市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(五條市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(五條市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|五條市の解体会社
7. 株式会社KIZUNAグループ
五條市五条に本社を構え、建物総合解体工事、片付け代行・不用品回収、土木工事、産業廃棄物の収集運搬、アスベスト除去工事を手掛けている解体の専門会社です。奈良県のほか、京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・滋賀県の解体工事業の登録を持ち、葛城市にも営業所があります。
| 所在地 | 奈良県五條市五条3-3-36 |
|---|---|
| 電話番号 | 0747-24-5051 |
| 特徴 | 解体工事業登録(奈良県知事 登-30 第1-167号ほか5府県)、産業廃棄物収集運搬業(奈良・京都・大阪・兵庫・和歌山・滋賀)、アスベスト除去工事登録、片付け代行・不用品回収 |
五條市の解体工事費用相場
五條市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、五條市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 37,761円 | 29,559円〜57,848円 |
| 鉄骨造 | 43,269円 | 27,000円〜79,152円 |
| RC造 | 95,607円 | 90,000円〜104,014円 |
| 内装解体 | 42,716円 | 42,075円〜43,357円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は113万2,830円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
五條市で使える解体工事の補助金・助成金
五條市には、周辺に影響を及ぼすおそれのある「特定空家等」または「不良住宅」の除却工事費を補助する制度があります。補助額は費用の2分の1で上限50万円です。件数に限りがあり、先着順で、令和8年度の事前申請の受付は10月末までです。
2分の1・上限50万円。事前申請は令和8年10月末まで、先着順
- 補助額:除却工事の費用の2分の1、上限50万円
- 受付の期限:令和8年度は令和8年4月1日から実施。事前申請の受付は令和8年10月末まで、交付申請の受付は令和8年11月末まで。期限以降の各受付は、市に相談
- 先着順:年度内に補助できる件数には限りがある。年度当初に申請が殺到する可能性があるため、早めの相談が推奨されている
- 補助対象物件:空家法第2条第2項の特定空家等、または住宅地区改良法第2条第4項の不良住宅であること。市内にあること。所有権以外の権利が設定されていないこと(権利者から除却の同意がある場合を除く)
- 対象外の物件:不動産の販売または賃貸を目的として保有する建築物。公共事業等の補償の対象となっているもの。故意に破損させたもの
- 補助対象者:補助対象物件の所有者、またはその相続人代表者(法人を除く)。市税に滞納がないこと。暴力団員や関係者でないこと
- 補助対象工事:補助対象物件のすべてを除却する工事。補助対象者が請負契約を締結する工事。他の同種の補助金等の交付を受けて行うものでないこと
- 手続きの要点:事前申請→建築士の立会いのもとでの危険度調査→対象判定→交付申請→交付決定→着手届→完了報告→交付請求。特定空家等でも不良住宅でもないと判断された場合は、補助の対象外
- 完了の期限:「解体工事の完了」(書類の提出)は、工事完了から30日以内、または令和9年2月末までに行う。期限を過ぎた完了報告は対象外
- 公式ページに記載がない項目:予算額、市内業者の条件
五條市の補助金は、先に事前申請をして、建築士の立会いによる危険度調査を受け、特定空家等または不良住宅と判断されて初めて、補助の対象になります。事前申請の受付は令和8年10月末、交付申請の受付は11月末までと、期限が迫っています。先着順で件数に限りがあるうえ、完了報告も令和9年2月末までに済ませる必要があるため、検討している場合は、早めに市の都市計画課に相談しましょう。交付決定の前に着工した工事は、対象外です。詳細は五條市都市計画課(0747-22-4001)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。五條市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。五條市の補助金は、事前申請の受付が令和8年10月末までで、先着順のため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 事前申請の期限に間に合うか:五條市の補助金は、まず事前申請をして危険度調査を受ける必要があり、令和8年度の事前申請は10月末までです。交付決定の前の着工も、対象外になります。
五條市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への事前申請と危険度調査
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(五條市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 古い空き家なら、必ず補助を受けられますか?
いいえ。建築士の立会いによる危険度調査で、特定空家等または不良住宅と判断された空き家だけが対象です。そうでないと判断された場合は、事前申請をしても対象外になります。
Q. 今から申請しても間に合いますか?
令和8年度の事前申請の受付は10月末まで、交付申請の受付は11月末までです。期限以降の受付は、都市計画課にご相談ください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
五條市の解体工事は、建築士の立会いによる危険度調査で特定空家等または不良住宅と判断された空き家であれば、除却工事費の2分の1(上限50万円)の補助を受けられる可能性があります。令和8年度の事前申請は10月末、交付申請は11月末までで、先着順です。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
