鶴ヶ城や会津塗、白虎隊の物語で知られる福島県西部の会津若松市。実家が会津若松市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「会津若松市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、会津若松市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、補助率は5分の1と控えめな一方、会津地域以外からの移住者が解体後に新築する場合などは最大20万円が加算され、令和8年度は予算額に達して受付が終了した会津若松市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 会津若松市の木造解体の実勢坪単価は約44,598円(変動幅42,000円〜50,000円)が目安
- 会津若松市の「空家等解体撤去支援事業補助金」は、対象工事経費(消費税を除く)の5分の1以内、限度額30万円
- 会津地域以外からの移住者が解体後に自分の居住のため新築する場合、または解体後に公共性・公益性のある取組を行う場合は、限度額に最大20万円を加算
- 令和8年度は4月13日から随時受付でしたが、予算額に達したため受付を終了。対象は市内業者が施工する工事で、判定基準表の評定内容の2項目以上に該当する空家等
- 家屋の一部のみの解体、塀や樹木などの付属物の撤去、家財の処分は対象外。交付決定の前に着手した工事も対象外
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 会津若松市建築住宅課の建築指導グループ(0242-23-7014)に、来年度の受付時期と、空家等対策支援事業の手引きを確認する
- 事前協議書(第1号様式)と、空家に関する証明、工事同意書(共有者・相続人全員の同意)などを提出する
- 判定基準表の評定内容のうち、2項目以上に該当するかを確認してもらう
- 市内の解体業者から見積もりを取り、交付申請書(第6号様式)を提出して、交付決定を受けてから着工する
- 工事が終わったら、完了報告書(第10号様式)とマニフェストの写し等を提出し、請求書(第12号様式)で請求する
会津若松市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| アドバンス有限会社 | 直接依頼 | 会津若松市の解体会社、平成8年設立、木造・RC造の解体と産廃収集運搬に対応 |
【7選】会津若松市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(会津若松市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(会津若松市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(会津若松市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(会津若松市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(会津若松市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(会津若松市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|会津若松市の解体会社
7. アドバンス有限会社
会津若松市橋本に本社を構え、会津全域で木造家屋、鉄骨、RC造の建物解体を主軸に、土木建設、産業廃棄物の収集運搬を手掛けている会社です。平成8年3月の設立で、福島県知事の一般建設業の許可と、産業廃棄物収集運搬業の許可を持っています。店舗や内装の解体、外構工事や庭の解体にも対応しています。
| 所在地 | 福島県会津若松市橋本2丁目1-5 |
|---|---|
| 電話番号 | 0242-93-5546 |
| 特徴 | 代表取締役高橋和也、平成8年3月設立・資本金500万円、福島県知事許可(般-31)第24936号(解体・土木建設)、産業廃棄物収集運搬業(福島県)、福島県産業廃棄物協会加盟 |
会津若松市の解体工事費用相場
会津若松市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、会津若松市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 44,598円 | 42,000円〜50,000円 |
| 鉄骨造 | 40,769円 | 34,054円〜47,670円 |
| RC造 | 82,500円 | 55,000円〜110,000円 |
| 内装解体 | 47,500円 | 15,000円〜80,000円 |
※出典:解体無料見積ガイド「福島県会津若松市の解体費用相場」

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は133万7,940円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
会津若松市で使える解体工事の補助金・助成金
会津若松市には、適正に管理されていない空家等を除却する費用の一部を補助する制度があります。補助率は5分の1と控えめですが、移住者が解体後に新築する場合などは、最大20万円が加算されます。令和8年度は、予算額に達して受付を終了しています。
5分の1・上限30万円。移住して新築する場合などは最大20万円を加算
- 補助金額:対象工事経費の5分の1以内(限度額30万円)。消費税および地方消費税を除く。千円未満は切り捨て
- 加算要件:次のいずれかに該当する場合、補助限度額に最大20万円を加算。(1)申請者が会津地域以外からの移住者で、解体撤去後に自身の居住を目的として家屋を新築する場合。(2)解体撤去後、地域の活性化に資する公共性および公益性のある取組を行う場合。補助対象工事の完了から原則1年以内に新築住宅に定住すること、5年以上の定住または事業継続を行うこと
- 補助対象者:当該空家等の所有者、相続人、または所有者等から解体撤去について同意を得た人
- 対象家屋(すべてに該当):市内に所在する空家。同一敷地内において居住その他の使用実績がないこと。会津若松市住宅取得支援事業補助金の交付を受けていないこと。手引きの判定基準表のうち、評定内容の2項目以上に該当する空家等。申請者のほかにも所有者や相続人がいる場合は、全員から同意を得ていること。抵当権等が設定されていない空家等(権利者が解体撤去に同意している場合を除く)
- 対象工事:市内業者が施工する工事。家屋の一部のみの解体工事費用、塀や樹木などの付属物の撤去費用、家財の処分費用等は対象外。交付決定前に着手した工事は対象外
- 応募受付:令和8年4月13日(月)から随時受付。令和8年度内に工事完了が予定されている事業に限る(令和9年3月末までに完了報告書と必要書類を提出)
- 令和8年度の状況:予算額に達したため、受付を終了(公式ページの更新日は2026年7月8日)
- 公式ページに記載がない項目:予算額、令和9年度の受付時期
会津若松市の補助金は、補助率が5分の1と控えめなのが特徴ですが、会津地域以外からの移住者が解体後に自分の居住のために新築する場合などは、限度額に最大20万円が加算されます。令和8年度は4月13日から随時受付でしたが、予算額に達して受付を終了しています。利用を考える場合は、来年度の受付時期を、建築住宅課に早めに確認しましょう。対象になるのは、判定基準表の評定内容の2項目以上に該当する空家等で、市内業者が施工する工事に限られます。詳細は会津若松市建築住宅課の建築指導グループ(0242-23-7014)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。会津若松市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。会津若松市の補助金は令和8年度の受付が終了しているため、売却のスケジュールと合わせて、来年度の受付時期を早めに市へ確認しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 市内の業者に依頼しているか:会津若松市の補助金は、市内業者が施工する工事が対象です。交付決定前の着手も対象外なので、契約の前に市に相談しましょう。
会津若松市の解体工事の流れ

- 業者選定(市内業者)・現地調査・見積もり比較・市への事前協議
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(会津若松市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 加算は、誰でも受けられますか?
会津地域以外からの移住者が、解体後に自身の居住を目的として新築する場合、または解体後に公共性・公益性のある取組を行う場合に限られます。補助対象工事の完了から原則1年以内の定住などの条件があります。
Q. 令和8年度は、もう申し込めませんか?
令和8年度は、予算額に達したため受付を終了しています。来年度の受付時期は、建築住宅課にご確認ください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
会津若松市の解体工事は、適正に管理されていない市内の空家等で、判定基準表の2項目以上に該当すれば、対象工事経費の5分の1(限度額30万円)の補助を受けられる可能性があります。移住者が解体後に新築する場合などは、最大20万円が加算されます。令和8年度は予算額に達して受付を終了しており、施工は市内業者に限られます。来年度に向けて早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
