阿久根大島の景観や、東シナ海の海の幸で知られる鹿児島県北西部の阿久根市。実家が阿久根市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「阿久根市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、阿久根市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、空き家の危険度の評点で、危険空き家(100点以上)は3分の2・上限60万円、管理不全空き家(60点以上)は3分の1・上限30万円と補助が変わる阿久根市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 阿久根市の木造解体の実勢坪単価は約28,626円(変動幅28,626円〜28,626円)が目安
- 阿久根市の補助金は2種類。危険空家等解体撤去事業補助金は、解体撤去に要する経費(30万円以上に限る)の3分の2、1棟あたり上限60万円
- 管理不全空家等解体撤去事業補助金は、同じく経費(30万円以上に限る)の3分の1、1棟あたり上限30万円
- 危険空き家は危険度判定表の評点が100点以上、管理不全空き家は60点以上。いずれも抵当権などの第三者の権利がない空き家で、火災を原因とする空き家は対象外
- 解体撤去工事の契約をする前に相談する。解体撤去後の申請はできない。市内の解体撤去業者を利用し、年度内に完了する必要がある
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 阿久根市都市建設課の住宅対策係(0996-73-1189)に、工事の契約をする前に、必ず相談する
- 危険度判定表(住宅、鉄筋コンクリート造、ブロック造の別)で、評点が100点以上(危険空き家)か60点以上(管理不全空き家)かを判定してもらう
- 市内の解体撤去業者から、見積もりを取る(解体撤去に要する経費が30万円以上になること)
- 交付申請書、委任状・同意書・誓約書などの必要書類を提出し、交付決定を受けてから、着手する
- 工事着手報告書、工事完成報告書、実績報告書の順に提出し、補助金等交付請求書で請求する
阿久根市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社ツカサ | 直接依頼 | 阿久根市山下の建設・解体会社、昭和54年創業、一般住宅やビルの解体に対応 |
【7選】阿久根市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(阿久根市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(阿久根市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(阿久根市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(阿久根市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(阿久根市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(阿久根市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|阿久根市の解体会社
7. 株式会社ツカサ
阿久根市山下に本社を構え、土木建設業、クレーンリース業、解体業全般(一般住宅家屋・ビルなどの解体工事、不用品の処分)、産業廃棄物・再生処理業を手掛けている会社です。昭和54年2月の創業で、鹿児島県知事の一般建設業の許可と、産業廃棄物収集運搬業の許可を持っています。中古船の修理販売や古物の取扱いも行っています。
| 所在地 | 鹿児島県阿久根市山下8191番地 |
|---|---|
| 電話番号 | 0996-73-0730 |
| 特徴 | 代表取締役前田芳和、昭和54年2月創業・資本金500万円、鹿児島県知事許可(般-4)第7932号、産業廃棄物収集運搬業、解体業全般(一般住宅家屋・ビル)、再生処理、従業員24名(24年8月時点) |
阿久根市の解体工事費用相場
阿久根市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、阿久根市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 28,626円 | データ数が少なく変動幅なし |
| 鉄骨造 | 28,748円 | 28,000円〜29,495円 |
| RC造 | 62,753円 | 62,527円〜62,979円 |
| 内装解体 | 38,600円 | 26,460円〜64,645円 |
※出典:解体無料見積ガイド「鹿児島県阿久根市の解体費用相場」

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は85万8,780円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
阿久根市で使える解体工事の補助金・助成金
阿久根市には、市内にある危険な空き家を解体撤去する人への補助金があり、空き家の危険度によって、2種類に分かれます。評点が高い危険空き家は3分の2・上限60万円、管理不全空き家は3分の1・上限30万円です。
危険空き家は3分の2・上限60万円。管理不全空き家は3分の1・上限30万円
- 危険空家等解体撤去事業補助金の額:解体撤去に要する経費(30万円以上に限る)の3分の2に相当する額。ただし、1棟当たり上限60万円
- 管理不全空家等解体撤去事業補助金の額:解体撤去に要する経費(30万円以上に限る)の3分の1に相当する額。ただし、1棟当たり上限30万円
- 危険空き家とは(すべてに該当):現在空き家であり、主要構造部が朽ちるなどにより使用できず、周囲に危険を及ぼす恐れがあるもの。抵当権その他第三者の権利が設定されていないもの。危険度判定表による評点が100点以上のもの。火災を原因とする空き家でないもの
- 管理不全空き家とは(すべてに該当):現在空き家で、管理不全などにより、周囲に悪影響を及ぼすおそれがあるもの。抵当権その他第三者の権利が設定されていないもの。危険度判定表による評点が60点以上のもの。火災を原因とする空き家でないもの
- 危険度判定表:住宅(鉄筋コンクリート造、コンクリートブロック造、補強コンクリートブロック造の住宅を除く)、鉄筋コンクリート造の住宅、コンクリートブロック造・補強コンクリートブロック造の住宅の3種類
- 交付対象者(すべてに該当):空き家の所有者、または所有者から解体撤去を委任された人。市内の解体撤去業者を利用して解体撤去する人。市税などの滞納がない人
- 注意事項:解体撤去工事の契約をする前に、都市建設課の住宅対策係に相談する。解体撤去後の申請はできない。この事業は年度内に完了する必要がある。事業をおこなうに当たり十分な期間がない場合、申請を次年度までお待ちいただくことがある
- 公式ページに記載がない項目:予算額、受付期間、申請の締切日
阿久根市の補助金は、空き家の危険度判定表の評点によって、補助率と上限が変わります。評点が100点以上の危険空き家は3分の2・上限60万円、評点60点以上の管理不全空き家は3分の1・上限30万円です。どちらも、解体撤去に要する経費が30万円以上であることと、市内の解体撤去業者を利用することが条件です。解体撤去工事の契約をする前に相談することが必須で、解体後の申請はできません。年度内に完了する必要があるため、時期によっては次年度まで待つこともあります。詳細は阿久根市都市建設課の住宅対策係(0996-73-1189)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。阿久根市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。阿久根市の補助金は、年度内に完了する必要があり、時期によっては次年度まで待つこともあるため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 契約の前に相談しているか:阿久根市の補助金は、解体撤去工事の契約をする前に相談することが必須です。解体撤去後の申請はできません。
阿久根市の解体工事の流れ

- 業者選定(市内の解体撤去業者)・現地調査・見積もり比較・市への相談(契約の前)
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(阿久根市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 危険空き家と管理不全空き家は、どう違いますか?
危険度判定表の評点で分かれます。評点が100点以上で、周囲に危険を及ぼす恐れがあるものが危険空き家(3分の2・上限60万円)、60点以上で周囲に悪影響を及ぼすおそれがあるものが管理不全空き家(3分の1・上限30万円)です。
Q. 市外の業者に頼んでも、補助を受けられますか?
交付対象は、市内の解体撤去業者を利用して解体撤去する人です。依頼の前に、住宅対策係にご確認ください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
阿久根市の解体工事は、危険度判定表の評点が100点以上の危険空き家であれば解体撤去経費の3分の2(上限60万円)、60点以上の管理不全空き家であれば3分の1(上限30万円)の補助を受けられる可能性があります。経費が30万円以上で、市内の解体撤去業者を利用することが条件です。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
