ユネスコ無形文化遺産の「尾張津島天王祭」と津島神社で知られる愛知県西部の津島市。実家が津島市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「津島市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、津島市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、倒壊や建築材等の飛散のおそれがある「不良住宅」と判定された空家が対象で、申請の締切が令和8年11月30日、工事は1月末までに完了する必要がある津島市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 津島市の木造解体の実勢坪単価は約35,197円(変動幅23,581円〜62,287円)が目安
- 津島市の「空家解体促進費補助金」は、倒壊や建築材等の飛散のおそれがある危険な住宅(不良住宅)の解体費用の一部を補助する制度。補助額は1戸当たり50万円を限度(1,000円未満切り捨て)
- 令和8年度の受付は開始済みで、申請の締切は令和8年11月30日。補助申請の前に、不良住宅判定依頼書を提出して、不良住宅に該当するとの判定を得る
- 対象は、木造または鉄骨造で、延べ面積の2分の1以上が居住用の、個人が所有する住宅。原則として1年以上居住その他の使用がなされていないこと。国または地方公共団体の解体補助を過去に受けていないこと
- 工事は、対象の空家を含む敷地全体の建物を解体・運搬・処分するもの。交付決定の通知の後に着手し、補助を受ける年度の1月末までに完了する
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 津島市都市計画課(0567-24-1111)に、締切(11月30日)までに間に合うか相談する
- 不良住宅判定依頼書を提出し、市から不良住宅に該当するとの判定結果を得る
- 解体業者から見積もりを取り、交付申請書を提出する
- 補助申請書が受理され、市から交付決定が通知された後に、解体工事に着手する
- 工事は1月末までに完了し、完了実績報告書、補助金請求書を提出する
津島市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 合同会社AISIN工業 | 直接依頼 | 津島市神守町の解体会社、建設業許可(般-6)と愛知・岐阜・三重の収集運搬許可を持つ |
【7選】津島市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津島市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津島市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津島市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津島市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津島市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津島市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|津島市の解体会社
7. 合同会社AISIN工業
津島市神守町に拠点を置き、愛知県を中心に解体工事を手掛けている会社です。建設業の一般建設業許可(般-6)と、愛知・岐阜・三重の産業廃棄物収集運搬業の許可を持っています。公式サイトでは、解体工事の流れや料金、施工実績を案内し、解体に必要な書類の作成・届出の代行や、解体後の整地・駐車場の舗装の相談にも対応しています。
| 所在地 | 愛知県津島市神守町持竿18 |
|---|---|
| 電話番号 | 0567-31-6294 |
| 特徴 | 建設業許可(般-6)第67971号、産業廃棄物収集運搬許可(愛知・岐阜・三重)、解体工事の書類作成・届出の代行、解体後の整地・駐車場の舗装の相談に対応 |
津島市の解体工事費用相場
津島市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、津島市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 35,197円 | 23,581円〜62,287円 |
| 鉄骨造 | 39,599円 | 29,720円〜59,840円 |
| RC造 | 64,834円 | 48,754円〜112,733円 |
| 内装解体 | 42,730円 | データ数が少なく変動幅なし |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は105万5,910円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
津島市で使える解体工事の補助金・助成金
津島市には、市内の空家のうち、倒壊や建築材等の飛散のおそれがある危険な住宅(不良住宅)を解体する費用の一部を補助する制度があります。補助額は1戸当たり50万円が限度で、令和8年度の締切は11月30日です。
1戸50万円を限度。不良住宅の判定が先で、締切は11月30日
- 補助金額:1戸当たり50万円を限度(1,000円未満切り捨て)
- 対象となる住宅(すべてに該当):延べ面積の2分の1以上が居住用であること(長屋または共同住宅の場合は、すべての住戸が空家であること)。木造または鉄骨造であること。住宅地区改良法に規定する不良住宅に該当すること。個人が所有する住宅であること。過去に当該空家について、国または地方公共団体から解体にかかる補助を受けていないこと。所有権以外の権利が設定されていないこと(権利者の同意がある場合を除く)。原則として1年以上居住その他の使用がなされていないこと
- 対象となる工事:対象となる空家を含む敷地全体において、建物を解体、運搬、処分する工事
- 申込み:補助申請の手続きに入る前に、事前に不良住宅判定依頼書を提出し、当該空家について不良住宅に該当するとの判定結果を得る必要がある
- 締切:令和8年度の申請の締切期限は令和8年11月30日。令和8年度の受付はすでに開始している
- 注意事項:工事着手は、補助申請書が受理され、市から交付決定が通知された後。工事は補助を受ける年度の1月末までに完了しなければならない
- 公式ページに記載がない項目:予算額、募集件数、市内業者の条件
津島市の補助金は、まず不良住宅判定依頼書を出して、不良住宅に該当するとの判定を得ることが入口です。令和8年度の申請の締切は11月30日ですが、判定を受ける時間が必要なため、早めに都市計画課へ相談しましょう。工事の着手は、交付決定の通知の後で、補助を受ける年度の1月末までに完了する必要があります。対象は、敷地全体の建物を解体・運搬・処分する工事で、過去に国や地方公共団体から同じ空家の解体補助を受けている場合は対象外です。詳細は津島市都市計画課(0567-24-1111)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。津島市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。津島市の補助金は、申請の締切が11月30日で、工事も1月末までに完了する必要があるため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 不良住宅の判定を受けているか:津島市の補助金は、補助申請の前に、不良住宅判定依頼書を出して、不良住宅に該当するとの判定を得る必要があります。判定の前に、解体を進めないようにしましょう。
津島市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への不良住宅判定依頼
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(津島市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 今から申し込めますか?
令和8年度の申請の締切は、11月30日です。ただし、補助申請の前に、不良住宅の判定を受ける必要があるため、早めに都市計画課へご相談ください。
Q. 鉄筋コンクリート造の空家も対象ですか?
対象は、木造または鉄骨造の住宅です。鉄筋コンクリート造は、対象に含まれていません。詳細は都市計画課にご確認ください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
津島市の解体工事は、木造または鉄骨造で、住宅地区改良法の不良住宅と判定された個人所有の空家であれば、1戸当たり50万円を限度とした補助を受けられる可能性があります。令和8年度の申請の締切は11月30日で、工事は1月末までに完了する必要があります。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
