昭和の町並みが残る商店街や、国宝の富貴寺大堂で知られる国東半島の豊後高田市。実家が豊後高田市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「豊後高田市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、豊後高田市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、令和8年度の事前調査は5月15日で終了し、令和9年度は4月中旬から5月中旬に受付予定と市が示している、補助対象経費の3分の2以内・上限50万円の豊後高田市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 豊後高田市の木造解体の実勢坪単価は約35,675円(変動幅20,750円〜77,679円)が目安
- 豊後高田市の「老朽危険空家等除却費補助金」は、補助対象経費の3分の2以内、上限50万円。補助対象経費は、建築物の除却工事費用の10分の8(標準除却費の除却工事費を超える場合は、その額)
- 令和8年度の事前調査申請は5月15日で終了。市は、令和9年度も補助の実施に向けて取り組む予定で、事前調査申請は令和9年4月中旬〜5月中旬に受付予定(確約ではない)
- 応募多数の場合は、危険度や切迫性を考慮し、優先度の高いものを対象にする。事前調査で基準を超えて危険な空き家と判断される必要がある
- 工事は土木・建築・解体工事業の許可を受けた市内業者。契約日は交付決定通知以降。令和8年度は11月末までに解体を完了する日程の確認が必要
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 豊後高田市都市建築課の都市計画係(0978-25-6274)に、来年度の事前調査の時期を確認する(相談は随時)
- 事前調査申請書(必要に応じて、誓約書、共有者・相続人の同意書と印鑑登録証明書)を提出し、現地確認を受ける
- 事前調査結果通知書で補助対象者に該当したら、交付申請書、工事計画書、工事費見積書の写し、同意書などを提出する
- 交付決定通知を受理した後に、市内業者と契約して着工する(契約書の宛名は申請者)
- 完了後30日以内(令和8年度は12月10日のいずれか早い日)に、実績報告書を提出する
豊後高田市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社双子 | 直接依頼 | 豊後高田市新地の解体・産廃処理会社、昭和47年設立、解体実績1,800件以上 |
【7選】豊後高田市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(豊後高田市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(豊後高田市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(豊後高田市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(豊後高田市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(豊後高田市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(豊後高田市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|豊後高田市の解体会社
7. 株式会社双子
豊後高田市新地に本社を構え、木造家屋の解体、鉄筋・鉄骨造ビルの解体、産業廃棄物の中間処理と収集運搬、一般土木工事、造成・埋土工事を手掛けている会社です。昭和47年10月の設立で、解体実績は1,800件以上と紹介しています。草地に産業廃棄物の処理場を持ち、アスファルト・木くず・がれきの破砕に対応しています。
| 所在地 | 大分県豊後高田市新地1088-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0978-22-2712 |
| 特徴 | 代表取締役堂園剛志、昭和47年10月設立・資本金2,630万円、解体工事(木造・鉄筋鉄骨ビル)、産業廃棄物中間処理・収集運搬、一般土木工事、社員17名(役員含む)、解体実績1,800件以上 |
豊後高田市の解体工事費用相場
豊後高田市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、豊後高田市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 35,675円 | 20,750円〜77,679円 |
| 鉄骨造 | 42,824円 | データ数が少なく変動幅なし |
| RC造 | 76,000円 | 52,000円〜100,000円 |
| 内装解体 | 45,130円 | 24,802円〜75,120円 |
※出典:解体無料見積ガイド「大分県豊後高田市の解体費用相場」

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は107万250円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
豊後高田市で使える解体工事の補助金・助成金
豊後高田市には、特定空家等や管理不全空家等のうち、事前調査で基準を超えて危険と判断された空き家の除却費を補助する制度があります。令和8年度の事前調査は終了していますが、市は令和9年度の受付予定を、公式ページで示しています。
3分の2以内・上限50万円。令和9年度の事前調査は4月中旬〜5月中旬の予定
- 補助対象経費:建築物の除却工事費用の10分の8。除却工事費の額が標準除却費のうちの除却工事費の額を超えるときは、当該除却工事費。家財道具・車両等の処分費は対象外
- 補助金額:補助対象経費の3分の2以内で、上限50万円
- 対象となる建築物(すべてにあてはまる):市内にある建築物。現に使用されていない建築物。過半が居住用に使用されていた建築物。空家法に規定する特定空家等または管理不全空家等。管理不全な状態であり、近隣住民または周辺の道路に影響を及ぼす可能性のある建築物。所有権以外の権利が設定されていない建築物。事前調査で基準を超えて危険な空き家と判断された建築物
- 補助対象者:豊後高田市税の滞納がなく、補助対象建築物の所有者、その相続人、またはこれらの人から除却について同意を受けた人
- 事前調査:「老朽危険家屋等」に該当するかの事前調査申請書の提出が必要。提出後に現地確認を行い、事前調査結果通知書を送付。令和8年度の事前調査申請の期限は令和8年5月15日(金)で、受付は終了。応募多数の場合は、危険度や切迫性を考慮し、優先度の高いものを対象とする
- 令和9年度の予定:令和9年度以降も補助の実施に向けて取り組む予定。令和9年度の事前調査申請は、令和9年4月中旬〜5月中旬に受付予定。翌年度以降の補助金が確約になるものではない
- 契約・工期:交付決定通知受理後に、業者と契約し、工事に着手。契約日は交付決定通知以降の日、契約書の宛名は申請者。令和8年度は11月末までに解体工事が完了し、完了報告ができるかの確認が必要
- 施工事業者:土木工事業、建築工事業、解体工事業の建設業法上の許可を受けた市内業者
- 実績報告:補助事業完了の日から30日以内、または令和8年12月10日のいずれか早い日まで
- 公式ページに記載がない項目:予算額、募集件数
豊後高田市の補助金は、令和8年度の事前調査申請がすでに終了していますが、市が令和9年度の受付予定(4月中旬〜5月中旬)を示しているのが特徴です。ただし、翌年度以降の補助が確約されるものではありません。応募が多数になった場合は、危険度や切迫性が高いものが優先されるため、早めに事前調査を申請しましょう。補助対象経費は、除却工事費の10分の8で、その3分の2以内が補助されます。施工は土木・建築・解体工事業の許可を受けた市内業者に限られ、契約日は交付決定通知以降です。相談は随時受け付けています。詳細は豊後高田市都市建築課の都市計画係(0978-25-6274)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。豊後高田市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。豊後高田市の補助金は、令和8年度の受付が終了し、令和9年度は4月中旬から5月中旬の予定のため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 契約日が交付決定通知の後か確認しているか:豊後高田市の補助金は、契約日が交付決定通知以降であることが条件です。通知が届く前に、業者と契約しないよう注意しましょう。
豊後高田市の解体工事の流れ

- 業者選定(許可のある市内業者)・現地調査・見積もり比較・市への事前調査申請
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(豊後高田市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 来年度は、いつ申し込めますか?
市は、令和9年度の事前調査申請を、令和9年4月中旬から5月中旬に受け付ける予定と案内しています。ただし、翌年度以降の補助金が確約されるものではありません。
Q. 応募が多いと、どうなりますか?
応募多数の場合は、危険度や切迫性を考慮し、優先度の高いものを対象にします。このため、事前調査は早めに申請するのがよいでしょう。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
豊後高田市の解体工事は、特定空家等または管理不全空家等で、事前調査により基準を超えて危険と判断された空き家であれば、補助対象経費の3分の2以内(上限50万円)の補助を受けられる可能性があります。令和8年度の受付は終了しており、市は令和9年度の事前調査を4月中旬から5月中旬に受け付ける予定です。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
