深谷ねぎで全国に知られ、渋沢栄一の生誕地、レンガ造りの東京駅の赤レンガを焼いた煉瓦工場でも名高い埼玉県北部の深谷市。実家が深谷市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「深谷市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、深谷市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、住民税非課税世帯なら上限が30万円から80万円に上がり、11月30日まで受け付けている深谷市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 深谷市の木造解体の実勢坪単価は約31,647円(変動幅25,000円〜44,730円)が目安
- 深谷市の「危険空家等除却補助金」は、補助対象費用の5分の4と床面積×2万円/㎡の低い方。上限は30万円
- 住民税非課税世帯(世帯全員が市町村民税の均等割を課されていない)は、上限が80万円に上がる
- 対象は、昭和56年5月31日以前に建築され、市の判定で不良住宅と判定された空家等。事前診断(セルフチェックリスト)が必要
- 事前調査の申込みは4月1日〜11月30日。交付決定後に着工し、令和9年1月29日までに完了する
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 深谷市自治振興課空家対策係(048-574-8597)に連絡し、不良住宅セルフチェックリストを入手する
- 事前調査申込書にセルフチェックリストを添付して提出する(令和8年度は11月30日まで)
- 市の判定で不良住宅と認められたら、交付申請をする。住民税非課税世帯は、世帯全員の均等割非課税を確認しておく
- 建設業の許可または建設リサイクル法の登録を受けた業者に見積もりを依頼する(3社以上で比較)
- 交付決定通知の後に着工し、空家等をすべて除却して更地にし、令和9年1月29日までに完了する
深谷市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社コオセイ | 直接依頼 | 深谷市の地元業者、外構・解体・土木に対応、産廃収集運搬の許可も持つ |
【7選】深谷市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(深谷市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(深谷市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(深谷市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(深谷市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(深谷市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(深谷市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|深谷市の解体会社
7. 株式会社コオセイ
深谷市明戸に本社を構え、地元の深谷市で外構・エクステリアと、解体工事、土木工事、伐採・伐根工事を手掛けている会社です。一般建設業の許可に加えて、埼玉県と群馬県の産業廃棄物収集運搬業の許可を持っています。
| 所在地 | 埼玉県深谷市明戸1159 |
|---|---|
| 電話番号 | 048-572-0499 |
| 特徴 | 一般建設業許可(般-21 第47988号)、資本金1,000万円、産業廃棄物収集運搬業(埼玉県・群馬県)、解体・土木・伐採・外構に対応 |
深谷市の解体工事費用相場
深谷市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、深谷市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 31,647円 | 25,000円〜44,730円 |
| 鉄骨造 | 37,393円 | 29,436円〜48,000円 |
| RC造 | 76,778円 | 65,000円〜118,503円 |
| 内装解体 | 78,316円 | データ数が少なく変動幅なし |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は94万9,410円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
深谷市で使える解体工事の補助金・助成金
深谷市には、昭和56年5月31日以前に建築された、不良住宅と判定された空家等の除却費を補助する制度があります。補助額は5分の4と床面積に応じた額の低い方で、上限は30万円ですが、住民税非課税世帯なら上限が80万円に上がります。
5分の4と床面積×2万円/㎡の低い方。上限30万円(非課税世帯は80万円)
- 補助額:(1)補助対象費用の5分の4と、(2)床面積1㎡あたり2万円を乗じた額のうち低い方(千円未満切り捨て)。上限30万円
- 非課税世帯の上限:住民税非課税世帯は上限80万円。要件は、同一世帯の全員が当該年度分の市町村民税の均等割を課されていない(または条例で免除されている)こと
- 対象となる空家等:昭和56年5月31日以前に建築され、市長の定めにより住宅地区改良法の不良住宅と判定されたもの。空家法に基づく命令を受けていないこと、他の国や自治体の補助金を受けていないこと、公共事業の補償対象でないこと
- 事前診断:不良住宅に当たるか、事前診断を受ける。事前調査申込書に「不良住宅セルフチェックリスト」を添付
- 申請者の条件:所有者等で、法人その他の団体でないこと。暴力団員でない、市税を滞納していない、共有者がいる場合は全員の同意
- 事前調査の申込期間(令和8年度):4月1日〜11月30日
- 工事の条件:交付決定通知の後に着工。建設業法の許可業者、または建設リサイクル法の登録業者が施工。空家等をすべて除却して更地にする
- 完了期限:令和9年1月29日。申請書類は5年間保管
深谷市の補助金は、世帯の課税状況によって上限が30万円か80万円かに分かれる点が最大の特徴です。非課税世帯の場合は、世帯全員の均等割が非課税かどうかを、先に市で確認しておきましょう。補助額は5分の4と、床面積×2万円の低い方になるため、床面積の小さい家では、見積額より補助額が小さくなる場合があります。事前調査の申込みは11月30日までですが、工事の完了期限は令和9年1月29日と短いため、早めの相談が必要です。詳細は深谷市自治振興課空家対策係(048-574-8597)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。深谷市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。深谷市の補助金は事前調査の申込みが11月30日までで、完了期限も令和9年1月29日と短いため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 交付決定通知の後に着工しているか:深谷市の補助金は、交付決定通知の後に着工する工事が対象です。事前調査と不良住宅の判定を終えてから、契約・着工しましょう。
深谷市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への事前調査の申込み(セルフチェックリスト)
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(深谷市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 住民税非課税世帯かどうかは、どう確認しますか?
同一世帯の全員が、当該年度分の市町村民税の均等割を課されていない(または条例で免除されている)ことが要件です。確認方法は自治振興課にお問い合わせください。
Q. 補助額は見積額の5分の4になりますか?
補助対象費用の5分の4と、床面積1㎡あたり2万円を乗じた額のうち、低い方です。上限は30万円(非課税世帯は80万円)です。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
深谷市の解体工事は、昭和56年5月31日以前に建築され、不良住宅と判定された空家等であれば、補助対象費用の5分の4と床面積×2万円/㎡の低い方(上限30万円、住民税非課税世帯は80万円)の補助を受けられる可能性があります。事前調査の申込みは11月30日までです。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
