織物の町として栄えた歴史と、ノコギリ屋根の工場や桐生が岡の景色で知られる群馬県東部の桐生市。実家が桐生市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「桐生市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、桐生市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、上限30万円・50万円・100万円の3区分に分かれ、申込みが多いと公開抽選になる桐生市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 桐生市の木造解体の実勢坪単価は約30,638円(変動幅22,170円〜42,269円)が目安
- 桐生市の「きりゅう暮らし応援事業(空き家除却助成)」は、上限30万円・50万円・100万円の3区分
- 最も手厚い100万円枠(工事費の4/5)は、不良住宅または特定空家等が対象。令和8年度は申込みが予算上限に達して募集終了
- 30万円枠は、昭和56年5月31日以前の建築で10年以上使用がない建物が対象(工事費の1/2以内)
- 令和8年度は、募集件数を超えたため5月13日に公開抽選が行われた
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 桐生市空き家対策室(0277-48-9035)に事前相談し、自分の空き家がどの区分に当たるか確認する
- 100万円枠は事前調査申請を、30万円・50万円枠は申込みを行う(令和8年度の申込みは4月20日〜5月8日)
- 募集件数を超えた場合は抽選になるため、結果の通知を待つ
- 市内に事業所のある業者から、市内業者の社印と工事明細付きの見積書を取る
- 交付決定から60日以内に着工し、工事完了後30日以内(2026年12月末まで)に完了報告を行う
桐生市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 有限会社田島斫工 | 直接依頼 | 桐生市の地元業者、40年以上はつり・解体を手掛ける |
【7選】桐生市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(桐生市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(桐生市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(桐生市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(桐生市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(桐生市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(桐生市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|桐生市の解体会社
7. 有限会社田島斫工
桐生市浜松町に本社を構え、40年以上にわたり、はつり工事と解体工事を手掛けてきた会社です。建物の解体から、コンクリートの斫り(はつり)工事まで、現場の状況に合わせた施工に対応しています。
| 所在地 | 群馬県桐生市浜松町2-8-35 |
|---|---|
| 電話番号 | 0277-43-0249 |
| 特徴 | 建設業許可(群馬県知事許可 般-30 第24437号)、代表田島知彦、40年以上の斫り・解体工事の実績 |
桐生市の解体工事費用相場
桐生市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、桐生市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 30,638円 | 22,170円〜42,269円 |
| 鉄骨造 | 34,326円 | データ数が少なく変動幅なし |
| RC造 | 60,006円 | データ数が少なく変動幅なし |
| 内装解体 | 35,933円 | 29,868円〜46,758円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は91万9,140円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
桐生市で使える解体工事の補助金・助成金
桐生市には、空き家の除却を支援する制度があり、建物の状態や申請する人によって、上限が30万円・50万円・100万円の3区分に分かれています。申込みが多いと公開抽選になる点にも注意が必要です。
上限は30万円・50万円・100万円の3区分。申込みが多いと公開抽選
- 対象1(上限30万円):工事費の1/2以内。市内の居室のある建物で、昭和56年5月31日以前に建築され、10年以上使用がないもの
- 対象2(上限50万円):工事費の1/2以内。市外からの移住者が、昭和56年5月31日以前の建物を除却し、跡地に新築して10年以上居住する場合。1年以上使用がないこと。事業完了後1年以内に新築工事へ着手
- 対象3(上限100万円):工事費の4/5以内。不良住宅に相当する、または特定空家等に該当し、1年以上使用がない建物。令和8年度は申込みが予算上限に達し募集終了
- 令和8年度の申込み:4月20日〜5月8日。募集件数を超えた場合は5月13日に公開抽選。募集件数に満たない場合は先着順で募集を続ける
- 手続き:100万円枠は事前調査申請→結果通知後30日以内に交付申請。30万円・50万円枠は抽選(超過時)→交付申請。交付決定から60日以内に着工
- 完了期限:工事完了後30日以内かつ2026年12月末までに完了報告
- 業者の条件:桐生市内に事業所を有する事業者。見積書は市内業者の社印と工事明細が必要
- 対象外:工事費20万円未満、交付決定前の着手、建物の一部のみの除却、市税の滞納がある人、他の権利者の同意がない場合
桐生市の制度は、空き家の状態や申請者の事情によって、使える区分が大きく変わります。特に100万円枠は、不良住宅や特定空家等に当たる場合のみで、令和8年度はすでに募集が終了しています。対象1・2の令和8年度の募集状況は公式ページに明記がないため、市への確認が必要です。上限は区分ごとに決まっているため、事前相談で空き家の状態を伝えて、どの区分を狙えるかを確認しましょう。詳細は桐生市空き家対策室(0277-48-9035)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。桐生市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。桐生市では、建物の除却後に住宅用地特例が適用されなくなり、翌年から土地の税額が増える場合があります。除却前に確認しておきましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。桐生市の補助金は申込みが多いと抽選になり、完了報告も2026年12月末までと短いため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 交付決定の前に着手していないか:桐生市の補助金は、すでに工事を始めている場合や終了している場合は申請できません。交付決定から60日以内の着工という期限にも注意しましょう。
桐生市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較(市内業者)・市への事前申込み
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(桐生市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 100万円の枠は、今から申し込めますか?
令和8年度の100万円枠(対象3)は、申込みが予算の上限に達したため募集終了となっています。次年度の募集は、空き家対策室にご確認ください。
Q. 移住者向けの50万円枠とは何ですか?
市外からの移住者が、昭和56年5月31日以前の空き家を除却し、跡地に新築して10年以上居住する場合の枠です。事業完了後1年以内に新築工事へ着手する必要があります。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
桐生市の解体工事は、不良住宅や特定空家等なら工事費の4/5・上限100万円、昭和56年以前の建物なら1/2・上限30万円など、3区分の補助を受けられる可能性があります。令和8年度の100万円枠は募集終了で、抽選もありました。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、市内の地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
