額縁・写真立ての捨て方|分解して分別する手順と、中の絵の価値の確かめ方

家族写真を飾っていた写真立て、子どもの賞状を入れていた額縁、実家の床の間や廊下に掛けられていた絵画の額。額縁は、飾っている間は気にならなくても、片付けのときには意外と数が多く、ガラスや金具が付いているため、捨て方に迷いやすい品です。

Yahoo!知恵袋にも「額縁は燃えるごみ?燃えないごみ?」「ガラスの付いた額はどう捨てる?」「親が飾っていた絵は価値があるのか分からない」といった相談が寄せられています。

額縁は、木やプラスチック、金属の枠に、ガラスやアクリルの板、裏板、金具が組み合わされた製品です。分解して素材ごとに出すのが基本で、大きな額縁は粗大ごみになります。中に入っている絵や版画、賞状によっては、思わぬ価値があったり、捨てる前に家族で確認したほうがよかったりする物もあります。

本記事では、額縁と写真立ての処分方法と費用の目安、分解して素材ごとに出す手順、ガラスの扱い方、中身の絵や版画の価値の確かめ方、賞状や写真を手放すときの考え方、実家に飾られていた額を片付けるときの注意点まで、知恵袋に寄せられた声を交えて解説します。

この記事を読むと分かること

  • 額縁・写真立ての処分方法5つと費用の目安
  • 枠・ガラス・裏板・金具を分解して分別する手順
  • 中身の絵画や版画の価値を確かめる方法と、売るときの注意点
  • 賞状・写真・子どもの作品を手放すときの考え方
額縁・写真立ての捨て方|分解して分別する手順と、中の絵の価値の確かめ方
目次

額縁は何ごみ?素材ごとに分けるのが基本

この章のポイント

  • 木の枠は可燃ごみ、金属の枠は不燃ごみ
  • ガラスは不燃ごみ、アクリル板はプラスチックごみ
  • 大きな額縁は粗大ごみ

額縁は、いくつかの素材でできているため、分解して素材ごとに出すよう求める自治体が一般的です。

部品素材の例区分の例
枠木、プラスチック、アルミなどの金属可燃ごみ、プラスチックごみ、不燃ごみ
前面の板ガラス、アクリルガラスは不燃ごみ、アクリルはプラスチックごみか可燃ごみ
裏板ベニヤ板、厚紙、MDF可燃ごみ
金具・ひも金属、ひも不燃ごみ、可燃ごみ
マット(台紙)紙可燃ごみ、古紙
写真立て(小型・一体型)木、プラスチック、ガラス不燃ごみ、可燃ごみ

分解が難しい小さな写真立ては、そのまま不燃ごみで出せる自治体もあります。指定袋に入らない大きな額縁は、粗大ごみとして出すのが一般的で、手数料は200円〜1,000円程度が目安です。

知恵袋に寄せられた相談

Yahoo!知恵袋には、次のような相談が投稿されています。

  • 引っ越しで写真立てや額縁が10個以上出てきた。まとめて捨てたいが分別が面倒
  • 実家の廊下に掛かっていた大きな油絵の額縁を処分したい
  • 祖父の書斎に版画がいくつも飾られていて、価値があるのか分からない

回答では「小さな写真立ては不燃ごみでまとめて出した」「大きな額は粗大ごみで数百円だった」「版画はサインや番号を確認して、画廊や買取店に見てもらうとよい」といった声が目立ちました。

額縁・写真立ての処分方法5つと費用の目安

この章のポイント

  • 費用ゼロなら分解して家庭ごみ
  • 大きな額縁は粗大ごみ
  • 上質な額縁や中身の絵は売れることも

処分方法は5つあります。額縁の大きさと、中身に価値があるかどうかで選びましょう。

処分方法費用の目安向いているケース
分解して家庭ごみ指定袋代のみ小〜中型の額縁、写真立て
自治体の粗大ごみ200円〜1,000円程度大きな額縁、分解が難しい
額縁店・画材店・買取店に売るプラスになる場合あり上質な木の額縁、未使用品
画廊・美術品の買取店プラスになる場合あり有名な作家の絵画や版画が入っている
不用品回収業者ほかの品と合わせて数千円〜実家の片付けでまとめて出す

1. 分解して家庭ごみに出す

小〜中型の額縁は、分解して素材ごとに家庭ごみに出せば、費用はほとんどかかりません。分解の手順は後で詳しく紹介します。

2. 自治体の粗大ごみに出す

指定袋に入らない大きな額縁は、粗大ごみとして申し込みます。ガラスが付いたまま出す場合は、割れないよう、ガラス面にガムテープを貼り、段ボールで挟んでおきましょう。

3. 額縁店や買取店に売る

無垢材や金箔を使った上質な額縁、有名な額縁メーカーの製品は、額縁だけでも売れることがあります。未使用の額縁は、リサイクルショップやフリマアプリで買い手がつきやすい品です。

4. 画廊や美術品の買取店に相談する

中に入っている絵画や版画、書が、名のある作家の作品である場合は、画廊や美術品の買取店に相談してみましょう。価値の確かめ方は、後の章で詳しく紹介します。

5. 不用品回収業者に依頼する

実家の片付けで、額縁をほかの家財と一緒に処分したい場合は、不用品回収業者にまとめて依頼できます。業者によっては、価値のある絵画を買い取って、回収費用から差し引いてくれることもあります。一般廃棄物収集運搬業の許可の有無と、見積もりの内訳を確認してから依頼してください。

額縁を分解して出す手順

この章のポイント

  • 裏の留め具を回して裏板を外す
  • ガラスは手袋をして取り出す
  • 金具やひもは別に分ける

額縁は、裏側の留め具を外せば、ほとんど工具を使わずに分解できます。

分解の手順

  • 作業する場所に新聞紙やタオルを敷き、額縁を表を下にして置く
  • 裏板を押さえている留め具(回転式の金具やくぎ)を外す
  • 裏板を外し、中の絵や写真、マットを取り出す
  • ガラスやアクリル板を、手袋をして慎重に取り出す
  • 吊りひもや金具を、ドライバーやペンチで外す

古い額縁の中には、裏板を小さなくぎで留めている物があります。マイナスドライバーやペンチでくぎを起こして抜きましょう。抜いたくぎは、けがをしないよう、空き缶などに入れておきます。

ガラスの取り出し方と出し方

ガラスは、端が鋭くなっていることがあるため、必ず厚手の手袋をして扱ってください。取り出したガラスは、新聞紙で包み、袋の外から分かるよう「キケン」「ガラス」と書いて不燃ごみに出します。大きなガラスは、段ボールで挟んでガムテープで留めると、収集の際に割れにくくなります。

ガラスは、飲み物のびんとは成分が違うため、びんの資源回収には出せません。割れたガラスも、同じように包んで不燃ごみに出しましょう。

木の枠を出す

木の枠は、指定袋に入る長さであれば可燃ごみとして出せます。長い枠は、接合部分を外すか、のこぎりで切って短くしましょう。金箔や塗装が施された枠も、木製であれば可燃ごみで出せる自治体が一般的です。

中身の絵や版画の価値を確かめる

この章のポイント

  • サインやエディション番号を確認
  • 作家名で過去の取引価格を調べる
  • 迷ったら画廊や専門の買取店へ

額縁の中身が、印刷のポスターなのか、作家が描いた原画や版画なのかで、価値は大きく変わります。捨てる前に、次の点を確認してみましょう。

確認したいポイント

確認すること見る場所分かること
作家のサイン作品の右下など、余白や画面の端作家が分かれば価値を調べられる
エディション番号(例:15/100)版画の左下など限定部数の版画であることが分かる
鑑定書・証明書額縁の裏や、一緒に保管された書類本物であることの証明になる
購入時の領収書・画廊のシール額縁の裏購入した店と当時の価格が分かる
印刷か手描きか画面の表面を斜めから見る絵の具の盛り上がりがあれば手描きの可能性

鉛筆で書かれたサインとエディション番号がある版画は、作家が監修した限定作品であることを示しています。作家名が分かったら、インターネットで過去の取引価格を調べてみると、おおよその価値が分かります。

専門家に見てもらう

価値が分からない絵画や版画、書、掛け軸は、画廊や美術品の買取店、骨董店に相談しましょう。写真を送るだけで査定してくれる買取店もあります。複数の店で査定を受けると、適正な価格が分かります。遺品の骨董品や美術品を査定に出すときの注意点は、別の記事で詳しく紹介しています。

印刷のポスターやカレンダーの絵

印刷のポスターや、カレンダーを切り取って飾っていた絵は、一般的には売れる値段がつきません。思い入れがなければ、古紙として出しましょう。

絵画や額縁を売るときの梱包と運び方

この章のポイント

  • ガラス面をテープと段ボールで守る
  • 角は特に厚く保護する
  • 大きな作品は出張買取を利用

価値のある絵画や上質な額縁を売る場合は、運ぶ途中で傷や割れが生じないよう、梱包に気を配りましょう。

ガラス面と角を守る

ガラスの付いた額縁は、ガラス面に養生テープを格子状に貼り、割れても破片が飛び散らないようにします。作品の表面にテープが直接触れないよう、ガラスを外して運ぶ場合は、作品の上に薄紙を当ててから梱包してください。額縁の角は、ぶつけると欠けたり、へこんだりしやすいため、段ボールを三角に折った角当てで保護しましょう。

立てて運ぶ

額縁は、平らに寝かせて上に物を載せると、ガラスが割れたり、作品が傷んだりします。車で運ぶ場合は、毛布でくるんで立てた状態で固定するのが安全です。宅配便で送る場合は、美術品や額縁の配送に対応したサービスを選びましょう。

大きな作品は出張買取を利用する

油絵の大作や、重い額縁に入った作品は、自分で運ぶと傷める心配があります。美術品を扱う買取店の出張買取を利用すれば、査定から運び出しまで任せられます。訪問の日時を決める際に、作品の大きさと点数を伝えておきましょう。

飾る物を厳選して、額縁を増やさない

この章のポイント

  • 飾る場所と数を先に決める
  • 季節や行事で入れ替える
  • データのフォトフレームも選択肢

額縁や写真立ては、贈り物でもらったり、行事のたびに増えたりして、気づくと家じゅうに飾られていることがあります。片付けのあとは、飾る物を厳選して、額縁を増やさない工夫をしましょう。

飾る場所と数を決める

「リビングの棚に3つまで」「玄関に1つ」など、飾る場所と数を先に決めておくと、物が増えにくくなります。新しい写真を飾るときは、古い写真と入れ替えれば、額縁の数は増えません。

デジタルフォトフレームを使う

たくさんの写真を飾りたい場合は、デジタルフォトフレームも選択肢になります。1台で何百枚もの写真を順番に表示できるため、額縁を何個も並べる必要がありません。

賞状・写真・子どもの作品を手放すとき

この章のポイント

  • 写真やスキャンでデータに残す
  • 家族で残す物を選ぶ
  • 手放すときは個人情報に配慮

額縁の中身が、家族の賞状や写真、子どもの作品である場合は、捨てる前に気持ちの整理が必要なこともあります。

データに残してから手放す

賞状や写真、子どもの絵は、スマートフォンで撮影するか、スキャナーで取り込めば、データとして残せます。データにしておけば、場所を取らずに、いつでも見返せます。大きな作品は、写真を撮ってから、手元に残す一部だけを選ぶ方法もあります。子どもの作品の整理方法は、別の記事で詳しく紹介しています。

個人情報に配慮する

賞状には、名前や学校名、会社名が書かれています。そのまま捨てるのが気になる場合は、名前の部分を切り取るか、シュレッダーにかけてから古紙や可燃ごみに出しましょう。家族の写真も、細かく切ってから捨てると安心です。故人の写真の処分については、別の記事で詳しく紹介しています。

実家の額縁を片付けるときの注意点

この章のポイント

  • 壁から外すときは2人で
  • 額縁の裏に書類や写真が隠れていることも
  • 飾っていた跡の壁のよごれにも注意

親の家には、床の間や廊下、応接間に、大きな額縁や絵画が飾られていることがあります。

高い場所の額縁は2人で外す

壁の高い位置に掛けられた大きな額縁は、重く、外すときに落とすとガラスが割れて危険です。脚立を使い、1人が額縁を持ち上げ、もう1人が下で受け取るようにしましょう。ひもが古くなって切れかけている場合もあるため、ゆっくり持ち上げて外してください。

額縁の裏も確認する

額縁の裏板と作品の間に、手紙や写真、古い証書などが挟まっていることがあります。分解の際は、中身を一枚ずつ確認してから処分しましょう。思いがけない家族の記録が見つかることもあります。

飾っていた跡の壁

長年額縁を飾っていた壁は、額縁の部分だけ日焼けせずに色が残っていたり、くぎやフックの穴が開いていたりします。家を売却したり、賃貸住宅を退去したりする場合は、壁の補修が必要になることがあります。賃貸住宅では、くぎの穴の扱いが契約によって違うため、管理会社に確認してください。

額縁の処分についてよくある質問

写真立てはそのまま捨ててもいい?

小さな写真立ては、分解せずにそのまま不燃ごみとして出せる自治体が一般的です。ガラスが付いている場合は、割れないよう新聞紙で包み、「キケン」と書いて出しましょう。中の写真は、取り出して別に保管するか、細かく切ってから捨ててください。

アクリル板の額縁は何ごみ?

アクリル板はプラスチックの一種なので、プラスチックごみか可燃ごみとして出すのが一般的です。ガラスと違って割れにくいため、扱いは比較的簡単です。枠は素材に応じて分別しましょう。

額縁を再利用する方法は?

額縁は、中身を入れ替えれば、別の写真や絵、子どもの作品を飾るのに使えます。コルクボードや黒板シートを入れて、メモを貼る掲示板にする方法もあります。使わない額縁は、地域の掲示板やフリマアプリで、必要な人に譲ることもできます。

古い掛け軸も同じように捨てられる?

掛け軸は、紙や布でできているため、可燃ごみとして出せる自治体が一般的です。軸の両端の軸先が陶器や象牙でできている場合は、外して別に分別します。古い掛け軸の中には、価値のある書画もあるため、捨てる前に骨董店や買取店で査定を受けてみてください。

額縁のガラスが割れていたら?

割れたガラスは、厚手の手袋を着けて大きな破片から拾い、新聞紙や厚紙で包んで「キケン」「割れたガラス」と書き、不燃ごみに出します。細かい破片は、粘着テープを押し当てて取りましょう。枠と裏板は、素材ごとに分けて出してください。

額縁・写真立ての処分方法についてまとめ

この記事のポイントをまとめます。

ポイント

  • 額縁は、枠・ガラス・裏板・金具を分解して、素材ごとに家庭ごみに出すのが基本
  • 指定袋に入らない大きな額縁は粗大ごみで、手数料は200円〜1,000円程度が目安
  • ガラスは厚手の手袋で取り出し、新聞紙で包んで「キケン」と書いて不燃ごみへ
  • ガラスはびんの資源回収には出せない
  • 中身の絵や版画は、サインやエディション番号、鑑定書を確認してから処分する
  • 価値が分からない作品は、画廊や美術品の買取店で査定を受ける
  • 賞状や写真、子どもの作品は、データに残してから手放し、個人情報に配慮する
  • 実家の大きな額縁は2人で外し、額縁の裏に挟まった物がないか確認する

額縁の処分は、分解して素材ごとに分ければ、費用をかけずに済ませられます。中に入っている作品や思い出の品は、価値と気持ちの両方を確かめてから、手放すかどうかを決めましょう。

飾る物を厳選すれば、お気に入りの写真や絵がより引き立ち、部屋の印象もすっきりします。

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この記事を書いた人

私の実家はいわゆるゴミ屋敷です。
私の母は物への執着が強く、その結果、私の実家は物で溢れていました。この環境で育った私は、物に囲まれた生活のストレスを経験し、物への執着を手放すことが重要だという価値観になりました。
「手放しのススメ」では、物質的な執着を手放し、シンプルな生活を目指す旅を共有します。
一緒に、もっとシンプルで心地よい生活を目指しましょう。

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