鍋焼きラーメンの発祥の地として知られ、須崎湾に面した高知県中西部の須崎市。実家が須崎市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「須崎市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、須崎市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、上限が164万5千円と高く、受付が6月の1か月間だけで、危険度の高いものから優先して補助対象を決める須崎市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 須崎市の木造解体の実勢坪単価は約46,420円(変動幅24,490円〜58,922円)が目安
- 須崎市の「老朽住宅等除却事業費補助金」は、(1)除却工事費の8割、(2)木造36,000円・非木造51,000円×延べ床面積の8割の、少ない方。補助限度額は164万5千円(1,000円未満切り捨て)
- 令和8年度の申請受付期間は6月1日〜6月30日の1か月間だけで、すでに終了。危険度により優先順位を決め、優先順位の高いものから補助対象とする
- 対象は、須崎市内の使用されていない、昭和56年5月31日以前に建築された住宅などで、倒壊や火災により周囲の住家や避難路に影響を及ぼすおそれがあり、不良度の評点が100点以上のもの
- 予算の範囲内の交付のため、補助対象となっても申請した年度に交付決定できない場合がある。交付決定前に契約・着手した工事は対象外。敷地内の立木や工作物を含む建築物をすべて除却する
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 須崎市防災課に、来年度の受付時期(6月が目安)を確認する
- 受付期間内に、補助金交付申請書(別記様式第1号)と、付近見取図、建物の外観写真、登記事項証明書、工事見積書の写しなどを提出する
- 受付後に行われる、建物の不良度などの調査を受け、補助対象かの判定を受ける
- 危険度による優先順位に基づく交付決定を待ち、交付決定の後に契約・着手する
- 完了後、完了実績報告書(別記様式第9号)を提出し、交付請求書(別記様式第12号)で請求する
須崎市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社PLUS | 直接依頼 | 須崎市神田の便利屋・解体会社、遺品整理や不用品回収まで対応 |
【7選】須崎市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(須崎市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(須崎市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(須崎市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(須崎市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(須崎市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(須崎市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|須崎市の解体会社
7. 株式会社PLUS
須崎市神田に拠点を置き、須崎市・中土佐町を中心に、解体、遺品整理、不用品回収、リフォーム、耐震工事を手掛けている会社です。2011年12月の設立で、タンス一つの回収から家一軒の解体まで、規模を問わず相談できる便利屋として案内しています。古物商や解体業などの許認可・登録を受けています。
| 所在地 | 高知県須崎市神田53-6 |
|---|---|
| 電話番号 | 0889-42-3300 |
| 特徴 | 代表政岡千貴、2011年12月設立・資本金200万円、解体・遺品整理・不用品回収・リフォーム・耐震工事、古物商・解体業・軽運送業の許認可・登録 |
須崎市の解体工事費用相場
須崎市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、須崎市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 46,420円 | 24,490円〜58,922円 |
| 鉄骨造 | 36,855円 | 31,225円〜39,955円 |
| RC造 | 81,000円 | 52,000円〜110,000円 |
| 内装解体 | 32,142円 | 30,971円〜33,313円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は139万2,600円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
須崎市で使える解体工事の補助金・助成金
須崎市には、地震による倒壊や火災などで周囲の住民に影響を及ぼすおそれのある、老朽化した危険な空き家の除却費用を補助する制度があります。上限は164万5千円と高い水準ですが、受付は6月の1か月間だけで、危険度の高いものから補助対象となります。
除却費の8割と単価×床面積の8割の少ない方・上限164万5千円
- 補助金額:(1)除却工事費の8割、(2)(木造36,000円、非木造51,000円)×延べ床面積(平方メートル)の8割の、いずれか少ない額。1,000円未満切り捨て。補助限度額164万5千円
- 申請受付期間(令和8年度):令和8年6月1日〜6月30日。危険度により優先順位を決定し、優先順位の高いものから補助対象とする
- 補助対象となる空き家(すべてに該当):申請時において使用されていないこと。昭和56年5月31日以前に建築されているもの(旧耐震基準で建築した住宅など)。賃借権などがないこと。倒壊や火災により周囲の住家や避難路に影響を及ぼす恐れのあるもの。住宅の不良度の測定基準による評点が100点以上となるもの。受付後に建物の不良度などを調査し、補助対象かを判定
- 申請ができる人(すべてに該当):対象老朽住宅などの所有者または管理者(相続人代表者等)。高知県税および須崎市税を滞納していない人
- 補助対象となる工事:敷地内にある立木および工作物を含む建築物すべてを除却する工事。建設業者(建設業法第3条第1項の許可を受けた者)または解体工事業者(建設リサイクル法第21条第1項の登録を受けた者)による工事
- 注意事項:交付決定前に工事契約または工事着手した場合は、補助対象外。補助対象となった建物の中で、危険度により優先度を付け、優先度の高いものから交付決定。補助金は予算の範囲内での交付のため、補助対象となっても申請した年度に交付決定できない場合がある。建物の除却により、翌年度から土地の固定資産税額が増額になる場合がある
- 跡地利用:住宅以外の建物を除却した場合は、工事完了の翌年度から起算して5年間、除却後の跡地を地域活性化のための計画的利用のために提供する必要がある。除却後の跡地利用についての誓約書(別記様式第1-3号)が必要
- 代理受領制度:施工業者が申請者の委任を受けて補助金の受領を行える。申請者は工事費から補助金を差し引いた金額を用意すればよい。利用は申請者が選択
- 公式ページに記載がない項目:予算額、来年度の受付時期、防災課の電話番号(市役所代表は0889-42-2311)
須崎市の補助金は、上限が164万5千円と高い反面、令和8年度の受付が6月1日から30日までの1か月だけで、すでに終了しています。申請があっても、危険度により優先順位をつけて、高いものから補助対象とするため、申請した年度に交付決定できない場合もあります。このため、来年度に利用を考える場合は、受付時期を防災課に早めに確認し、期間内に申請できるよう、見積もりなどの書類を準備しておきましょう。対象は、昭和56年5月31日以前に建築され、不良度の評点が100点以上の住宅などで、交付決定の前に契約や着手をすると対象外です。詳細は須崎市防災課(市役所代表0889-42-2311)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。須崎市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。須崎市でも、建物の除却により、翌年度から土地の固定資産税額が増額になる場合があります。売却や活用の時期と合わせて、検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。須崎市の補助金は受付が6月の1か月間と短く、令和8年度は終了しているため、売却のスケジュールと合わせて、来年度の受付時期を早めに市へ確認しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 受付期間に間に合うか:須崎市の補助金は、受付が6月の1か月間だけです。期間内に申請できるよう、見積もりや登記事項証明書などの書類を、事前に準備しておきましょう。
須崎市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への申請(受付は6月)
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(須崎市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 令和8年度は、もう申し込めませんか?
令和8年度の申請受付は、6月1日から6月30日までで、すでに終了しています。来年度の受付時期は、防災課にご確認ください。
Q. 申請すれば、必ず補助を受けられますか?
いいえ。危険度により優先順位を決め、優先順位の高いものから補助対象とします。予算の範囲内の交付のため、補助対象となっても、申請した年度に交付決定できない場合があります。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
須崎市の解体工事は、昭和56年5月31日以前に建築され、不良度の評点が100点以上で、周囲の住家や避難路に影響を及ぼすおそれのある空き家であれば、除却工事費の8割と単価×床面積の8割の少ない方(上限164万5千円)の補助を受けられる可能性があります。受付は6月の1か月間で、令和8年度は終了しています。来年度に向けて早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
