本を手放したあとに残った本棚、引っ越し先の部屋に合わなくなった大きな書棚、実家の壁一面を埋める作り付けのような本棚。中身を片付けたあとも、棚そのものの処分で手が止まる方は少なくありません。
Yahoo!知恵袋にも「カラーボックスは解体すれば燃えるごみで出せる?」「天井まである本棚を1人で運び出せない」「父の書斎の本棚と蔵書をまとめて片付けたい」といった相談が寄せられています。
本棚は自治体の粗大ごみとして出すのが基本で、費用は数百円〜2,000円程度が目安です。木製のカラーボックスのように小さな物は、解体して可燃ごみに出せる自治体もあります。背の高い本棚は転倒防止の金具で壁に固定されていることがあり、外し方や運び出しの段取りも大切になります。
本記事では、本棚の処分方法と費用の目安、カラーボックスや組み立て式の本棚を解体する手順、運び出しの注意点、売れる本棚の条件、本棚に残った本の手放し方、実家の書斎を片付けるときの進め方まで、知恵袋に寄せられた声を交えて解説します。

本棚は何ごみ?大きさと素材で区分が決まる
この章のポイント
- 大きな本棚は粗大ごみ
- 小さなカラーボックスは解体して可燃ごみの自治体も
- 金属製のスチールラックは不燃ごみか粗大ごみ
本棚の区分は、大きさと素材で決まります。住んでいる自治体の分別表で「本棚」「カラーボックス」「書棚」を確認しましょう。
| 本棚の種類 | 区分の例 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| カラーボックス(2〜3段) | 粗大ごみ、解体して可燃ごみ | 指定袋代〜500円程度 |
| 組み立て式の木製本棚(高さ1m未満) | 粗大ごみ | 300円〜800円程度 |
| 木製の本棚(高さ1m〜2m) | 粗大ごみ | 500円〜1,500円程度 |
| 天井まで届く大型の書棚 | 粗大ごみ(2点扱いの場合あり) | 1,000円〜2,500円程度 |
| スチールラック・金属製の書棚 | 粗大ごみ、不燃ごみ、金属ごみ | 指定袋代〜1,000円程度 |
| ガラス扉付きの書棚 | 粗大ごみ | 1,000円〜2,000円程度 |
手数料は自治体によって大きく違い、高さや幅で料金が段階的に分かれていることもあります。上下に分かれる書棚は2点と数える自治体があるため、申し込みの際に形を伝えて確認してください。
解体すれば可燃ごみで出せる?
木製のカラーボックスや小さな本棚は、解体して指定袋に入る大きさにすれば、可燃ごみで出せる自治体があります。板の長さを「30cm以下」「50cm以下」などと決めている自治体が多く、のこぎりで切る必要があることもあります。
粗大ごみの品目を解体して家庭ごみに出すことを認めていない自治体もあるため、解体する前に分別表か粗大ごみの受付センターで確認してください。合板やパーティクルボード(木くずを固めた板)は、切ると細かい粉が出るので、屋外でマスクを着けて作業しましょう。
知恵袋に寄せられた相談
Yahoo!知恵袋には、次のような相談が投稿されています。
- カラーボックスが5つあり、全部粗大ごみに出すと費用がかさむので解体したい
- 天井までの本棚が転倒防止の突っ張り棒で固定されていて、外し方が分からない
- 亡くなった父の書斎に本棚が6台あり、本も数千冊ある
回答では「カラーボックスは解体して可燃ごみに出せる地域もある」「突っ張り棒はねじを回して緩めれば外せる」「蔵書は古書店の出張買取にまず相談する」といった助言が目立ちました。
本棚の処分方法6つと費用の目安
この章のポイント
- 安く済ませるなら自治体の粗大ごみ
- 状態のよい本棚は売るか譲る
- 大型や大量なら回収業者
処分方法は6つあります。本棚の大きさと状態、運び出せるかどうかで選びましょう。
| 処分方法 | 費用の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 数百円〜2,500円程度 | 自分で集積所まで運べる |
| 解体して可燃ごみ | 指定袋代のみ | 小さなカラーボックス、解体が認められている |
| 処理施設への持ち込み | 重さに応じた手数料 | 車があり、早く片付けたい |
| リサイクルショップ・買取 | プラスになる場合あり | 無垢材、有名ブランド、アンティーク |
| フリマアプリ・地域の掲示板 | プラスになる場合あり | 引き取りに来てもらえる |
| 不用品回収業者 | 1台3,000円〜10,000円程度 | 運び出せない、蔵書もまとめて出す |
1. 自治体の粗大ごみに出す
最も費用を抑えられる方法です。受付センターに電話かインターネットで申し込み、処理券を購入して貼り、指定日の朝に集積所へ出します。作業員は室内に入らないため、集積所までは自分で運ぶ必要があります。中身の本や小物は、すべて取り出してから出してください。
2. 解体して可燃ごみに出す
解体が認められている自治体であれば、カラーボックスや小さな本棚は、ねじを外して板にばらし、指定の長さに切って可燃ごみに出せます。ねじや金具、プラスチックのダボは分けて、不燃ごみやプラスチックごみに出しましょう。
3. 処理施設に持ち込む
車がある方は、自治体のクリーンセンターに直接持ち込めます。重さに応じた手数料で、収集を待たずに処分できます。大きな本棚は解体してから積み込むと、車の荷台に収まりやすくなります。
4. リサイクルショップや買取店に売る
無垢材の本棚、北欧家具や国内の家具ブランドの書棚、ガラス扉付きのアンティークの書棚などは、中古でも人気があります。組み立て式の安価な本棚やカラーボックスは、買取の対象外になることがほとんどです。大きな本棚は出張買取を利用すれば、運び出しも任せられます。
5. フリマアプリや地域の掲示板で譲る
本棚は送料が高く、フリマアプリで送るとほとんど利益が残らないことがあります。ジモティーのような地域の掲示板で「引き取りに来られる方」に譲ると、処分費をかけずに手放せます。組み立てた状態で渡すのか、解体して渡すのかを事前に決めておきましょう。
6. 不用品回収業者に依頼する
運び出しが難しい大型の書棚や、本棚と蔵書をまとめて片付けたい場合は、不用品回収業者に依頼する方法があります。本棚1台で3,000円〜10,000円程度が目安で、階段からの運び出しや解体が必要な場合は追加料金がかかります。一般廃棄物収集運搬業の許可の有無と、見積もりの内訳を確認してから依頼してください。
本棚を解体する手順
この章のポイント
- ドライバーと六角レンチがあれば分解できる
- 背板から外すと作業しやすい
- 2人以上で、倒れないよう支えながら
組み立て式の本棚やカラーボックスは、ねじとダボで組まれているため、工具があれば自分で解体できます。
用意する道具
- プラスドライバー(電動ドライバーがあると早い)
- 六角レンチ
- 金づち(ダボや釘を外すとき)
- のこぎり(可燃ごみの長さに切る場合)
- 軍手か作業用手袋、マスク
- 外したねじを入れる袋
解体の手順
最初に、可動式の棚板とダボを外します。続いて、本棚を寝かせて背板を外します。背板は小さな釘で留められていることが多く、裏側から金づちで軽く叩くと外れます。背板がなくなると本棚は横に倒れやすくなるため、寝かせた状態で作業を進めるのが安全です。
最後に、天板と底板、側板を留めているねじを外せば、板の状態にばらせます。組み立て説明書が残っていれば、組み立ての逆の順で外していくと迷いません。
作り付けの本棚は自分で外さない
壁や床に固定された作り付けの本棚は、建物の一部として扱われます。取り外すと壁に穴が残ったり、建物を傷めたりするおそれがあります。賃貸住宅であれば管理会社に、持ち家であればリフォーム業者に相談してください。
背の高い本棚を安全に運び出す
この章のポイント
- 本はすべて取り出してから動かす
- 転倒防止の金具を外す
- 2人以上で、上下を持って運ぶ
背の高い本棚は重心が高く、少し傾けた程度でも倒れてくることがあります。運び出しの段取りを決めてから作業を始めましょう。
中身はすべて取り出す
本を入れたままの本棚は、数十kg〜100kg以上の重さになることがあります。本はすべて取り出し、可動式の棚板も外して、本体をできるだけ軽くしてから動かしてください。本は段ボールに詰めすぎると持ち上げられなくなるため、小さめの箱に分けて入れるのがコツです。
転倒防止の金具や突っ張り棒を外す
地震対策として、本棚の上部をL字型の金具で壁に固定していたり、天井との間に突っ張り棒を入れていたりすることがあります。L字金具は、壁側のねじを外してから本棚側のねじを外します。突っ張り棒は、中央のねじを回して長さを縮めれば外せます。金具を外す前に、本棚が前に倒れてこないよう、もう1人に支えてもらってください。
運び出しのコツ
背の高い本棚は、1人が上側、もう1人が下側を持ち、斜めに傾けた状態で運ぶと安定します。階段では、下側を持つ人が下の段に立ち、重さを受け止める形にします。ドアや廊下の曲がり角で引っかかる場合は、無理に通さず、解体してから運び出しましょう。壁や床を傷つけないよう、角に毛布やタオルを当てておくと安心です。
本棚に残った本の手放し方
この章のポイント
- 古書店・買取店でまず査定
- 専門書や全集は専門の古書店へ
- 値段がつかない本は古紙回収
本棚の処分と同時に悩むのが、中に並んでいた本の扱いです。冊数が多い場合は、本の種類に合った手放し方を選ぶと効率よく片付きます。
| 本の種類 | おすすめの手放し方 | ポイント |
|---|---|---|
| 新しい小説・ビジネス書・漫画 | 中古本の買取チェーン、宅配買取 | 発売から数年以内の物ほど値段がつく |
| 専門書・学術書・郷土史 | 専門の古書店 | 分野に詳しい店ほど評価が高い |
| 文学全集・百科事典 | 古書店に相談、古紙回収 | 値段がつかないことが多い |
| 古い雑誌・ムック | 古紙回収、一部は古書店 | 昭和の雑誌は資料価値がある物も |
| 書き込みや日焼けのある本 | 古紙回収 | 資源として出せる |
古書店の出張買取を利用する
蔵書が数百冊以上ある場合は、古書店の出張買取が便利です。店員が自宅に来て、本棚に並んだままの状態で査定し、運び出しまで行ってくれます。専門書や郷土史、古い文学書などは、一般の中古本チェーンよりも古書店のほうが価値を見極めてくれます。
値段がつかない本は古紙回収へ
買取で値段がつかなかった本は、自治体の資源回収(古紙・雑誌)に出せます。ひもで十文字に縛り、雨の日を避けて出しましょう。カバーのビニールや付録のCDは外して、それぞれの区分で出します。
実家の書斎を片付けるときの進め方
この章のポイント
- 本と本棚の順番を決める
- 故人の書き込みやメモに注意
- 大量の場合は専門業者にまとめて依頼
読書家だった親の家には、書斎や廊下、押し入れに本棚が何台も並んでいることがあります。片付けの順番を決めておくと、作業が止まらずに進みます。
片付けの順番
- 家族が残したい本や、思い出のある本を先に選び出す
- 古書店の出張買取で、本棚に並んだ状態のまま査定してもらう
- 値段がつかなかった本を古紙回収に出す
- 空になった本棚を売るか、粗大ごみに出す
本を先に減らせば、本棚が軽くなり、運び出しや解体の負担が大きく減ります。順番が逆だと、重い本を何度も移動させることになるので注意してください。
書き込みやメモ、挟まった物を確認する
故人の本には、余白の書き込みや手紙、写真、へそくりなどが挟まっていることがあります。古書店に査定を頼む前に、ページをぱらぱらとめくって確認しておくと安心です。冊数が多い場合は、日記帳や手帳、アルバムなど、個人的な物が混ざりやすい棚から優先して確認しましょう。
本棚の地震対策も見直す
高齢の親が住み続ける家であれば、使わなくなった本棚を減らすことは地震対策にもなります。寝室や廊下にある背の高い本棚は、倒れると下敷きになったり、避難の妨げになったりします。残す本棚は、L字金具などで壁に固定しておきましょう。
処分する前に考えたい本棚の再利用
この章のポイント
- 横に倒して収納棚やベンチに
- 玄関や納戸の物置き棚に
- 子どものおもちゃ棚に
本を手放して空になった本棚も、置き場所や使い方を変えれば、別の収納として役立つことがあります。処分を決める前に、家の中で使い道がないか考えてみましょう。
横に倒して低い収納棚にする
カラーボックスや低めの本棚は、横に倒して使えば、窓の下やベッドの横に置ける収納棚になります。上にクッションを置けば、玄関で靴を履くときのベンチ代わりにもなります。横置きでは天板にかかる重さの向きが変わるため、重い物を載せすぎないよう注意してください。
玄関や納戸の物置き棚にする
奥行きの浅い本棚は、玄関の靴やスリッパ、掃除道具、防災用品などの置き場所にも向いています。中身が見えるのが気になる場合は、布をかけたり、収納ボックスを並べたりすれば、すっきりと見せられます。
子どものおもちゃや絵本の棚にする
子どもがいる家庭では、低い本棚をおもちゃや絵本の棚として使う方法があります。背の高い本棚は、子どもがよじ登ると倒れる危険があるため、低い物を選び、壁に固定してから使ってください。
本棚の処分についてよくある質問
カラーボックスは何ごみ?
粗大ごみとして扱う自治体が一般的ですが、解体して指定袋に入る大きさにすれば可燃ごみで出せる自治体もあります。解体した板の長さに決まりがある場合も多いので、自治体の分別表で確認してください。ねじや金具は不燃ごみに分けて出します。
本を入れたまま粗大ごみに出してもいい?
本を入れたまま出すことはできません。本は資源として別に回収されるため、すべて取り出してから本棚を出してください。重いまま出すと、収集の作業員がけがをするおそれもあります。
スチールラックは何ごみ?
スチールラックは、解体して指定袋に入る長さになれば不燃ごみや金属ごみ、入らなければ粗大ごみになるのが一般的です。棚板と支柱は別々に数える自治体もあります。支柱が長い場合は、粗大ごみとしてまとめて出すのが手軽です。
本棚の処分を引っ越し業者に頼める?
引っ越し業者の中には、提携先を通じて不用品の引き取りを行う会社があります。引っ越しの見積もりの際に相談すれば、新居に運ぶ荷物と一緒に段取りを組んでもらえます。料金は業者によって違うため、見積もりの内訳を確認しましょう。
本棚の処分方法についてまとめ
この記事のポイントをまとめます。
本棚の処分は、中身の本を片付けることから始まります。順番を決めて少しずつ進めれば、大きな書棚でも無理なく手放せます。
空いた壁や床は、部屋を広く使えるだけでなく、地震の備えにもつながります。