加湿器・除湿機の処分方法|何ごみで出す?水抜きの手順と買い替えのサイン

乾燥する季節に活躍した加湿器、梅雨や部屋干しに欠かせない除湿機。どちらも季節ごとに出し入れする家電で、気づけば押し入れに古い機種が何台もたまっている、という家庭は少なくありません。

Yahoo!知恵袋にも「加湿器は燃えないごみで出せる?」「除湿機の中に冷媒ガスが入っているけど普通に捨てていいの?」「タンクにカビが生えた加湿器を使い続けても大丈夫?」といった相談が寄せられています。

加湿器と除湿機は、どちらも家電リサイクル法の対象外です。自治体の不燃ごみや粗大ごみ、小型家電の回収に出せます。除湿機の中でもコンプレッサー式は冷媒ガスを使っていますが、家庭で使う製品は自治体のルールに沿って出せば問題ありません。処分の前には、タンクの水を抜いて乾かすなど、いくつかの準備が必要です。

本記事では、加湿器・除湿機の処分方法と費用の目安、方式ごとに異なる出す前の準備、売れる機種の条件、買い替えを考えたい劣化のサイン、実家に残った古い季節家電を片付けるときの注意点まで、知恵袋に寄せられた声を交えて解説します。

この記事を読むと分かること

  • 加湿器・除湿機の処分方法6つと費用の目安
  • 出す前に必要な水抜き・乾燥・フィルターの分別
  • コンプレッサー式除湿機の冷媒ガスと処分の関係
  • 買い替えを考えたい劣化のサインと、カビ・雑菌の注意点
加湿器・除湿機の処分方法|何ごみで出す?水抜きの手順と買い替えのサイン
目次

加湿器・除湿機は何ごみ?

この章のポイント

  • 家電リサイクル法の対象外
  • 小型家電リサイクル法の対象品目
  • 大きさで不燃ごみか粗大ごみに分かれる

加湿器と除湿機は、法律上の扱いと自治体での区分を分けて考えると分かりやすくなります。

家電リサイクル法の対象ではない

家電リサイクル法でリサイクル料金がかかるのは、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。除湿機は冷蔵庫やエアコンと同じように冷媒を使う製品ですが、対象品目には含まれていません。加湿器も同様で、どちらもリサイクル券は不要です。

除湿機の機能を持つエアコンや、除湿機能付きの衣類乾燥機は別の扱いになります。衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象なので、自治体のごみには出せません。購入した店か、買い替える店に引き取りを依頼してください。

小型家電リサイクル法の対象品目

加湿器と除湿機は、小型家電リサイクル法の対象品目に含まれます。自治体の小型家電回収や、国の認定を受けた事業者の宅配回収を利用できます。回収ボックスの投入口は30cm×15cm程度が一般的なので、卓上の小さな加湿器なら入りますが、除湿機や据え置き型の加湿器は入らないことがほとんどです。

自治体での区分の目安

製品区分の例費用の目安
卓上・USB加湿器小型家電回収、不燃ごみ無料〜指定袋代
据え置き型の加湿器(スチーム・気化・ハイブリッド)不燃ごみ、粗大ごみ指定袋代〜500円程度
超音波式の加湿器不燃ごみ、粗大ごみ指定袋代〜500円程度
コンプレッサー式除湿機粗大ごみ300円〜1,000円程度
デシカント式・ハイブリッド式除湿機粗大ごみ、不燃ごみ300円〜1,000円程度
加湿空気清浄機粗大ごみ、不燃ごみ300円〜1,000円程度

粗大ごみの基準は「一辺30cm以上」「指定袋に入らない」とする自治体が目立ちます。除湿機は高さ50cm前後の製品が一般的なので、たいていは粗大ごみの扱いになります。

知恵袋に寄せられた相談

Yahoo!知恵袋には、次のような相談が投稿されています。

  • 10年使った除湿機が動かなくなった。冷蔵庫のようにリサイクル料金がかかるのか分からない
  • 加湿器のタンクに水が入ったまま押し入れにしまっていたら、中が黒くなっていた
  • 実家の押し入れから、加湿器と除湿機が合わせて5台も出てきた

回答では「除湿機は家電リサイクル法の対象外で粗大ごみに出せる」「カビが生えたタンクはそのまま使わないほうがよい」「季節家電は買い替えのたびに古い物を処分しないと増えていくばかり」といった声が目立ちました。

加湿器・除湿機の処分方法6つと費用の目安

この章のポイント

  • 安く済ませるなら自治体のごみ
  • 小型なら回収ボックス
  • 新しい機種は売却も

処分方法は6つあります。製品の大きさ、状態、買い替えるかどうかで選びましょう。

処分方法費用の目安向いているケース
自治体の不燃ごみ・粗大ごみ無料〜1,000円程度壊れている、値段がつかない
小型家電の回収ボックス無料卓上の小さな加湿器
認定事業者の宅配回収無料〜2,000円程度自宅から出したい、パソコンと一緒に出す
家電量販店の引き取り無料〜1,000円台買い替えのついでに手放したい
リサイクルショップ・フリマアプリプラスになる場合あり製造から3〜5年以内、人気機種
不用品回収業者1台2,000円〜5,000円程度ほかの家電や家具もまとめて出す

1. 自治体のごみに出す

最も費用を抑えられる方法です。指定袋に入る大きさなら不燃ごみ、入らなければ粗大ごみとして申し込み、処理券を貼って指定日に出します。除湿機は10kg〜20kg程度の重さがあるため、集積所まで運ぶ際は持ち手を使い、腰を痛めないよう注意してください。

2. 小型家電の回収ボックスに入れる

卓上の小さな加湿器やUSBで動く加湿器は、市役所や家電量販店に置かれた小型家電の回収ボックスに無料で入れられます。電池を使う製品は電池を外し、タンクの水を完全に抜いてから入れましょう。

3. 認定事業者の宅配回収を使う

国の認定を受けた事業者が、段ボールに詰めた小型家電を宅配便で回収するサービスがあります。リネットジャパンは自治体と協定を結んでおり、パソコンを含む箱は回収料金が無料になる例があります。除湿機は大きさと重さの制限を超えることがあるため、申し込む前に箱のサイズの条件を確認してください。

4. 家電量販店に引き取ってもらう

新しい加湿器や除湿機を買う店で、古い製品を引き取ってもらえる場合があります。小型家電の回収を行う量販店は増えていますが、対象品目や料金、買い替えが条件になるかどうかは店舗ごとに違います。持ち込む前に、店舗のサイトか電話で確認しましょう。

5. リサイクルショップやフリマアプリで売る

製造から3〜5年以内で正常に動く製品は、買取の対象になることがあります。ダイニチやパナソニック、シャープなどの国内大手メーカーの上位機種や、デザイン家電として人気のブランドは、中古でも需要があります。

加湿器は衛生面が気になる製品なので、タンクやトレイの汚れ、においは査定に大きく響きます。売る前にクエン酸や中性洗剤で掃除し、よく乾かしてから出しましょう。フィルターが交換できる機種は、新しいフィルターに替えておくと評価が上がることがあります。

6. 不用品回収業者に依頼する

引っ越しや実家の片付けで、ほかの家電や家具と一緒に出す場合は、不用品回収業者にまとめて頼めます。1台あたり2,000円〜5,000円程度が目安です。一般廃棄物収集運搬業の許可の有無と、見積もりの内訳を確認してから依頼してください。

出す前の準備:方式ごとに異なる手入れ

この章のポイント

  • タンクの水を抜いてよく乾かす
  • フィルターは素材ごとに分別
  • 電池や電源コードの扱いも確認

どの方法で処分する場合も、出す前の準備は欠かせません。水が残ったまま出すと、収集車の中で漏れたり、においやカビの原因になったりします。

タンクと本体の水を抜く

加湿器はタンクとトレイ(水受け)の水を捨て、本体を傾けて内部に残った水も出し切ります。除湿機は排水タンクの水を捨て、連続排水用のホースを付けていた場合はホースの中の水も抜いてください。水を抜いたら、タンクのふたを開けたまま風通しのよい場所で1〜2日乾かします。

フィルターや部品を分別する

部品素材の例区分の例
加湿フィルター(気化式)不織布、紙、樹脂可燃ごみ、プラスチックごみ
抗菌カートリッジ・銀イオンユニット樹脂、金属不燃ごみ、プラスチックごみ
除湿機のフィルター樹脂のネットプラスチックごみ、可燃ごみ
給水タンク(単体で出す場合)ポリプロピレンなどプラスチックごみ、不燃ごみ
アロマトレイ・アロマパッド樹脂、不織布プラスチックごみ、可燃ごみ

本体ごと粗大ごみに出す場合は、部品を外さずにそのまま出せる自治体もあります。小型家電の回収ボックスに入れる場合は、フィルターなどの消耗品を外して別に出すよう求められることがあります。

スチーム式加湿器のカルキ汚れ

スチーム式の加湿器は、水を沸かして蒸気を出す仕組みのため、内部に水道水のミネラル分(カルキ)が白く固まって付いています。処分するだけなら落とす必要はありませんが、売る場合はクエン酸を溶かした水で煮洗いすれば、見た目がきれいになり評価が上がります。

除湿機の冷媒ガスについて

コンプレッサー式の除湿機は、冷蔵庫やエアコンと同じく、冷媒ガスを循環させて空気中の水分を結露させています。冷媒ガスには地球温暖化への影響が大きい種類もあり、業務用の機器はフロン排出抑制法によって回収が義務づけられています。

家庭用の除湿機は同法の回収義務の対象外で、自治体の粗大ごみや小型家電の回収に出せます。自分で配管を切ったり分解したりすれば、ガスが漏れて危険なので、分解せずにそのまま出してください。

買い替えを考えたい劣化のサイン

この章のポイント

  • タンクの黒ずみやぬめりは雑菌のサイン
  • 異音・異臭・水漏れ
  • 設計上の標準使用期間を過ぎた製品

加湿器や除湿機は、水を扱うため、ほかの家電よりも汚れや劣化が進みやすい製品です。次のようなサインが出たら、修理か買い替えを考えましょう。

  • タンクやトレイに黒ずみやぬめりがあり、掃除しても取れない
  • 運転中ににおいがする、部屋の空気がかび臭くなる
  • 加湿量や除湿量が明らかに減った
  • 運転音が大きくなった、聞き慣れない音がする
  • 本体の下に水が漏れる
  • 電源コードやプラグが熱くなる

カビが生えた加湿器は使わない

加湿器のタンクやトレイにカビや雑菌が繁殖したまま使うと、汚れた水が細かい粒になって部屋の空気に放出されます。特に超音波式の加湿器は、水を加熱せずに霧にして出すため、雑菌が空気中に広がりやすい方式です。厚生労働省の資料でも、加湿器の水の汚れによってレジオネラ属菌が繁殖し、感染症の原因になった事例が紹介されています。

タンクの水は毎日入れ替え、定期的に洗ってよく乾かすことが大切です。掃除しても汚れやにおいが取れない場合は、使い続けずに処分を検討してください。

設計上の標準使用期間を確認する

除湿機には、標準的な使い方をした場合に安全に使える目安として「設計上の標準使用期間」を本体に表示している製品があります。補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切りから6年程度としているメーカーが一般的です。この期間を過ぎると、故障しても修理を受けられない可能性が高くなります。

リコール対象かどうかを調べる

加湿器や除湿機の中には、発火や発煙のおそれがあるとしてリコール(無償の点検・交換・回収)の対象になった製品があります。古い製品を処分する前や、譲る前には、消費者庁のリコール情報サイトや、製品評価技術基盤機構(NITE)のサイトで型番を検索してみてください。リコール対象の製品は、メーカーが無償で回収したり、返金したりすることがあります。

実家の季節家電を片付けるときの注意点

この章のポイント

  • 押し入れや物置にまとめて眠っていることが多い
  • 水が残ったまま保管された製品は中を確認
  • 同じ用途の家電は台数を絞る

親の家を片付けると、加湿器、除湿機、扇風機、電気ストーブなど、季節家電が押し入れや物置にまとめてしまわれていることがあります。

台数と状態を書き出す

季節家電は、使う時期が限られるため、新しい物を買っても古い物を捨てずにしまい込みがちです。片付けの際は、まず台数と種類、動くかどうかを書き出しましょう。粗大ごみは1回に出せる点数に上限がある自治体もあり、数が分かっていれば収集の予約を分けて入れられます。

水が残った製品は開ける前に注意

何年も前にタンクに水を入れたまましまわれた加湿器は、内部でカビが広がっていることがあります。屋外かベランダでマスクと手袋を着けてタンクを開け、中の水は排水口に流してください。カビのひどい製品は、掃除せずにそのまま袋に入れて処分してもかまいません。

親の暮らしに合った台数に絞る

高齢の親が今も住んでいる家であれば、すべてを処分するのではなく、使いやすい1台を残して整理するのがおすすめです。重いタンクの水を運ぶのが負担になっている場合は、給水しやすい上部給水型の加湿器や、連続排水ができる除湿機に買い替えると、日々の負担が軽くなります。

加湿器・除湿機の処分についてよくある質問

除湿機は冷蔵庫のようにリサイクル料金がかかる?

かかりません。家電リサイクル法の対象はエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目で、除湿機は含まれていません。自治体の粗大ごみか不燃ごみ、小型家電の回収に出せます。

加湿器のフィルターだけを捨てたいときは?

加湿フィルターは、不織布や紙でできた物は可燃ごみ、樹脂の枠が付いた物はプラスチックごみか不燃ごみに出すのが一般的です。素材が分かりにくい場合は、製品の取扱説明書や、フィルターの袋に書かれた素材表示を確認してください。

加湿器の中に残った水は流していい?

タンクやトレイに残った水は、台所や浴室の排水口に流して問題ありません。アロマオイルや除菌剤を入れていた場合も、少量であれば流せます。長期間たまっていた水はにおいが強いことがあるため、窓を開けて換気しながら作業しましょう。

加湿空気清浄機はどうやって捨てる?

加湿空気清浄機も、加湿器や空気清浄機と同じく家電リサイクル法の対象外で、自治体の粗大ごみか不燃ごみに出せます。出す前に加湿トレイの水を抜き、フィルターのほこりを取っておきましょう。集じんフィルターは、ほこりが舞わないよう袋に入れて可燃ごみに出します。

加湿器・除湿機の処分方法についてまとめ

この記事のポイントをまとめます。

ポイント

  • 加湿器・除湿機は家電リサイクル法の対象外で、リサイクル料金はかからない
  • 自治体では大きさに応じて不燃ごみか粗大ごみになり、費用は無料〜1,000円程度が目安
  • 卓上の小さな加湿器は、小型家電の回収ボックスに無料で出せる
  • 出す前にタンクとトレイの水を抜き、1〜2日乾かしてから出す
  • フィルターや抗菌カートリッジは、素材ごとに分別する
  • 家庭用の除湿機は分解せず、そのまま出せば冷媒ガスの心配はない
  • タンクの黒ずみや異臭、水漏れは買い替えのサイン
  • 処分や譲渡の前に、リコール対象かどうかを型番で調べる
  • 実家の季節家電は台数と状態を書き出し、使いやすい1台に絞る

加湿器と除湿機は、区分さえ分かれば処分の手続きは難しくありません。水抜きと乾燥の準備をしてから、自分に合った方法で手放しましょう。

毎年の出し入れで負担を感じている方は、処分をきっかけに、手入れのしやすい1台を選び直すのもおすすめです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

私の実家はいわゆるゴミ屋敷です。
私の母は物への執着が強く、その結果、私の実家は物で溢れていました。この環境で育った私は、物に囲まれた生活のストレスを経験し、物への執着を手放すことが重要だという価値観になりました。
「手放しのススメ」では、物質的な執着を手放し、シンプルな生活を目指す旅を共有します。
一緒に、もっとシンプルで心地よい生活を目指しましょう。

目次