恐山やむつ湾のホタテで知られ、本州最北端の下北半島に位置する青森県のむつ市。実家がむつ市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「むつ市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、むつ市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、令和8年度から解体も補助対象に加わったばかりで、解体の募集は2件だけ、応募多数なら抽選となり、受付はすでに終了しているむつ市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- むつ市の木造解体の実勢坪単価は約31,179円(変動幅29,741円〜32,617円)が目安
- むつ市の「空家対策推進補助金」は、令和8年度から空家の解体も補助対象に加わった制度。解体の補助額は、補助対象経費の10分の8または30万円のどちらか少ない金額
- 解体の募集件数は2件。申請期間は令和8年5月11日〜5月29日で、応募多数の場合は抽選会(6月22日予定)。令和8年度の募集は終了
- 申請の前に事前相談・事前調査が必要。要綱別表の評価で合計点が100点を超えた建物が対象。対象は、むつ市全域の空家
- 補助金の交付決定通知の前に行われた解体工事は対象外。法人は対象外で、むつ商工会議所の空き店舗助成金等との重複も不可
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- むつ市まちづくり推進部の住宅政策課(0175-22-1111、内線2761〜2763)に、来年度の募集時期を確認する
- 事前相談・事前調査で、要綱別表第1の評価の合計点が100点を超えるかを確認する
- 解体業者から見積もりを取る(立木伐採、家財の処分、敷地整備などは対象外経費)
- 申請期間内に、交付申請書と事業計画書、同意書などを提出する(応募多数なら抽選)
- 交付決定通知の後に解体工事を行い、完了実績報告書、請求書を提出する
むつ市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 山内土木株式会社 | 直接依頼 | むつ市の総合建設会社、大正14年創業、解体工事業の許可と解体工事施工技士を擁する |
【7選】むつ市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(むつ市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(むつ市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(むつ市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(むつ市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(むつ市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(むつ市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|むつ市の解体会社
7. 山内土木株式会社
むつ市大湊新町に本社を構え、土木・建築工事、施設管理運営を手掛けている総合建設会社です。大正14年4月の創業で、昭和25年3月に設立されました。青森県知事の特定建設業の許可を持ち、許可の業種には解体工事業が含まれています。1級土木施工管理技士26名、解体工事施工技士4名などの有資格者が在籍しています。
| 所在地 | 青森県むつ市大湊新町37-12 |
|---|---|
| 電話番号 | 0175-24-2231 |
| 特徴 | 代表山内将邦、大正14年創業・昭和25年設立・資本金3,000万円、青森県知事許可(特-3)第1984号(土木・建築・とび土工・解体ほか)、山内一級建築設計事務所、解体工事施工技士4名、従業員132名 |
むつ市の解体工事費用相場
むつ市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、むつ市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 31,179円 | 29,741円〜32,617円 |
| 鉄骨造 | 57,500円 | 25,000円〜90,000円 |
| RC造 | 82,500円 | 55,000円〜110,000円 |
| 内装解体 | 47,500円 | 15,000円〜80,000円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は93万5,370円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
むつ市で使える解体工事の補助金・助成金
むつ市には、令和8年度から、空家の解体も補助対象に加えた「空家対策推進補助金」があります。補助額は経費の10分の8または30万円の少ない方ですが、解体の募集は2件だけで、応募多数の場合は抽選です。令和8年度の募集は終了しています。
10分の8または30万円の少ない方。令和8年度の解体の募集は2件で、抽選あり
- 制度の変更:令和元年度以降の「むつ市空き家等利活用推進事業補助金」を、令和8年度から、空家の解体も補助対象とした「むつ市空家対策推進補助金」にした。解体に係る補助は、昨年度以前の補助金と申請スケジュールが異なる
- 補助金額(空家の解体):補助対象経費の10分の8、または30万円のどちらか少ない金額。募集件数は2件
- 補助対象物件(空家の解体):むつ市全域の空家
- 事前調査:申請前の事前調査をお願いしている。むつ市空家対策推進補助金交付要綱の別表第1を用いて建物を評価し、合計点が100点を超えた場合は、補助金の交付対象。外観目視による住宅の不良度判定の手引きを参照
- 補助対象者(空家の解体):空家の登記簿上の所有者(共有名義の場合は、共有者全員の合意により選出された人)。所有者の相続人(複数の場合は、全員の合意により選出された人)。所有者、相続人から解体について同意を得た人
- 交付の条件:法人ではないこと。市税等を滞納していないこと。暴力団等に関係する人でないこと。むつ商工会議所が助成する空き店舗助成金等を受けていないこと
- 対象経費:空家の解体および除去費用。立木伐採費用、家具および家電製品の運搬処分費、土砂搬入または砂利敷き等による敷地整備費、除却工事により通常生ずる損失の補償費、登記に要する費用等は除く
- 令和8年度のスケジュール:要綱・様式の公開と事前相談・事前調査が5月11日、申請受付が5月11日〜5月29日、応募多数の場合の抽選会が6月22日(予定)、交付決定の通知が6月末。ページの表示は「令和8年度の補助金募集は終了」
- 注意:補助金の交付決定通知以前に行われた解体工事は対象外。抽選会および交付決定の後に、工事を行うこと
- 公式ページに記載がない項目:来年度の募集時期、工事の完了期限、市内業者の条件
むつ市の補助金は、令和8年度から空家の解体も対象になったばかりの新しい制度で、解体の募集は2件と少ない点が特徴です。申請期間は5月11日から5月29日までの約3週間で、応募多数の場合は抽選になり、令和8年度の募集はすでに終了しました。検討する場合は、来年度の募集時期を、住宅政策課に早めに確認しましょう。申請の前に事前調査があり、要綱別表第1の評価で合計点が100点を超える必要があります。交付決定通知の前に解体した場合は、対象外です。詳細はむつ市住宅政策課(0175-22-1111、内線2761〜2763)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。むつ市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。むつ市の補助金は令和8年度の募集が終了し、解体の件数も少ないため、売却のスケジュールと合わせて、来年度の募集時期を早めに市へ確認しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 交付決定通知の前に解体していないか:むつ市の補助金は、補助金の交付決定通知以前に行われた解体工事が対象外です。抽選会と交付決定の後に工事を行いましょう。
むつ市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への事前相談と事前調査
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(むつ市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 令和8年度は、もう申し込めませんか?
令和8年度の補助金募集は、終了しています。解体の申請期間は5月11日から5月29日で、募集は2件でした。来年度の募集時期は、住宅政策課にご確認ください。
Q. 補助額は、いくらになりますか?
補助対象経費の10分の8、または30万円のどちらか少ない金額です。立木の伐採や家財の処分などの費用は、対象経費に含まれません。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
むつ市の解体工事は、事前調査の評価で合計100点を超える空家であれば、補助対象経費の10分の8または30万円の少ない方の補助を受けられる可能性があります。令和8年度から解体も対象になった新しい制度ですが、解体の募集は2件で、応募多数なら抽選となり、すでに募集は終了しています。来年度に向けて早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
