酒蔵の白壁が並ぶ西条のまち並みや、広島大学のキャンパスがあることで知られる、広島県中央部の東広島市。実家が東広島市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「東広島市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、東広島市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、解体工事費と廃棄物の処分費の3分の1・上限50万円で、申請前に市職員の現地調査が必須。交付決定の前の契約は対象外で、工事は年度の3月10日までに完了する東広島市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 東広島市の木造解体の実勢坪単価は約29,465円(変動幅23,000円〜43,991円)が目安
- 東広島市の「老朽危険空家住宅等解体除却事業」は、解体工事に要する費用と、解体で発生した廃棄物の処分費用の3分の1で、補助の上限は50万円。令和8年度版の補助金概要チラシが公開されている
- 補助の対象になるかは、申請の前に事前相談をして、市職員の現地調査(空き家の不良・老朽度や周辺の状況の確認)を受けて決まる。対象は、1年以上空き家であるもの
- 対象者は、空き家の所有者、法定相続人、または所有者から同意を得た者。交付決定の前に契約や発注をすると、補助金の交付ができない
- 工事は申請した年度の3月10日までに完了し、市へ実績報告をする。支払いの完了から30日を経過する日、または3月10日のどちらか早い日までに、実績報告書と請求書を出す
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 住宅課に来庁、または電話(082-420-0946)で、空き家の現地調査、補助の要件、申請書類について事前相談をする
- 市職員による現地調査(不良・老朽度や周辺の状況の確認)を受けて、補助の対象になるかを確認する
- 解体業者から見積もりを取り、補助金交付申請書、見積書の写し、位置図、現況写真、登記事項証明書の写しなどを、解体工事の契約の前に提出する
- 交付決定通知書を受け取ってから、解体工事の契約を行い、年度の3月10日までに工事を完了する
- 支払い完了から30日を経過する日、または3月10日のどちらか早い日までに、実績報告書、交付請求書、契約書の写し、領収証、写真などを提出する
東広島市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社後藤組 | 直接依頼 | 東広島市西条町の土木・解体会社、昭和56年設立、解体工事と産廃・一般廃棄物の収集運搬に対応 |
【7選】東広島市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(東広島市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(東広島市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(東広島市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(東広島市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(東広島市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(東広島市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|東広島市の解体会社
7. 株式会社後藤組
東広島市西条町御薗宇に本社を構え、一般土木工事、宅地造成工事、舗装工事、水道施設工事、管工事、造園工事、解体工事、塗装工事を手がけている建設会社です。昭和56年10月に設立しました。産業廃棄物の収集運搬(広島県全域)と、一般廃棄物の収集運搬(東広島市内)の許可があり、エコアクション21の認証も取得しています。令和4年度には、優良建設工事施工者として東広島市から表彰されています。
| 所在地 | 広島県東広島市西条町御薗宇2530-5 |
|---|---|
| 電話番号 | 082-423-5469 |
| 特徴 | 代表者尾中正士、昭和56年10月設立、資本金2400万円、従業員18名、特定建設業(第16498号)、解体工事・土木・産廃収集運搬、エコアクション21認証 |
東広島市の解体工事費用相場
東広島市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、東広島市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 29,465円 | 23,000円〜43,991円 |
| 鉄骨造 | 36,558円 | 35,453円〜37,663円 |
| RC造 | 82,500円 | 55,000円〜110,000円 |
| 内装解体 | 31,197円 | 16,847円〜59,130円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は88万3,950円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
東広島市で使える解体工事の補助金・助成金
東広島市には、老朽化して、そのまま放置すれば倒壊等により周辺住民への危険となるおそれのある空き家の解体を支援する制度があります。補助額は解体工事費と廃棄物の処分費の3分の1・上限50万円で、申請の前に、市職員による現地調査を受ける必要があります。
3分の1・上限50万円。現地調査が必須で、工事は3月10日までに完了
- 補助額:補助対象経費の3分の1(上限50万円)
- 補助対象経費:解体工事に要する費用、解体工事により発生した廃棄物の処分費用
- 対象となる空き家:老朽化して、そのまま放置すれば倒壊等により周辺住民への危険となるおそれのある空家住宅等。1年以上空き家であるもの。補助金の交付申請の前に、市職員による現地調査(空き家の不良・老朽度や空き家周辺の状況などの確認)を受ける
- 対象者:空き家の所有者、法定相続人、所有者からの同意を得た者
- 手続きの流れ:事前相談、補助金交付申請(解体工事の契約を締結する前)、市からの交付決定通知書、解体工事の契約・工事、実績報告・交付請求
- 注意事項:補助金の交付決定前に契約や発注をした場合は、補助金の交付ができない。申請した内容の変更や、事業を中止する場合は、あらかじめ申請が必要
- 完了の期限:申請した日の属する年度の3月10日までに事業を完了し、市へ実績報告をする。解体工事に係る支払いが完了した日から30日を経過する日、または3月10日のどちらか早い日までに、実績報告書と交付請求書などを提出
- その他:事業が完了する日の属する年度の終了後5年間は、補助事業に関する帳簿及び証拠書類を保存する
- 問い合わせ先:東広島市 建設部 住宅課(082-420-0946)
- 公式ページに記載がない項目:受付期間の終了日、予算額、現時点の残り件数、施工業者の所在地の条件
東広島市の補助金は、老朽危険空家住宅等の解体工事費と、廃棄物の処分費の3分の1(上限50万円)を補助する制度です。申請の前に事前相談をして、市職員の現地調査を受ける必要があり、1年以上空き家であることが条件です。交付決定の前に契約や発注をすると、補助を受けられません。工事は、申請した年度の3月10日までに完了させ、実績報告まで済ませる必要があります。公式ページには、受付の終了日や予算額、残り件数が書かれていないため、まず住宅課(082-420-0946)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。東広島市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。東広島市でも、住宅を解体すると、土地の固定資産税の特例が外れて、税額が上がることがあります。売却や活用の時期と合わせて、検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。東広島市の補助金は、工事を年度の3月10日までに完了させる必要があるため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 契約のタイミングは交付決定の後か:東広島市の補助金は、補助金の交付決定の前に契約や発注をすると、補助金の交付ができません。見積もりの段階では契約せず、交付決定通知書を受け取ってから契約しましょう。
東広島市の解体工事の流れ

- 住宅課への事前相談・業者選定・現地調査・見積もり比較
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(東広島市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 現地調査は必要ですか?
必要です。補助金の交付申請の前に、補助の対象になるかを確認するため、市職員による空き家の現地調査(不良・老朽度や周辺の状況などの確認)が必要です。まず住宅課へ事前相談をしてください。
Q. 廃棄物の処分費も補助されますか?
対象です。補助対象経費は、解体工事に要する費用と、解体工事により発生した廃棄物の処分費用です。家財道具の扱いは公式ページに記載がないため、住宅課に確認してください。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
東広島市の解体工事は、市職員の現地調査で補助の対象と確認された、1年以上空き家になっている老朽危険な空家住宅等であれば、解体工事費と廃棄物の処分費の3分の1(上限50万円)の補助を受けられる可能性があります。交付決定の前の契約は対象外で、工事は年度の3月10日までに完了させる必要があります。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
