風が弱くなったドライヤー、温度が上がらなくなったヘアアイロン、コードの根元から焦げたにおいがするカールドライヤー。毎日使う美容家電は、壊れたり買い替えたりするたびに、古い製品の捨て方で迷いがちです。洗面所の引き出しに、使わなくなった物が何台もたまっている家庭もあるでしょう。
Yahoo!知恵袋にも「ドライヤーは燃えないごみで出せる?」「コードを切ってから捨てるべき?」「充電式のヘアアイロンはどう捨てればいい?」といった相談が寄せられています。
ドライヤーやヘアアイロンは、小型家電リサイクル法の対象品目です。自治体の不燃ごみや、小型家電の回収ボックスに出せるのが一般的で、費用はほとんどかかりません。充電式の製品はリチウムイオン電池を内蔵しているため、電池の扱いに注意が必要です。コードの傷んだ製品は、使い続けると発火の原因になることもあります。
本記事では、ドライヤーやヘアアイロンの処分方法と費用の目安、充電式の製品の電池の扱い、売れる美容家電の条件、買い替えを考えたい劣化のサイン、ドライヤーのほこり掃除や長持ちさせる使い方まで、知恵袋に寄せられた声を交えて解説します。

ドライヤー・ヘアアイロンは何ごみ?
この章のポイント
- 家電リサイクル法の対象外
- 小型家電リサイクル法の対象品目
- 不燃ごみか小型家電の回収が一般的
ドライヤーやヘアアイロンは、法律上の扱いと自治体での区分を分けて考えると分かりやすくなります。
リサイクル料金はかからない
家電リサイクル法でリサイクル料金がかかるのは、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。ドライヤーやヘアアイロンは含まれないため、リサイクル券を買う必要はありません。
小型家電リサイクル法の対象品目
ドライヤー、ヘアアイロン、カールドライヤー、電気シェーバー、電動歯ブラシなどの美容・健康家電は、小型家電リサイクル法の対象品目です。内部には銅やアルミ、鉄などの金属が使われており、回収された製品から金属を取り出して再資源化しています。
自治体での区分の目安
| 製品 | 区分の例 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| ドライヤー | 小型家電の回収ボックス、不燃ごみ | 無料〜指定袋代 |
| ヘアアイロン(コード付き) | 小型家電の回収ボックス、不燃ごみ | 無料〜指定袋代 |
| カールドライヤー・ブラシアイロン | 小型家電の回収ボックス、不燃ごみ | 無料〜指定袋代 |
| 充電式のヘアアイロン・コードレスドライヤー | 電池を外して回収、販売店やメーカーに相談 | 無料が一般的 |
| ドライヤーのスタンド・ホルダー | プラスチックごみ、不燃ごみ | 指定袋代のみ |
ドライヤーやヘアアイロンは、回収ボックスの投入口(30cm×15cm程度)に入る大きさの物がほとんどです。近くに回収ボックスがあれば、無料で出せます。
知恵袋に寄せられた相談
Yahoo!知恵袋には、次のような相談が投稿されています。
- ドライヤーのコードの根元が焦げていたので捨てたいが、何ごみか分からない
- 昔のヘアアイロンが洗面所の引き出しに3本もたまっている
- 充電式のヘアアイロンを買い替えたが、古い物を普通に捨ててよいのか不安
回答では「回収ボックスに入れれば無料」「焦げたにおいがしたらすぐ使用をやめる」「充電式は電池の扱いを自治体に確認する」といった声が目立ちました。
ドライヤー・ヘアアイロンの処分方法5つと費用の目安
この章のポイント
- 手軽なのは回収ボックスか不燃ごみ
- 買い替えなら量販店の引き取り
- 高級機種は売れることも
処分方法は5つあります。製品の状態と、近くに回収場所があるかどうかで選びましょう。
| 処分方法 | 費用の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 小型家電の回収ボックス | 無料 | 近くに回収ボックスがある |
| 自治体の不燃ごみ | 指定袋代のみ | 回収ボックスが近くにない |
| 家電量販店の引き取り | 無料〜数百円 | 買い替えのついでに手放したい |
| 認定事業者の宅配回収 | 無料〜2,000円程度 | ほかの小型家電やパソコンも一緒に出す |
| リサイクルショップ・フリマアプリ | プラスになる場合あり | 高級機種、購入から1〜2年以内 |
1. 小型家電の回収ボックスに入れる
市役所や公民館、スーパー、家電量販店などに置かれた小型家電の回収ボックスは、無料で利用できます。ドライヤーやヘアアイロンは投入口に入りやすい大きさなので、最も手軽な方法です。一度入れた物は取り出せないため、入れる前にもう使わないかを確認してください。
2. 自治体の不燃ごみに出す
回収ボックスが近くにない場合は、不燃ごみとして出せる自治体が一般的です。電源コードは本体に巻き付けて、ひもや輪ゴムで留めておくと、収集の際に絡まりません。自治体によっては、電化製品を「小型家電」として、不燃ごみとは別の日に回収している場合もあります。
3. 家電量販店に引き取ってもらう
新しいドライヤーやヘアアイロンを買う店で、古い製品を引き取ってもらえる場合があります。小型家電の回収を行う量販店では、店頭に回収ボックスを置いていることもあります。条件は店舗ごとに違うため、購入の際に確認してください。
4. 認定事業者の宅配回収を使う
段ボールに詰めて宅配便で送る回収サービスは、ほかの小型家電もまとめて処分したいときに便利です。自治体と協定を結んだ事業者の場合、パソコンを含む箱は回収料金が無料になる例があります。ドライヤーだけを出すより、使わなくなった家電をまとめて送るほうが得になります。
5. リサイクルショップやフリマアプリで売る
ダイソンやパナソニックのナノケア、リファ、ヤーマンなどの高級ドライヤーやヘアアイロンは、中古でも需要があります。購入から1〜2年以内で、箱や付属品(ノズル、説明書)がそろっている物ほど高く売れます。正規品であることを示す保証書やレシートがあると、買い手が安心して購入できます。
量販店で数千円程度で売られている一般的なドライヤーは、中古での値段がつきにくい製品です。髪や肌に触れる製品なので、使用済みの物は清潔にしてから出品しましょう。
充電式・コードレスの美容家電の電池の扱い
この章のポイント
- リチウムイオン電池を内蔵した製品が増えている
- 電池が入ったまま不燃ごみに出すと発火の危険
- 電池を外せない製品は自治体やメーカーに確認
持ち運びに便利なコードレスのヘアアイロンや、充電式のドライヤーには、リチウムイオン電池が内蔵されています。処分の際は、電池の扱いに注意が必要です。
電池が入ったまま捨てると危険
リチウムイオン電池は、強い衝撃や圧力がかかると発火することがあります。電池が入ったままの製品を不燃ごみに出すと、収集車の中や処理施設の破砕機で押しつぶされ、火災が起きるおそれがあります。こうした火災は全国の自治体で問題になっています。
電池を外せる場合
電池を取り外せる製品は、電池を外して、自治体の電池の回収や、家電量販店などに置かれた充電式電池のリサイクルボックスに出します。電池の端子部分にはビニールテープを貼り、ショートを防いでください。本体は、電池を外したうえで小型家電の回収や不燃ごみに出せます。
電池を外せない場合
電池が本体に組み込まれていて外せない製品は、自治体によって扱いが違います。電池内蔵の製品として専用の回収日を設けている自治体、小型家電の回収ボックスに入れるよう案内している自治体、販売店やメーカーへの相談を求める自治体があります。自分で分解して電池を取り出すのは危険なので、自治体の案内に従ってください。乾電池や充電池の捨て方は、別の記事でも詳しく紹介しています。
買い替えを考えたい劣化のサイン
この章のポイント
- 焦げたにおいや火花は使用をやめるサイン
- コードの根元の傷みは発火の原因に
- 寿命の目安は3〜5年程度
ドライヤーやヘアアイロンは、高温を扱い、毎日コードを動かす製品です。劣化した製品を使い続けると、やけどや火災の原因になります。
使用をやめたいサイン
- 焦げたにおいがする、煙が出る
- 吹き出し口から火花が見える
- コードの根元が折れ曲がったまま戻らない、被覆が破れている
- 使っている途中で電源が切れたり入ったりする
- 風が弱くなった、温度が上がらない
- プラグや本体が異常に熱くなる
ひとつでも当てはまる場合は、すぐに使用をやめて、コンセントからプラグを抜いてください。特にコードの傷みは、発煙や発火につながる危険なサインです。
コードの根元が傷みやすい理由
ドライヤーを使い終わったあと、コードを本体に巻き付けて片付ける方は多いでしょう。巻き付けると、コードの根元に強い力がかかり、中の銅線が少しずつ切れていきます。銅線が細くなった部分は電気が流れにくくなって発熱し、焦げたり発火したりすることがあります。製品評価技術基盤機構(NITE)も、ドライヤーのコードの断線による事故について注意を呼びかけています。
寿命の目安
ドライヤーの寿命は、使い方にもよりますが、3年〜5年程度とされています。毎日長い時間使う家庭では、2〜3年で不具合が出ることもあります。補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切りから6年程度としているメーカーが一般的ですが、数千円程度の製品は修理より買い替えのほうが安く済むことがほとんどです。
ドライヤーを長持ちさせる使い方と手入れ
この章のポイント
- 吸い込み口のほこりをこまめに取る
- コードは本体に巻き付けない
- 使い終わったらしっかり冷ます
新しく買ったドライヤーやヘアアイロンを長く安全に使うために、日々の手入れのポイントを押さえておきましょう。
吸い込み口のほこりを取る
ドライヤーの吸い込み口(本体の後ろのフィルター)には、髪の毛やほこりがたまります。詰まると空気を十分に吸い込めず、内部の温度が上がりすぎて、故障や発火の原因になります。月に1回程度、電源を抜いた状態で、歯ブラシや掃除機でほこりを取り除きましょう。フィルターが外せる機種は、外して掃除してください。
コードの片付け方
コードは本体に巻き付けず、ゆるく束ねて輪ゴムやマジックテープのバンドで留めるのがおすすめです。ドライヤーをフックに掛けて収納する場合も、コードの根元に重さがかからないよう、コードを床に垂らさないようにしましょう。
ヘアアイロンは冷ましてから片付ける
ヘアアイロンは、使い終わったあとも、しばらくはプレートが高温のままです。熱いまま洗面所の引き出しや布の上に置くと、焦げたり、物が溶けたりすることがあります。耐熱のポーチや台の上で十分に冷ましてから片付けてください。電源の切り忘れを防ぐ自動電源オフ機能付きの製品を選ぶのも安心です。
実家や洗面所にたまった美容家電を片付けるとき
この章のポイント
- 使っていない物をまとめて回収ボックスへ
- 古い製品は譲らずに処分
- 親が使う製品はコードを点検
洗面所の引き出しや押し入れを片付けると、使わなくなったドライヤーやヘアアイロン、電気シェーバー、電動歯ブラシなどがまとめて出てくることがあります。
まとめて回収ボックスへ
使っていない美容家電は、紙袋などにまとめて、小型家電の回収ボックスに一度に持ち込むと効率的です。回収ボックスの投入口に入らない物や、電池を外せない物だけを分けて、自治体の案内に従って出しましょう。
古い製品は譲らない
何年も使われていなかった古いドライヤーは、内部のほこりやコードの劣化で、使い始めた途端に発火することがあります。見た目がきれいでも、知人や親戚に譲るのは避け、処分するのが安全です。
高齢の親が使う製品を点検する
高齢の親が古いドライヤーを使い続けている場合は、帰省の機会にコードの根元の傷みや、焦げたにおいがないかを確認しましょう。軽くて風量の多い新しい製品に替えると、髪を乾かす時間が短くなり、腕の負担も減ります。
ドライヤー・ヘアアイロンの処分についてよくある質問
ドライヤーのコードは切ってから捨てるべき?
自分でコードを切る必要はありません。切った部分から銅線が飛び出して、けがをするおそれがあります。一部の自治体では、コードを切るよう案内している場合もあるので、自治体の分別表に特別な指示があるときだけ従ってください。
ドライヤーを譲るときに気をつけることは?
吸い込み口のほこりを掃除し、正常に動くことを確認してから譲りましょう。製造から年数がたった物や、コードに傷みがある物は、安全のために譲らずに処分してください。高級機種を譲る場合は、正規品であることが分かる保証書を一緒に渡すと安心です。
電気シェーバーや電動歯ブラシも同じ扱い?
電気シェーバーや電動歯ブラシも、小型家電リサイクル法の対象品目で、小型家電の回収ボックスに出せます。充電式の製品はリチウムイオン電池やニッケル水素電池を内蔵しているため、電池の扱いは自治体の案内に従ってください。替え刃やブラシの先は、素材に応じて分別します。
海外製のドライヤーも同じように捨てられる?
海外製のドライヤーも、日本の自治体の区分に従って出せます。海外の電圧向けの製品を日本で使うと、変圧器を使っても発熱や故障の原因になることがあるため、使い続けずに処分を検討してください。
ドライヤーのノズルやディフューザーだけを捨てたいときは?
ノズルやディフューザーなどの付属品は、プラスチック製であればプラスチックごみか可燃ごみとして出すのが一般的です。本体を売る予定がある場合は、付属品がそろっていると評価が上がるため、捨てずに一緒に保管しておきましょう。
ヘアアイロンのプレートが割れた場合は?
プレートが割れたり、コーティングがはがれたりしたヘアアイロンは、髪を傷めたり、やけどの原因になったりするため、使用をやめて処分してください。割れたプレートの破片が飛び出している場合は、本体を紙で包んでから、不燃ごみや回収ボックスに出しましょう。
ドライヤー・ヘアアイロンの処分方法についてまとめ
この記事のポイントをまとめます。
ドライヤーやヘアアイロンの処分は、回収ボックスを使えば費用をかけずに済ませられます。充電式の製品の電池の扱いにだけ気をつけて、安全に手放しましょう。
新しい製品は、コードの扱いとほこりの掃除に気を配れば、長く安心して使えます。