石見神楽の本場として知られ、しまね海洋館アクアスもある島根県西部の浜田市。実家が浜田市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「浜田市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、浜田市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、市長による特定空家等の認定が前提で、交付申請は着工の7日前までに必要な浜田市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 浜田市の木造解体の実勢坪単価は約41,069円(変動幅29,818円〜52,710円)が目安
- 浜田市の「特定空家等除却促進事業」は、実際の除却工事費と標準的な除却工事費の低い方の4/10、上限50万円。令和8年度の標準は、延べ面積に木造3万6千円、非木造5万1千円を乗じた額
- 対象は、市長が特定空家等に認定した建物で、居住などの使用が常態的にされておらず、倒壊のおそれがあり、不良度の評点合計が100点以上の木造または鉄骨造
- 認定申請は随時受付。交付申請は除却工事着手の7日前までで、申請件数が予定件数に達した時点で受付を終了
- 交付決定の後に着手し、交付申請した年度の3月31日までに完了する。市は施工業者のあっせんや指定を行わない
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 浜田市建築住宅課の空き家対策室(0855-25-6303)に相談し、認定申請を行う(市長による特定空家等の認定)
- 認定を受けたら、施工業者と工事請負契約の内容を詰め、見積書を取る(3社以上で比較)
- 除却工事の着手の7日前までに、交付申請書(様式第3号)・実施計画書・見積書の写し・平面図・着工前写真などを提出する
- 交付決定の後に着工し、交付申請した年度の3月31日までに工事を完了する
- 実績報告(領収書の写し、完了後写真、工事費内訳書など)と請求書(様式第8号)を提出する
浜田市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 本藤建工株式会社 | 直接依頼 | 浜田市の足場・解体専門業者、産廃収集運搬の許可も持つ |
【7選】浜田市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(浜田市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(浜田市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(浜田市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(浜田市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(浜田市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(浜田市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|浜田市の解体会社
7. 本藤建工株式会社
浜田市下府町に本社を構え、各種仮設足場工事、各種解体工事、スレート工事の施工・販売、産業廃棄物収集運搬業、各種杭打工事を手掛けている会社です。島根県知事の建設業許可(般-4)を持ち、「たとえ小さな一歩でも、昨日より確実に前へ進むこと」をモットーにしています。
| 所在地 | 島根県浜田市下府町388番地33 |
|---|---|
| 電話番号 | 0855-28-2111 |
| 特徴 | 島根県知事許可(般-4)第005637号、足場工事・解体工事・スレート工事・杭打工事、産業廃棄物収集運搬業 |
浜田市の解体工事費用相場
浜田市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、浜田市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 41,069円 | 29,818円〜52,710円 |
| 鉄骨造 | 37,353円 | 34,064円〜40,101円 |
| RC造 | 82,500円 | 55,000円〜110,000円 |
| 内装解体 | 47,500円 | 15,000円〜80,000円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は123万2,070円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
浜田市で使える解体工事の補助金・助成金
浜田市には、市長が特定空家等に認定した建物の除却費を補助する制度があります。補助率は4/10、上限50万円で、認定を受けることが前提です。交付申請は、着工の7日前までに出す必要があります。
除却工事費の4/10・上限50万円。特定空家等の認定が前提
- 補助額:建物は、「実際の除却工事費」と「国が示す標準的な除却工事費」の低い方に4/10を乗じた額。上限50万円(1,000円未満切り捨て)。工作物は、実際の除却工事費の4/10
- 標準的な除却工事費(令和8年度):延べ面積に、木造は36,000円、非木造は51,000円を乗じた額
- 対象となる建物(すべて満たす):(1)居住などの使用が常態的にされていない (2)倒壊のおそれがあり、周囲に著しく危険である (3)木造または鉄骨造で、不良度の評点合計が100点以上。附属する工作物も、周囲に防災上著しく危険と認められれば対象
- 対象者:所有者、相続人、または所有者から除却の同意を得た人。共有者や賃借権などの権利者がいる場合は、原則として全員の同意が必要
- 対象工事:建物を全部除却すること。施工業者と工事請負契約を結んでいること。交付決定後に着手し、交付申請した年度の3月31日までに完了すること。他の同種補助金を受けていないこと
- 受付:認定申請は随時。交付申請は除却工事着手の7日前まで。申請件数が予定件数に達した時点で受付を終了。予算額は、公式ページに記載がない
- 手続き:認定申請(市長による特定空家等の認定)→交付申請(様式第3号、実施計画書、工事請負契約書の写し、見積書の写し、平面図・床面積求積図、着工前写真)→交付決定後に着手→実績報告(領収書の写し、完了後写真、工事費内訳書など)と請求(様式第8号)
- 業者の条件:公式ページに記載がない。市は施工業者のあっせんや指定を行っていない
- 注意点:交付決定前に着手した工事は対象外。除却後は、住宅用地の特例が外れ、翌年度から土地の税額が上がる場合がある。補助金は一時所得に該当する場合があり、確定申告の方法は、税務署や税理士への相談を案内している
浜田市の補助金は、市長による特定空家等の認定が前提なので、まず認定申請から始まります。補助額は、実際の費用ではなく、延べ面積に単価を掛けた標準額との低い方で計算されるため、見積もりが高くても、補助額が増えるとは限りません。交付申請は、着工の7日前までと、時期が決まっているので、スケジュールに余裕を持たせましょう。補助金は一時所得に該当する場合があるため、確定申告については、税務署に相談してください。詳細は浜田市建築住宅課の空き家対策室(0855-25-6303)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。浜田市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。浜田市でも、建物を除却すると、住宅用地の特例が外れ、翌年度から土地の税額が上がる場合があります。補助金は一時所得に該当する場合もあります。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。浜田市の補助金は、申請件数が予定件数に達した時点で終了するため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 交付申請を着工の7日前までに出しているか:浜田市の補助金は、交付申請を除却工事の着手の7日前までに行い、交付決定の後に着手します。交付決定前の着手は対象外です。
浜田市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市への認定申請
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(浜田市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 特定空家等の認定は、どう受けますか?
浜田市の補助金は、市長による特定空家等の認定が前提です。認定申請は随時受け付けています。まず建築住宅課の空き家対策室にご相談ください。
Q. 補助額は見積額の4/10ですか?
実際の除却工事費と、標準的な除却工事費(延べ面積×木造36,000円または非木造51,000円)の低い方に、4/10を乗じた額です。上限は50万円です。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
浜田市の解体工事は、市長が特定空家等に認定し、不良度の評点合計が100点以上の木造または鉄骨造の建物であれば、実際の除却工事費と標準的な除却工事費の低い方の4/10(上限50万円)の補助を受けられる可能性があります。交付申請は着工の7日前までです。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
