弥生時代の池上曽根遺跡や、和泉中央駅周辺の住宅地で知られる大阪府南部の和泉市。実家が和泉市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「和泉市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、和泉市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、市の不良度測定で評点100以上の木造空家などが対象で、除却費用の8割・上限40万円。募集は先着15件程度、受付は令和9年2月1日までで、補助金の代理受領もできる和泉市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 和泉市の木造解体の実勢坪単価は約38,201円(変動幅26,156円〜62,545円)が目安
- 和泉市の「老朽危険空家等除却補助金」は、除却(解体)に要する費用の8割で、上限は40万円。費用は、床面積1㎡あたり木造3万6千円(非木造5万1千円)を限度に計算される
- 受付は令和8年4月6日から令和9年2月1日まで。募集は先着で15件程度を想定しており、予算に達した時点で終了。公式ページの更新日は令和8年4月6日のため、残りの件数は住宅政策担当への確認が必要
- 対象は、市の不良度測定で評点100以上の木造空家(過半が住宅用だったもの)や特定空家等で、過去に市の耐震改修補助・耐震除却補助を受けていないもの。最初に事前調査(現地調査)を受ける必要がある
- 申請者は、登記名義人かその法定相続人の代表者などで、市税の滞納がなく、令和7年分の課税所得が507万円未満の人。交付決定の後に契約・着手し、完了報告は令和9年3月19日まで。一部除却は対象外
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 和泉市都市デザイン部建築・開発指導室の住宅政策担当(0725-99-8205)に、募集の残り件数と、対象になりそうかを電話で確認する
- 事前調査申込書、建築物の写真・位置図、登記事項証明書を出して、市の現地調査(事前調査)を受ける
- 事前調査の結果、対象と認められたら、除却工事の見積書・内訳書、依頼する業者の許可証、所得証明書、納税証明書などを添えて、交付申請をする
- 交付決定の後で除却工事を契約し、着手届を出して工事を行う(交付決定前の契約は対象外)
- 令和9年3月19日までに完了報告書を出し、補助金の確定通知を受けてから請求する(業者に代理受領を委任する場合は、着手前にその業者の同意が必要)
和泉市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社サノヤ産業 | 直接依頼 | 和泉市下宮町の解体会社、昭和47年創業、とび・土工工事業の建設業許可と産廃収集運搬に対応 |
【7選】和泉市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(和泉市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(和泉市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(和泉市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(和泉市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(和泉市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(和泉市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|和泉市の解体会社
7. 株式会社サノヤ産業
和泉市下宮町に本社を構え、木造・鉄骨造・RC造の解体工事のほか、ガス切り・ハツリ、外構・フェンス・舗装工事、産業廃棄物の収集運搬を手がけている会社です。昭和47年5月に創業し、平成4年に解体業を始めました。大阪府知事の建設業許可(とび・土工工事業、般-24 第118816号)を持ち、河内長野支店と奈良県五條営業所からも施工に伺います。自社で重機を持って施工することを案内しています。
| 所在地 | 大阪府和泉市下宮町428番地 |
|---|---|
| 電話番号 | 0725-92-3500 |
| 特徴 | 代表取締役佐野圭一、昭和47年創業、大阪府知事許可(とび・土工工事業 般-24 第118816号)、産業廃棄物収集運搬業許可、河内長野支店・五條営業所 |
和泉市の解体工事費用相場
和泉市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、和泉市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 38,201円 | 26,156円〜62,545円 |
| 鉄骨造 | 54,708円 | 44,110円〜70,000円 |
| RC造 | 68,394円 | 60,000円〜76,787円 |
| 内装解体 | 35,422円 | 21,104円〜60,741円 |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は114万6,030円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
和泉市で使える解体工事の補助金・助成金
和泉市には、老朽化が進んだ危険な空家の除却を促し、安全で安心な住環境を確保するため、解体費用を補助する制度があります。補助率は8割・上限40万円ですが、先着15件程度の募集で、最初に市の事前調査を受ける必要があります。
8割・上限40万円。事前調査が必須で、先着15件程度
- 補助額:除却に要する費用の8割(千円未満は切り捨て)。上限は1件あたり40万円。費用は、床面積に木造は1㎡あたり3万6千円、非木造は5万1千円を掛けた額が限度
- 受付:令和8年4月6日(月)から令和9年2月1日(月)まで。先着順で、予算(15件程度)に達した時点で終了。事前調査(現地調査)の結果、対象と認められた場合のみ、次の手続きに進める
- 対象となる空家:市内にあり、居住その他の使用がされていないことが常態。市の住宅の不良度測定で評点100以上の木造の空家・空き長屋(過半が住宅用として使われていたもの)、または特定空家等。過去に市の耐震改修補助・耐震除却補助の交付決定を受けていない
- 対象者:登記名義人(未登記は固定資産課税台帳の記載者。事業者・法人は除く)、その法定相続人の代表者、その他の利害関係者。市税の滞納がなく、令和7年分の課税所得が507万円未満。共有・相続人が複数などの場合は、関係者の同意を得て報告書兼誓約書を出す
- 対象工事:空家の除却(一部除却は不可)。空家と併せて行う工作物・草木などの除却は、補助の対象にならない。他の補助制度の交付決定を受けた工事も対象外
- 手続きの流れ:事前調査 → 交付申請(契約の前)→ 交付決定 → 工事契約・着手届 → 完了報告(令和9年3月19日まで)→ 確定通知 → 請求
- 代理受領:交付決定を受けた人は、工事を請け負った事業者に、補助金の代理受領を委任できる(委任する場合は、着手前にその事業者の同意が必要)
- 注意事項:交付決定前に契約した除却工事には、交付されない。除却すると、固定資産税等の住宅用地特例の対象から外れる場合がある
- 公式ページに記載がない項目:予算額、現時点の残り件数、施工業者の所在地の条件(見積書とあわせて、業者の許可証等の提出は必要)
和泉市の補助金は、市の不良度測定で評点100以上の木造空家などが対象で、除却費用の8割(上限40万円)です。募集は先着15件程度、受付は令和9年2月1日までですが、予算に達した時点で終了するため、まず住宅政策担当(0725-99-8205)に残りの件数を確認しましょう。最初に事前調査(現地調査)を受け、対象と認められてから交付申請をします。交付決定の前に除却工事を契約すると対象外になり、課税所得が507万円未満であることなどの条件もあります。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。和泉市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。和泉市でも、空家を除却すると、住宅用地の特例の対象から外れて、土地の固定資産税が上がる場合があります。売却や活用の時期と合わせて、検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。和泉市の補助金は、先着15件程度の募集で、予算に達すると終了するため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 契約のタイミング:和泉市の補助金は、交付決定の前に契約した除却工事には交付されません。見積もりを取る段階では契約せず、市の事前調査と交付決定を待ちましょう。
和泉市の解体工事の流れ

- 業者選定・現地調査・見積もり比較・市の事前調査(現地調査)の申込み
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(和泉市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 今から申し込めますか?
公式ページでは、募集期間は令和9年2月1日までで、先着15件程度とされています。予算に達した時点で終了するため、住宅政策担当(0725-99-8205)に、残りの件数を確認してください。
Q. 補助金を業者が代わりに受け取れますか?
可能です。交付決定を受けた人は、工事を請け負った事業者に、補助金の代理受領を委任できます。ただし、委任する場合は、工事の着手前に、その事業者の同意を得る必要があります。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
和泉市の解体工事は、市の不良度測定で評点100以上の木造空家などであれば、除却費用の8割(上限40万円)の補助を受けられる可能性があります。募集は先着15件程度で、受付は令和9年2月1日までです。最初に事前調査を受ける必要があるため、早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
