白壁の町並みが残る「古い町並」や、金魚ちょうちんで知られる山口県東部の柳井市。実家が柳井市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「柳井市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、柳井市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、補助率2分の1・上限150万円と全国でも手厚く、令和8年度は予算を1億円に倍増したものの、公式ページの10月15日時点で残りが約440万円と少なくなっている柳井市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 柳井市の木造解体の実勢坪単価は約36,686円(変動幅25,000円〜47,698円)が目安
- 柳井市の「空き家除却事業補助金」は、補助対象経費(消費税を除く)の2分の1、限度額150万円。令和7年度7月〜令和9年度の3年間の重点取り組みとして、補助率と上限を大きく拡充し、要件も緩和している
- 令和8年度は予算額を1億円に倍増。公式ページの10月15日時点では、申請88件、交付予定額9,559万8千円、予算残額440万2千円
- 募集期間は令和8年4月3日〜令和9年2月1日。ただし、予算の都合で補助金の交付を受けられない場合がある。交付決定の前に着手した除却工事は対象外
- 工事は柳井市内に本店を有する解体業者に依頼する。個人所有の戸建て住宅で、おおむね年間を通して使用実績のない常時無人の状態であること
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 柳井市建築住宅課(0820-22-2111、内線241〜243)に、予算の残りを確認し、まず相談する
- 市のページにある「柳井市内に本店のある解体業者名簿」から、業者を選び、見積もりを取る
- 第1号様式の補助金交付申請書と、第2号様式の事業実施計画書などの必要書類を揃えて提出する(書類が揃っていることを確認後に受付)
- 交付決定の後に解体工事に着手し、完了したら事業完了届(第8号様式)と事業実績報告書(第9号様式)を提出する
- 除却後1か月以内に、法務局で建物の滅失登記を行う
柳井市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社環境プラント | 直接依頼 | 柳井市日積の廃棄物リサイクル会社、平成4年設立、解体工事業の許可を持つ |
【7選】柳井市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(柳井市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(柳井市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(柳井市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(柳井市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(柳井市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(柳井市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|柳井市の解体会社
7. 株式会社環境プラント
柳井市日積に本社を構え、建設廃材の受け入れと中間処理、再生砕石や木質チップの製造・販売を手掛けている会社です。平成4年6月の設立で、山口県知事の一般建設業許可(解体工事業を含む)と、産業廃棄物の処分業・収集運搬業の許可を持っています。公式サイトには、空き家の補助金についてのページもあります。
| 所在地 | 山口県柳井市日積6118番地 |
|---|---|
| 電話番号 | 0820-28-0011 |
| 特徴 | 代表取締役末長明美、平成4年6月設立、山口県知事許可(般-5)第17837号(土木・石・舗装・水道施設・とび土工・鋼構造物・しゅんせつ・解体)、産業廃棄物処分業・収集運搬業、山口県エコ・ファクトリー認定 |
柳井市の解体工事費用相場
柳井市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、柳井市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 36,686円 | 25,000円〜47,698円 |
| 鉄骨造 | 36,739円 | 30,480円〜46,101円 |
| RC造 | 57,852円 | データ数が少なく変動幅なし |
| 内装解体 | 36,829円 | データ数が少なく変動幅なし |

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は110万580円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
柳井市で使える解体工事の補助金・助成金
柳井市には、市内の空き家を解体する費用を、補助率2分の1・上限150万円と手厚く補助する制度があります。令和7年度7月から9年度までの3年間の重点取り組みで、令和8年度は予算が倍増しましたが、公式ページでは予算の残りがわずかになっています。
2分の1・上限150万円。令和8年度の予算残額は約440万円(10月15日時点)
- 補助金の額:補助対象経費(消費税および地方消費税を除く)に2分の1を乗じて得た額で、150万円を限度。千円未満の端数は切り捨て
- 算出の例:補助対象経費350万円の場合は150万円。300万円の場合も150万円。155万円の場合は77万5千円
- 拡充の内容:令和7年度7月〜令和9年度の3年間の重点取り組みとして、補助率を2分の1、補助上限額を150万円に大きく拡充し、要件も緩和。令和8年度は予算額を倍増(1億円)
- 令和8年度の予算状況(10月15日現在):補助金申請件数88件、補助金交付予定額9,559万8千円、予算残額440万2千円
- 対象となる空き家(すべてに該当):おおむね年間を通して使用実績のない常時無人な状態の戸建て住宅。個人が所有する住宅。所有権以外の権利が設定されていない住宅(権利者が除却について同意しているときを除く)。空家法第22条第3項の規定により措置を命じられている特定空家等でないこと
- 補助対象者(すべてに該当、法人を除く):空き家の所有者または空き家が存する敷地の所有者(相続人もしくは代理人を含む)。柳井市の市税の滞納がない人。暴力団員でない人
- 補助対象経費:柳井市内に本店を有する解体業者へ工事を依頼し、解体業者へ支払う予定の空き家の除却工事費用。住宅の一部のみの場合や、動産・樹木等の除却、他の制度等に基づく補助金等の交付対象となる工事等の費用は含まない
- 募集期間:令和8年4月3日〜令和9年2月1日
- 注意事項:交付申請は必要書類が揃っていることを確認後に受付。予算の都合上、補助金の交付を受けられない場合がある。補助金の交付決定前に着手した除却工事は対象外。建物を除却すると、敷地の固定資産税が高くなることがある。除却後、1か月以内に滅失登記の手続きを行う
- 公式ページに記載がない項目:来年度の予算額
柳井市の補助金は、補助率2分の1・上限150万円と手厚い一方、令和8年度の予算残額は、公式ページの10月15日時点で約440万円と、少なくなっています。令和8年度は予算を1億円に倍増させましたが、すでに88件の申請があり、予算の都合で補助金の交付を受けられない場合もあると案内されています。検討している場合は、早めに建築住宅課に相談し、予算の残りを確認しましょう。依頼する解体業者は、柳井市内に本店を有する業者に限られ、市のページに名簿が掲載されています。詳細は柳井市建築住宅課(0820-22-2111、内線241〜243)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。柳井市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。柳井市でも、建物を除却すると、敷地の固定資産税が高くなることがあります。除却後は、1か月以内に滅失登記を行い、税の扱いも含めて、時期を検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。柳井市の補助金は、予算の残りが少なくなっているため、売却のスケジュールと合わせて、できるだけ早く市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 予算の残りを確認しているか:柳井市の補助金は、公式ページの10月15日時点で、予算残額が約440万円です。予算の都合上、交付を受けられない場合もあるため、契約の前に建築住宅課へ確認しましょう。
柳井市の解体工事の流れ

- 業者選定(市内に本店のある解体業者)・現地調査・見積もり比較・市への相談と予算の残りの確認
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(柳井市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 予算は、まだ残っていますか?
公式ページ(更新日2026年10月16日)の10月15日時点では、予算残額が約440万円、申請件数が88件です。最新の状況は、建築住宅課にご確認ください。
Q. 市外の解体業者に頼んでも補助を受けられますか?
補助対象経費は、柳井市内に本店を有する解体業者へ工事を依頼し、支払う除却工事費用です。市のページに、市内に本店のある解体業者名簿が掲載されています。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
柳井市の解体工事は、個人所有で常時無人の戸建て住宅であれば、補助対象経費の2分の1(上限150万円)の補助を受けられる可能性があります。令和8年度は予算が1億円に倍増しましたが、10月15日時点の予算残額は約440万円です。依頼先は市内に本店を有する解体業者に限られます。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
