庭やベランダに置いていたプラスチックの椅子、雨ざらしで脚がさびたアルミのテーブル、色が抜けて表面がささくれた木のベンチ。屋外で使うガーデン家具は、日光と雨に毎日さらされるため、室内の家具より早く傷みます。いざ捨てようと思っても「屋外用の家具は何ごみ?」「パラソルの重りはどう捨てる?」と手が止まる人が目立ちます。
知恵袋などのQ&Aサイトでも「プラスチックのガーデンチェアは普通のごみで出せる?」「テーブルと椅子のセットは粗大ごみで何点になる?」「パラソルの土台に入れた水や砂はどうする?」「木のベンチを切って出してもいい?」といった悩みがよく見られます。
ガーデン家具の捨て方は、素材と大きさで決まります。自治体の大きさの基準を超える物は粗大ごみとして出すのが基本で、椅子やテーブルは1点ずつ数える自治体が目立ちます。小さな樹脂の椅子や、分解して小さくした部品は、普通のごみで出せる地域もあります。パラソルの土台のうち、コンクリートや石でできた重りは、自治体で収集しない地域もあるため、先に確かめておきましょう。
本記事では、ガーデン家具の素材と種類ごとの捨て方、粗大ごみの出し方と数え方、分解して小さくする方法、パラソルと土台の扱い、まだ使える物の手放し方、捨て時の目安、実家の庭を片付ける際の進め方まで、よくある相談の例を交えて解説します。

ガーデン家具は何ごみ?素材と種類で変わる
この章のポイント
- 一辺が自治体の基準を超える物は粗大ごみ
- 樹脂製は小さければ可燃ごみやプラスチックごみの地域もある
- 金属製は不燃ごみや金属ごみ、大きければ粗大ごみ
ガーデン家具のごみの区分は、住んでいる自治体のルールで決まります。自治体のごみ分別辞典や分別アプリで「ガーデンチェア」「ガーデンテーブル」「ベンチ」「パラソル」などと検索すれば、区分と出し方が分かります。屋外用という名前の区分はなく、室内の椅子やテーブルと同じように、素材と大きさで判断する自治体が目立ちます。
庭やベランダで使われる家具は、樹脂(プラスチック)、アルミ、スチール、木、人工ラタンなど、素材がさまざまです。一辺の長さが一定の基準(30cmや50cmなど)を超える物を粗大ごみとして扱う自治体が多いため、テーブルやベンチ、背もたれのある椅子は、ほとんどの場合粗大ごみになります。
小さな樹脂の椅子やスツール、折りたたみの小さなテーブルは、基準より小さければ、可燃ごみやプラスチックごみ、不燃ごみで出せる地域もあります。金属の部品は、不燃ごみや金属ごみとして集める自治体が目立ちます。
| ガーデン家具の種類 | 区分の例 | 出す際のポイント |
|---|---|---|
| 樹脂製の椅子・スツール | 粗大ごみ、可燃ごみ、プラスチックごみ | 重ねて出せるかを申し込みの際に確かめる |
| アルミ・スチールの椅子 | 粗大ごみ、金属ごみ | 折りたたみ式はたたんで留めておく |
| ガーデンテーブル | 粗大ごみ | 天板と脚が外せれば分けて出せる地域もある |
| 木製のベンチ・テーブル | 粗大ごみ、可燃ごみ(切った物) | くぎやねじ、金具は外せれば分ける |
| 人工ラタンのソファ・椅子 | 粗大ごみ | クッションは外して布製品として出す |
| パラソル本体 | 粗大ごみ、不燃ごみ | 布と骨が分けられれば、それぞれの区分で出す |
| パラソルの土台(樹脂の注水式) | 粗大ごみ、プラスチックごみ | 中の水や砂を出してから |
| パラソルの土台(コンクリート・石・鉄) | 粗大ごみ、収集しない | 自治体で受け付けない場合は販売店や業者に相談 |
| 椅子のクッション・カバー | 可燃ごみ、古布 | 中の綿が出ないよう袋に入れる |
表の区分は一般的な例です。同じ家具でも、自治体によって区分や大きさの基準、出す日が違います。最後は分別表で確かめるか、清掃事務所に問い合わせてください。
よくある相談の例
知恵袋などでは、次のような悩みがよく見られます(内容は一般的な相談を要約した例です)。
- 庭に置いていたプラスチックの椅子が割れたが、粗大ごみで出すほどの物なのか分からない
- テーブルと椅子4脚のセットを手放したいが、粗大ごみの点数の数え方が分からない
- パラソルの土台が重くて動かせず、捨て方も分からない
- 雨ざらしで腐った木のベンチを、自分で切って出してよいか迷っている
- 実家の庭に、使っていないガーデン家具がいくつも残っている
回答では「まず自治体の分別表で、大きさの基準と点数の数え方を確かめる」「重い土台は自治体で収集しないこともあるので、問い合わせてから動かす」「本数が多いなら、不用品回収や片付けの業者に頼むのも手」といった声が目立ちます。素材と大きさを確かめてから出し方を選ぶと、二度手間になりません。
粗大ごみで出す方法と数え方
この章のポイント
- 受付センターに電話やインターネットで申し込む
- テーブルと椅子は別々に数える自治体が目立つ
- 手数料の処理券を貼って、決められた日に出す
ガーデン家具は、粗大ごみとして出すのが一番手軽です。粗大ごみの流れは、自治体によって細かな違いはあるものの、次のように進むのが一般的です。
申し込みから収集までの流れ
自治体の粗大ごみ受付センターに、電話やインターネットで申し込みます。品目として「ガーデンチェア」「テーブル」「ベンチ」などと伝え、素材や大きさ、数を聞かれたら答えます。申し込みが済むと、収集日と手数料が案内されるので、コンビニや取扱店で粗大ごみ処理券を買い、品物に貼っておきます。収集日の朝、決められた場所に出せば完了です。
セットで出す場合の数え方
テーブルと椅子のセットは、テーブルが1点、椅子が1脚ごとに1点と数える自治体が目立ちます。4脚の椅子とテーブルのセットなら、5点として申し込むことになります。同じ形の樹脂の椅子を重ねて出す場合に、何脚までを1点とするかは自治体ごとに違うため、申し込みの際に確かめておきましょう。室内のテーブルと椅子の数え方はダイニングテーブルの捨て方でも紹介しています。
手数料は自治体と大きさ、素材で変わります。同じテーブルでも、大きな物ほど手数料が高くなる自治体もあるため、金額は申し込みの際の案内で確かめてください。
出す前の準備
雨ざらしの家具は、裏側や脚の中に泥や落ち葉、虫の巣が付いていることがあります。ほうきや布で汚れを落とし、水がたまっていれば抜いてから出しましょう。折りたたみ式の椅子やテーブルは、たたんだ状態でひもで留めておくと、運ぶ途中で開かず安全です。クッションや布のカバーは外して、別に出します。
集合住宅のベランダから出す場合は、運び出す通路やエレベーターの広さも確かめておきましょう。粗大ごみは、決められた場所まで自分で運ぶのが基本です。重い物や大きな物は、一人で無理に運ばず、家族に手伝ってもらいましょう。
分解・切断して小さくする方法
この章のポイント
- 分解や切断を認めているか先に確かめる
- ねじで組み立てた物は、外せば部品ごとに出せる場合がある
- 切り口や割れた部分でけがをしないよう、軍手を使う
ガーデン家具の中には、ねじで組み立てた物や、天板と脚が外れる物があります。分解して自治体の基準より小さくすれば、粗大ごみの手数料をかけずに、普通のごみや金属ごみで出せる地域もあります。分解や切断した物を普通ごみとして受け付けるかは自治体ごとに違うため、分別表で確かめてから作業しましょう。
組み立て式の家具
組み立て式のテーブルや椅子は、ねじを外せば天板、脚、背もたれなどに分けられます。ねじやボルトは、なくさないよう小さな袋にまとめ、金属の部品と一緒に不燃ごみや金属ごみで出します。外した部品は、素材ごとに分けておくと、分別に迷いません。
木製のベンチ・テーブル
木のベンチやテーブルは、のこぎりで切って小さくすれば、可燃ごみで出せる自治体もあります。雨ざらしで腐った木は、もろくなって崩れやすい反面、中に金具が残っていることがあります。くぎやねじは先に抜き、切る前に金属が入っていないかを確かめましょう。木のささくれは手に刺さりやすいので、厚手の軍手を付けて作業します。
樹脂製の椅子
長く日光にさらされた樹脂の椅子は、もろくなって割れやすくなっています。割れた部分は鋭くとがるため、新聞紙で包むか、袋に入れて出しましょう。大きな物を無理に割ると、破片が飛んでけがをするおそれがあるため、自信がない場合は、そのまま粗大ごみで出すほうが安全です。
パラソルと土台の捨て方
この章のポイント
- パラソルは布と骨を分けられれば分けて出す
- 注水式の土台は水や砂を出してから
- コンクリートや石の重りは、自治体で収集しない地域もある
ガーデン家具の中で、捨て方に迷う声が特に多いのが、パラソルとその土台です。
パラソル本体
パラソルは、骨が長く太いため、そのまま粗大ごみとして出すのが一般的です。布と骨を分けられる物は、布を可燃ごみ、骨を不燃ごみや金属ごみとして出せる地域もあります。骨の金属は、無理に曲げたり折ったりした際に跳ねてけがをするおそれがあるため、分けにくい物はそのまま出しましょう。長い傘の扱いは傘の捨て方でも紹介しています。
樹脂の注水式の土台
樹脂でできた土台の中に、水や砂を入れて重さを出す注水式の物は、中身を出してから捨てます。水は庭やベランダの排水口に流し、砂は自治体の決まりに沿って扱います。砂や土を収集しない自治体もあるため、少量であれば庭にまく方法もありますが、集合住宅のベランダでは排水口が詰まらないよう、袋に入れて捨て方を確かめましょう。土の捨て方は土の捨て方で解説しています。
コンクリート・石・鉄の重り
コンクリートや石、鉄でできた重い土台は、自治体によっては収集しない物として扱われます。粗大ごみで受け付けている自治体でも、重さに上限がある場合があります。重すぎて運べない、自治体で出せないといった場合は、買った店や、不用品の回収を行う業者に相談しましょう。回収を頼む場合は、自治体の許可や届け出を確かめ、料金をあらかじめ見積もってもらうと安心です。
まだ使えるガーデン家具の手放し方
この章のポイント
- 名の知られたメーカーの物や、手入れされた木製品は売れることがある
- 大きな物は、近くの人に直接引き取ってもらう方法が向いている
- 売れなければ、無理に置いておかず処分する
屋外で使う家具は、汚れや色あせが目立つと値段がつきにくくなります。きれいな状態の物や、人気のある物なら、ごみに出す前に、ほかの人に使ってもらう方法もあります。
売る・譲る
リサイクルショップやフリマアプリでは、名の知られたメーカーの物や、手入れが行き届いた木製のテーブル、未使用に近い椅子のセットなどが、引き取ってもらえることがあります。大きな家具は送料が高くつくため、地域の掲示板サイトなどで、近くの人に直接取りに来てもらう方法が向いています。キャンプやベランダでのくつろぎ用に、樹脂の椅子を探している人もいます。
汚れやさび、ひびのある物は、値段がつかないことがほとんどです。売れなかった場合は、無理に残さず、自治体のごみに出しましょう。
不用品回収の業者に頼む
庭の家具がいくつもある、重い物を運べない、ほかの不用品もまとめて片付けたい、といった場合は、不用品回収や片付けの業者に頼む方法もあります。自治体のごみに出すより費用はかかりますが、運び出しまで任せられるのが利点です。頼む際は、一般廃棄物の収集運搬の許可や、自治体と連携しているかを確かめ、追加料金の有無を見積もりの段階で聞いておきましょう。
ガーデン家具の捨て時の目安
この章のポイント
- 樹脂が白っぽくなり、さわるとざらつく
- 脚や留め具がさびてぐらつく
- 木が腐ってやわらかくなった
ガーデン家具は、見た目より先に、中から傷んでいることがあります。次のような状態になったら、買い替えを考える目安です。
- 樹脂の椅子が白っぽく色あせ、さわると粉が付いたり、ひびが入ったりしている
- 金属の脚や留め具がさびて、座るとぐらつく
- 木が黒ずんで、押すとへこむほどやわらかくなっている
- 人工ラタンの編み目がほどけて、とがった部分が出てきた
- パラソルの布が破れたり、開閉の部品が壊れたりしている
傷んだ椅子に座ると、急に割れたり脚が折れたりして、けがにつながるおそれがあります。小さな子どもやお年寄りが使う家では、特に早めに取り替えましょう。
長く使うための手入れとしまい方
この章のポイント
- 使わない季節は、屋根のある場所にしまう
- カバーをかけて雨と日光を防ぐ
- 木製品は汚れを落として乾かす
まだ使える家具を長持ちさせたいなら、季節の手入れが欠かせません。冬のあいだ使わない家具は、物置や軒下など、雨のかからない場所にしまいましょう。外に出したままにする場合は、専用のカバーをかけると、雨や日光による傷みをやわらげられます。
木製の家具は、汚れを落としてよく乾かしてからしまうと、カビや腐りを防げます。金属の家具は、さびが出始めた所を早めに手入れしておくと、長く使えます。物置の中が物でいっぱいでしまう場所がない場合は、物置そのものの見直しもあわせて考えましょう。
実家の庭の片付けで出たガーデン家具
この章のポイント
- 庭や物置、ベランダにまとめて残っていることが目立つ
- 家具の数と重さを確かめてから出し方を決める
- 庭の道具や植木鉢とあわせて片付ける
実家の片付けでは、庭の隅や物置、ベランダから、長く使っていないガーデン家具がまとめて出てくることがあります。昔の庭には、重い鉄の椅子や石のテーブルが置かれていることもあり、一人で動かせない物も目立ちます。
まず数と状態を確かめる
最初に、庭や物置にある家具を書き出し、数と素材、重さを確かめます。粗大ごみで出せる物、分解すれば普通ごみで出せる物、自治体で出せない物に分けていくと、作業の流れが見えてきます。重い物が多い場合は、無理に運ばず、業者に任せる部分を決めておきましょう。
庭の道具もあわせて見直す
庭の家具と一緒に、芝刈り機や園芸の道具、植木鉢、物干しなども残っていることがあります。まとめて片付ければ、粗大ごみの申し込みや業者への依頼が一度で済みます。芝刈り機や草刈り機の処分は芝刈り機・草刈り機の捨て方で紹介しています。
実家が空き家になり、将来家を解体する予定がある場合は、建物を壊す前に、家の中の物だけでなく、庭に置かれた家具や物置の中の物も片付けておく必要があります。解体の費用は残っている物の量でも変わるため、早めに相場を調べておくと計画が立てやすくなります。
ガーデン家具の処分についてよくある質問
ガーデンチェアは何ごみで出す?
大きさが自治体の基準を超える物は粗大ごみになる地域が目立ちます。小さな樹脂の椅子は、可燃ごみやプラスチックごみで出せる地域もあるので、分別表で確かめてください。
テーブルと椅子のセットは粗大ごみで何点になる?
テーブルが1点、椅子が1脚ごとに1点と数える自治体が目立ちます。重ねた椅子の数え方は自治体ごとに違うため、申し込みの際に確かめましょう。
パラソルの土台はどう捨てる?
樹脂の注水式は、中の水や砂を出してから粗大ごみなどで出します。コンクリートや石の重りは自治体で収集しない地域もあるため、出せない場合は販売店や業者に相談してください。
木のベンチを切って可燃ごみで出してもいい?
切って小さくすれば可燃ごみとして出せる自治体もあります。認めているかは自治体ごとに違うため、分別表で確かめ、くぎや金具を外してから作業してください。
使わなくなったガーデン家具は売れる?
名の知られたメーカーの物や、手入れされた木製品、未使用に近い物は、リサイクルショップやフリマアプリで手放せることがあります。汚れやさびがある物は値段がつきにくいので、売れなければ自治体のごみに出しましょう。
椅子のクッションはどうする?
本体から外して、可燃ごみや古布として出すのが一般的です。大きなクッションは粗大ごみになる地域もあるので、分別表で確かめてください。
ガーデン家具の捨て方についてまとめ
ガーデン家具の捨て方は、素材と大きさで決まります。椅子やテーブルは粗大ごみで1点ずつ数える自治体が目立ち、小さな樹脂の椅子や分解した部品は普通ごみで出せる地域もあります。パラソルの土台は、中身を出してから、出せるかを先に確かめましょう。
庭やベランダの家具を見直すと、外の空間がすっきりし、手入れも楽になります。傷んだ物は早めに手放し、本当に使う物だけを残して、気持ちよく使える庭やベランダにしましょう。