中山道の宿場町の太田宿や、木曽川の景観で知られる岐阜県中南部の美濃加茂市。実家が美濃加茂市にあるものの自分は遠方で暮らしていて、親が亡くなった後の空き家をどうすべきか悩んでいる——そんな相談が年々増えています。
空き家は放置するほど倒壊や不法侵入のリスクが高まり、近隣トラブルの原因にもなりかねません。とはいえ、いざ解体工事を検討しても「美濃加茂市でも補助金は使えるのか」「費用がどれくらいかかるのか」という不安を抱える方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、美濃加茂市で解体工事を依頼できるおすすめ業者7選に加え、3つの事業区分があり、市内業者に依頼すると上限が高くなる美濃加茂市の補助金制度、見落としがちな法的手続きまで、実家じまいを控えた方向けにまとめて解説します。
この記事のポイント
- 美濃加茂市の木造解体の実勢坪単価は約31,043円(変動幅22,000円〜64,856円)が目安
- 美濃加茂市の「空き家除却事業補助金」は、補助対象経費または標準除却費×延べ面積の少ない方の3分の1(令和8年度の標準除却費は、木造3万6千円/㎡、非木造5万1千円/㎡)
- 区分は3つ:空き家除却事業(市内業者15万円・市外10万円)、旧耐震空き家除却事業(市内20万円・市外10万円)、危険空き家除却事業(市内30万円・市外20万円)
- 市内の業者に依頼すると、上限が高くなる。法人所有の空き家や、勧告を受けた特定空家等は対象外
- 事前相談が必須で、受付は令和8年11月2日まで。交付決定通知書の日付より後に、工事の契約をする
実家じまいならこの順番で進めるのがおすすめです
- 美濃加茂市都市計画課の住宅政策係(0574-25-2111、内線254)で、事前相談をする(令和8年11月2日まで)
- 市職員の現地調査を受け、判定結果の連絡を待つ(補助の対象になる空き家なら、申請ができる)
- 解体事業者から、費用の内訳が分かる見積書を取り、除却事業計画書などを提出する(この時点では契約しない)
- 「補助金等交付決定通知書」を受け取ってから、解体事業者と請負契約を結ぶ
- 工事の完了後に実績書を提出し、確定通知書を受けて、交付請求をする
美濃加茂市の解体業者 比較早見表
| サービス名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 解体無料見積ガイド | 一括見積もり | 2011年運営開始の老舗サービス |
| 解体工事110番 | 一括見積もり | 比較のプロが選んで紹介 |
| 解体工事一括net | 一括見積もり | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
| 解体工事比較ナビ | 一括見積もり | 比較しやすいポータル画面 |
| 解体の窓口 | 一括見積もり | 東証グロース上場企業運営 |
| 解体相談所 | 一括見積もり | ポータル型、比較がしやすい |
| 株式会社丸和建設 | 直接依頼 | 美濃加茂市の総合建設会社、昭和49年設立、解体・外構工事に対応 |
【7選】美濃加茂市の解体工事業者を徹底比較
まずは複数社を比較したい方向け|一括見積もりサービス6選
1. 解体無料見積ガイド

2011年から運営を続ける老舗サービスです。公式サイトでは「累計契約成立件数No.1」と案内されています。全国1,000社以上の中から独自審査をクリアした優良業者のみを紹介しており、地域の相場感を把握するのに役立ちます。
| 運営会社 | 一般社団法人あんしん解体業者認定協会 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(美濃加茂市含む) |
| 特徴 | 2011年運営開始の老舗サービス、補助金申請サポート無償 |
2. 解体工事110番

条件に合った解体業者を、比較のプロが選んで紹介してくれるサービスです。24時間365日受付対応なので、急いで見積もりを取りたい方にも向いています。
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(美濃加茂市含む) |
| 特徴 | 比較のプロが選んで紹介、24時間365日受付 |
3. 解体工事一括net

複数の解体業者へ同時に見積もり依頼ができる比較サービスです。一度の依頼で複数社の相場を把握でき、業者ごとに個別連絡する手間を省けます。
| 運営会社 | サンライフ株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(美濃加茂市含む) |
| 特徴 | 複数業者へ一括で見積もり依頼が可能 |
4. 解体工事比較ナビ

見積もり内容を比較しながら業者を選べるポータルサイトです。比較画面がシンプルなので、初めて解体業者を探す方でも検討しやすい設計になっています。
| 運営会社 | 株式会社サフタ |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(美濃加茂市含む) |
| 特徴 | 比較しやすいポータル画面 |
5. 解体の窓口

東証グロース市場に上場するバリュークリエーション株式会社が運営するマッチングサービスです。全国2.2万人以上の利用実績があり、解体後の土地活用や売却まで一貫してサポートしてもらえるのが強みです。
| 運営会社 | バリュークリエーション株式会社(東証グロース上場) |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(美濃加茂市含む) |
| 特徴 | 利用実績2.2万人超、解体後の土地活用まで対応 |
6. 解体相談所

複数の解体業者へ一度に見積もり依頼・比較ができるポータルサイトです。シンプルな比較画面で、初めて解体工事を検討する方でも直感的に使えます。
| 運営会社 | madoguchi株式会社 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(美濃加茂市含む) |
| 特徴 | シンプルな比較画面、複数業者へ一度に依頼可能 |
地元業者に直接依頼したい方向け|美濃加茂市の解体会社
7. 株式会社丸和建設
美濃加茂市下米田町に本社を構え、昭和49年に設立された総合建設会社です。令和5年に設立50周年を迎えました。建設業許可には、土木・建築・とび土工・解体など多数の業種が含まれ、岐阜県での解体・外構工事を手掛けています。バックホーなどの建設機械を多数保有しています。
| 所在地 | 岐阜県美濃加茂市下米田町信友456 |
|---|---|
| 電話番号 | 0574-26-2687 |
| 特徴 | 代表取締役玉木伸和、昭和49年設立・資本金1,000万円、従業員約30名、建設業許可(土木・建築・とび土工・解体ほか)、バックホーなど建設機械を多数保有 |
美濃加茂市の解体工事費用相場
美濃加茂市の実勢坪単価(解体無料見積ガイドの実績データ)
一般的な相場表ではなく、美濃加茂市で実際に行われた解体工事の実績データを見てみましょう。
| 建物構造・工事種別 | 坪単価(実勢価格) | 現場状況による変動幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 31,043円 | 22,000円〜64,856円 |
| 鉄骨造 | 37,487円 | 25,065円〜68,702円 |
| RC造 | 55,299円 | データ数が少なく変動幅なし |
| 内装解体 | 30,881円 | 22,381円〜37,305円 |
※出典:解体無料見積ガイド「岐阜県美濃加茂市の解体費用相場」

例えば木造30坪の住宅を解体する場合、本体工事費の目安は93万1,290円です。実際の総額は、残置ゴミ・樹木・ブロック塀などの撤去を含む付帯工事費が加わることで変わってくるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
美濃加茂市で使える解体工事の補助金・助成金
美濃加茂市には、空き家の状態に応じて3つの除却補助があります。補助率はいずれも3分の1で、危険空き家は上限30万円、旧耐震空き家は20万円、一般の空き家は15万円ですが、市内業者に依頼した場合の金額です。
補助率3分の1。上限は区分と、依頼する業者が市内か市外かで変わる
- 補助額:補助対象経費、または国土交通大臣が定める標準除却費に空き家の延べ面積を乗じた額のうち、少ない方の3分の1(1,000円未満切り捨て)。令和8年度の標準除却費は、木造3万6千円/㎡、非木造5万1千円/㎡
- 空き家除却事業:上限は、市内業者15万円、市外業者10万円
- 旧耐震空き家除却事業:昭和56年5月31日以前の基準で建築された空き家。上限は、市内業者20万円、市外業者10万円
- 危険空き家除却事業:住宅地区改良法の不良住宅に準ずる空き家。上限は、市内業者30万円、市外業者20万円
- 共通の要件:空家法に規定する空家等であること。平成28年度以降の空家等実態調査の対象となった空き家。現に居住する家屋と同一の敷地内にない。所有権以外の権利が設定されていない(設定されている場合は同意を得ている)。個人が所有するもので、法人が所有権を共有しない。他の補助金を受けて新築・改築・修繕をした空き家でない。勧告の対象になった特定空家等でない。公共事業の補償対象でない
- 対象者:空き家の所有権その他の権利を有し、除却工事ができる人。市税等の滞納がない。この補助金を受けたことがない。暴力団員等でない。法人でない
- 補助対象経費:空き家の除却工事費用。仮囲い、足場等の仮設工事費用
- 事前相談の受付期間:令和8年4月1日から11月2日。補助金の交付申請の前に、必ず事前相談が必要
- 手続き:事前相談→現地調査→判定結果の連絡→交付申請(この時点では契約しない)→交付決定通知書の受理→工事の契約→工事の実施→実績報告→確定通知書の受理→交付請求。リーフレットの流れには、令和8年11月16日と令和9年2月1日の日付も記載があるが、対応する手続きは市に確認が必要
美濃加茂市の補助金は、空き家の状態によって3区分に分かれ、さらに、市内の業者に依頼するか、市外の業者に依頼するかで、上限額が変わる点が特徴です。たとえば、危険空き家なら、市内業者で30万円、市外業者で20万円です。事前相談は11月2日までなので、検討中なら早めに都市計画課へ相談してください。契約は、必ず「補助金等交付決定通知書」の通知日よりも後にしてください。詳細は美濃加茂市都市計画課の住宅政策係(0574-25-2111、内線254)へご確認ください。

業者選び以前に知っておきたい2つの法的手続き
アスベスト事前調査の掲示義務
2022年の法改正により、解体工事を行う際は石綿(アスベスト)の有無にかかわらず事前調査が義務付けられています。美濃加茂市でも、元請業者は調査結果を現場に掲示し、届出時に石綿有無を報告する必要があります。この手続きを省略する業者は法令違反の可能性があるため注意してください。
特定建設作業の届出
騒音規制法・振動規制法などで定める「特定建設作業」に該当する解体工事では、原則として作業開始日の7日前までに市への届出が必要です。届出は業者が行うのが一般的ですが、近隣への説明が不十分だとトラブルの原因になります。契約前に「近隣挨拶をいつ・誰が行うか」「重機の搬入経路」を確認しておきましょう。
実家じまいを考えるなら知っておきたい「解体後」の話
解体工事は「壊して終わり」ではありません。実家じまいを見据えるなら、次の2点も押さえておく必要があります。
固定資産税が上がる可能性がある
建物を解体して更地にすると、住宅用地の軽減特例(200㎡までの部分は課税標準が評価額の1/6、200㎡を超える部分は1/3に軽減される制度)が適用されなくなります。解体すると原則としてこの特例が外れ、土地の固定資産税・都市計画税が上がる可能性があります。実際の税額は土地の評価額や面積、負担調整措置などによって異なるため、一概に「何倍になる」とは言えません。売却や活用の予定が固まっていない場合は、解体のタイミングを慎重に検討しましょう。
相続空き家の3,000万円特別控除
相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。ただし2024年以降の譲渡で相続人が3人以上の場合は最高2,000万円になります。適用には「相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで」という期限があるため、解体・売却のスケジュールは早めに逆算しておくことが重要です。美濃加茂市の補助金は、事前相談の受付が11月2日までのため、売却のスケジュールと合わせて、早めに市へ相談しておきましょう。

業者選びの最終チェックリスト
比較サービスや業者一覧を見た上で、最後に契約前に確認すべき5つのポイントです。
- 建設業許可または解体工事業登録の有無:無許可・無登録の業者は法律違反です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で登録番号を照合しましょう。
- 見積書に内訳が明記されているか:「一式」とだけ記載された見積書は要注意です。仮設工事費・解体工事費・廃棄物処理費・付帯工事費が項目ごとに分かれているかを確認しましょう。
- 産業廃棄物のマニフェストを発行しているか:発行に応じない業者は不法投棄のリスクがあるため避けたほうが無難です。
- 損害賠償保険に加入しているか:重機作業中に隣家を傷つけるなどのトラブルは珍しくありません。工事賠償責任保険への加入有無は契約前に必ず確認してください。
- 交付決定通知の前に契約していないか:美濃加茂市の補助金は、交付申請の時点では契約せず、契約は、補助金等交付決定通知書の通知日よりも後にします。
美濃加茂市の解体工事の流れ

- 業者選定(市内業者が有利)・現地調査・見積もり比較・市への事前相談
- 契約・自治体への届出(特定建設作業届、石綿事前調査結果の報告)
- ライフライン停止・近隣挨拶・残置物撤去
- 足場養生→内装・屋根解体→本体解体→基礎撤去
- 清掃・整地・建物滅失登記(解体後1ヶ月以内に法務局へ申請義務あり)
解体前に家財道具が残っている場合
解体業者によっては残置物撤去も対応してもらえますが、別途費用がかかることが多く、量が多いと解体費用より高くつくこともあります。先に不用品だけ片付けておきたい場合は、不用品回収専門の一括見積もりサービスを使うと比較検討がしやすくなります。

| サービス名 | 不用品回収無料一括見積もり「ぽいみつ」 |
|---|---|
| 対応エリア | 全国(美濃加茂市含む) |
| 特徴 | 不用品回収・空き家片付け・遺品整理・ゴミ屋敷清掃の一括見積もりに対応、利用は完全無料 |
よくある質問
Q. 市内の業者に頼むと、どのくらい違いますか?
同じ区分でも、上限額が変わります。危険空き家は市内業者30万円・市外業者20万円、旧耐震空き家は市内20万円・市外10万円、一般の空き家は市内15万円・市外10万円です。
Q. 法人が所有する空き家は対象ですか?
対象者は法人でないことが条件で、法人が所有権を共有する空き家も対象外です。個人が所有する空き家が対象です。
Q. 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
3社程度を目安に比較すると、極端な高額請求や不当な低価格を見抜きやすくなります。
Q. 建物滅失登記は自分でもできますか?
可能です。ただし、業者から交付される「建物滅失証明書」が必要になるため、工事完了後に必ず受け取っておきましょう。
まとめ
美濃加茂市の解体工事は、空家法に規定する空家等で、条件を満たせば、補助対象経費または標準除却費×延べ面積の少ない方の3分の1の補助を受けられる可能性があります。上限は、区分と、市内業者か市外業者かで15万円から30万円まで変わります。事前相談の受付は11月2日までです。早めに市へ相談しつつ、複数の一括見積もりサービスで相場を把握し、地元業者への直接依頼も含めて比較検討することが費用を抑える近道になります。
