庭木・庭石・ブロック塀の撤去費用は解体に含まれる?カーポート・物置の相場と補助金

実家の解体を決めて見積もりを取ったら、建物本体の金額のほかに「庭木」「ブロック塀」「カーポート」「物置」といった項目が並んでいて、思ったより高くなって戸惑った、という方は少なくありません。

Yahoo!知恵袋にも「家の解体費用に庭木や庭石の撤去は含まれていますか?」「ブロック塀とカーポートを壊すと別料金になりますか?」「外構の撤去に自治体の補助金は出ますか?」といった相談が寄せられています。解体工事の見積書は専門用語が多く、どこまでが基本料金でどこからが追加費用なのか、判断しにくいのが実情です。

建物の解体費用は、木造の坪単価で比べるのが一般的ですが、庭や塀、車庫、物置などの「外構」は、その坪単価に含まれないことがほとんどです。後から追加請求されたり、見積もりを比べるときに業者ごとの条件がそろわなかったりして、思わぬ出費につながります。

本記事では、庭木・庭石・ブロック塀・カーポート・物置の撤去が解体工事に含まれるのかという基本から、品目ごとの費用の目安、補助金が出る場合の考え方、見積もりで確認したいポイントまでを順に解説します。実家じまいを進める40代から60代の方が、遠方からでも落ち着いて判断できるように整理しました。

この記事を読むと分かること

  • 庭木・庭石・ブロック塀・カーポート・物置は解体費用に含まれないことが多い
  • 品目ごとの撤去費用の目安と、金額が上がる条件
  • ブロック塀などに自治体の撤去補助がある場合の探し方
  • 見積書で確認したい項目と、追加請求を防ぐコツ
庭木・庭石・ブロック塀の撤去費用は解体に含まれる?カーポート・物置の相場と補助金
目次

庭木・庭石・ブロック塀などの撤去は解体工事に含まれる?

この章のポイント

  • 建物本体と外構は別項目で見積もられることが多い
  • 「一式」表記は内訳を確認する
  • 撤去する範囲は契約前に書面で決めておく

結論から言うと、庭木や庭石、ブロック塀、カーポート、物置などの外構は、建物の解体費用とは別項目として見積もられるのが一般的です。業者のホームページに載っている「坪単価〇万円」は、建物本体を壊して運び出す費用が中心で、敷地内のその他の工作物や植物は含まれていないケースが大半です。

解体業者の見積書では、大きく分けて次のような構成になっています。

項目おもな内容外構との関係
仮設工事足場、養生シート、仮囲い、仮設トイレなど建物の規模で決まる
建物解体工事建物本体の取り壊し、基礎の撤去坪単価の中心部分
廃棄物処分費木くず、コンクリートがら、金属くずなどの運搬と処分量が増えると上がる
付帯工事(外構)庭木、庭石、塀、門、カーポート、物置、土間コンクリートなど別途見積もりが基本
諸経費・届出各種届出、近隣挨拶、現場管理、整地費用など業者によって扱いが違う

注意したいのは、見積書に「付帯工事一式」「外構撤去費」といった書き方で一行にまとまっている場合です。何がどこまで入っているのか読み取れないため、庭木は何本か、ブロック塀は何メートルか、といった数量と単価の内訳を出してもらいましょう。

現地調査のときに「壊すもの」を指差して伝える

解体の現地調査では、担当者が敷地を一回りして見積もりを作ります。現地調査では、残したいもの、撤去したいものを、依頼する側がはっきり伝えることが大切です。庭の隅にある小さな物置や、隣家との境にあるフェンスが見積もりから漏れていると、工事が始まってから追加料金になることがあります。

遠方に住んでいて立ち会えない場合は、敷地全体の写真を撮り、撤去する範囲を矢印で書き込んだ図を送っておくと、認識のずれを防げます。

「全部撤去して更地」と「建物だけ」の違い

契約書に「更地渡し」と書かれている場合は、地上の工作物も地中のものも含めて、すべて撤去して整地した状態を指すのが一般的です。これに対して「建物のみ解体」という契約では、塀や庭木が残ったまま工事が終わります。売却の予定があるのか、そのまま持ち続けるのかによって、どちらが合っているかが変わります。

売却する場合は、買主が整地し直したり、境界の塀を活用したりすることもあるため、すべてを壊す必要があるとは限りません。不動産会社に相談してから、撤去の範囲を決める流れが安心です。

庭木・庭石の撤去費用の目安

この章のポイント

  • 庭木は高さと太さで金額が決まる
  • 抜根をするかどうかで費用が大きく変わる
  • 庭石は大きさと重機が入るかどうかがポイント

庭の植物や石は、種類よりも「大きさ」と「作業のしやすさ」で費用が決まります。見積もりの目安は次のとおりです。金額は地域や業者によって幅があるため、あくまで参考にしてください。

品目規模費用の目安
庭木(低木)高さ1〜2m程度1本あたり3,000〜1万円
庭木(中木)高さ3m前後1本あたり1万〜3万円
庭木(高木・大木)高さ5m以上、幹が太いもの1本あたり3万〜10万円以上
抜根(根の撤去)木の大きさによる伐採費用の5割〜同額程度が加算される目安
庭石(小〜中)人が持ち上げられる程度1個あたり数千円〜1万円
庭石(大型)重機やクレーンが必要なもの1個あたり2万〜10万円以上

伐採だけか、根まで抜くか

庭木の撤去には「伐採」と「抜根」の二段階があります。伐採は幹や枝を切り倒す作業で、抜根は地中に残る根株を掘り起こす作業です。解体後に家を建てる予定がない、あるいくは売却して買主が整地するなら、伐採だけにして費用を抑える選択肢もあります。

新しく建物を建てる場合や、駐車場にする場合は、根が残っていると地盤が不安定になったり、後から木が生えてきたりします。用途に合わせて、抜根まで頼むかを決めましょう。

大きな庭木・庭石は専門業者のほうが安心なことも

解体業者は樹木の伐採を専門としていないため、大木は造園業者に別で依頼したほうが安く済むことがあります。庭石も、価値のあるものなら造園業者が引き取ってくれる場合があります。見積もりを取るときは、解体業者の金額と、造園業者の金額を比べてみるとよいでしょう。

重機が入れない狭い敷地や、傾斜地に置かれた庭石は、手作業での運び出しになるため、金額が上がります。現地調査のときに、搬出経路を確認してもらってください。

庭木に思い入れがある場合

実家の庭に、親が長年手をかけて育てた松や梅の木があると、切るのをためらう気持ちも出てきます。価値のある庭木は、造園業者や知人に譲る、記念として一部を鉢に移すといった方法もあります。解体の工期が決まる前に、残したいものを家族で話し合っておくと、後悔が少なくなります。

ブロック塀・フェンス・門の撤去費用と補助金

この章のポイント

  • ブロック塀は面積と基礎の有無で決まる
  • 危険なブロック塀には撤去の補助制度を設けた自治体がある
  • 隣地との境界にある塀は同意が必要になる

ブロック塀は、地上部分の積み方よりも、地中の基礎の有無と深さで金額が変わります。鉄筋が入っていたり、基礎が深かった場合は、重機で壊す手間と廃棄量が増えます。

品目費用の目安金額が上がる条件
ブロック塀1㎡あたり4,000〜1万円程度基礎が深い、鉄筋が多い、重機が入れない
フェンス(アルミ・スチール)1mあたり1,000〜3,000円程度基礎がコンクリートで固めてある
門柱・門扉1か所あたり1万〜5万円程度石造りや大型の門
土間コンクリート(駐車場など)1㎡あたり2,000〜5,000円程度厚みがある、鉄筋入り

一例として、長さ10m、高さ1.2mのブロック塀なら12㎡になり、費用はおよそ5万円から12万円前後が目安です。基礎の撤去や残土の処分を含むかどうかで金額が変わるため、見積書の内容を確かめてください。

ブロック塀の撤去に補助金が出る自治体がある

2018年6月の大阪府北部地震で、小学校のブロック塀が倒れて犠牲者が出たことをきっかけに、危険なブロック塀の撤去を支援する自治体が増えました。通学路に面した塀や、高さや控え壁などが建築基準法の基準を満たしていない塀が、対象となるのが一般的です。

補助の内容は自治体によって大きく異なります。撤去費用の一部(2分の1程度など)に上限額を設けているところや、新しいフェンスを設置する費用も対象にしているところがあります。詳しい条件は、市区町村の建築指導課や住宅課などの担当窓口で確認してください。

補助金は「工事の前の申請」が基本

補助金には、工事の着手前に申請して交付決定を受ける必要がある制度が大半です。工事が終わってからでは対象外になりますので、解体業者と契約する前に、役所の窓口へ問い合わせておきましょう。建物の解体と同時にブロック塀を撤去する場合は、補助の対象になるかどうかも事前に確認が必要です。

隣地との境界にある塀は取り扱いに注意

隣の敷地との境にあるブロック塀は、自分の土地に建っていても、隣家と共同で費用を出して建てたものである場合があります。境界上の塀を勝手に壊すと、隣人とのトラブルになりかねません。

撤去する前に、隣家へ事情を説明し、同意を得ておくことが大切です。塀を壊した後に新しく設置する境界の仕切りについても、費用の分担を話し合っておくと安心です。

カーポート・物置の撤去費用の目安

この章のポイント

  • カーポートは屋根の大きさと柱の本数で決まる
  • 物置は大きさと基礎の有無で変わる
  • 再利用や売却ができる状態なら費用が下がることもある

カーポートと物置は、解体業者に頼まなくても、外構専門の業者や便利屋が引き受けてくれる場合もあります。建物と一緒に頼むと、重機の出入りや廃材の運搬が一度で済むため、効率よく進められます。

品目規模費用の目安
カーポート(1台用)柱2〜4本、アルミ製2万〜5万円程度
カーポート(2台用)柱4〜6本、大きめ4万〜10万円程度
物置(小型)1畳程度のスチール製5,000〜2万円程度
物置(中〜大型)2〜4畳程度、コンクリート基礎あり2万〜8万円程度
倉庫(木造・ブロック造)建物として登記されていることも建物の解体費用に準じる

アルミやスチールは買い取ってもらえることも

カーポートや物置の主材料であるアルミやスチールは、金属としての価値があります。業者によっては、買い取り分を差し引いて見積もりを出してくれるケースもあります。金属価格は変動し、素材の状態によっても変わるため、大きな値引きを期待しすぎないことが大切です。

自分で解体する場合の注意

小型の物置なら、ビスやボルトを外して自分で解体できる場合もあります。自治体の粗大ごみで回収してもらえるか、事前に確認しましょう。スチール製の物置は、自治体によっては「金属くず」として出せることがありますが、大きなものは受け付けないところもあります。

解体した部材は家庭ごみではなく、事業者が運ぶ産業廃棄物の扱いになる地域もあります。個人で処分場に持ち込む場合は、受け入れ条件があるため、事前に電話で確認してください。

物置の処分方法と費用|解体・撤去の相場と自分で解体する手順

建物として登記されている「倉庫」「車庫」は扱いが違う

屋根と壁があり、基礎で土地に固定された物置や車庫は、「建物」として登記されていることがあります。その場合は、解体後に建物滅失登記が必要になる場合があるため、登記簿を取り寄せて確認しておきましょう。登記の話は、別の記事で詳しく触れます。

外構撤去を含めた総額のイメージ

この章のポイント

  • 建物本体の費用に外構分が30万〜100万円程度上乗せされることもある
  • 庭が広い、塀が長い家ほど差が大きい
  • 外構を残すかどうかで費用は大きく変わる

外構の撤去費用は、敷地の広さと庭の作り込みによって大きく変わります。庭木が数本とブロック塀が少し、物置が1つ程度なら、10万円から30万円ほどで収まることが多いです。立派な庭石や植栽が多く、広い駐車場に土間コンクリートが敷かれている家では、100万円を超えることもあります。

敷地の状況外構撤去費用の目安建物本体を含めた総額の目安
庭がほとんどない住宅地の家5万〜20万円建物本体+20万円程度まで
庭木・塀・物置が一通りある家20万〜60万円建物本体+60万円程度まで
庭が広く、庭石や植栽が多い家60万〜150万円建物本体+150万円程度まで

これらは目安であり、地域や業者によって幅があります。複数の業者から見積もりを取り、どの項目に何円かかるのかを比べることが、無駄な出費を防ぐ一番の近道です。

業者選びに迷ったときは、解体工事の一括見積もりサービスを使うと、複数社の条件を同じ基準で比べやすくなります。

見積もりで確認したいポイントとトラブル例

この章のポイント

  • 数量と単価の内訳を書面でもらう
  • 「別途費用」の条件を確認する
  • 地中のものが出たときの扱いを決めておく

外構の撤去をめぐるトラブルの大半は、見積もり段階で撤去する範囲があいまいなまま、契約してしまうことから起こります。契約前に、次の項目を確かめてください。

  • 庭木・庭石・塀・カーポート・物置のうち、見積もりに含まれているものと含まれていないものはどれか
  • 撤去する数量(本数、メートル数、面積)が見積書に書かれているか
  • 地中に残る基礎や根の撤去が含まれているか
  • 産業廃棄物の処分費用は別途請求されるか
  • 工事中に追加の撤去が必要になった場合、事前に連絡があるか

よくあるトラブル

現場では、次のようなトラブルが起こりがちです。事前に知っておくと、防ぎやすくなります。

  • 見積もりに入っていなかった庭木や塀が、工事の途中で追加請求になった
  • 隣家との境界の塀を壊して、近隣と揉めた
  • 地中から古いコンクリートや石が出てきて、追加費用を請求された
  • 庭石の価値を確かめず処分してしまい、あとから高価なものだと知った
  • 補助金の対象だったのに、申請前に工事を始めてしまった

近隣への配慮も忘れずに

重機を使って塀を壊す作業は、騒音や振動、粉じんが出ます。工事の前に近隣へあいさつをして、作業の日程を伝えておくと、苦情を防げます。業者が挨拶回りを行ってくれるかどうかも、契約前に確認しておきましょう。

庭・外構の撤去についてよくある質問

庭木や庭石は、解体業者に頼まなくても自分で処分できますか?

小さな庭木は自分で切って、自治体のルールに沿ってごみに出せる場合があります。太い幹や大きな庭石は、重くて危険なうえ、一般ごみでは回収されないことがほとんどです。無理をせず、専門業者に依頼するほうが安全です。

ブロック塀を壊すと、隣の家との境界はどうなりますか?

塀を壊しても、土地の境界そのものが変わるわけではありません。境界を示す杭や印が失われないよう、事前に境界標の位置を写真に残しておきましょう。売却予定なら、測量士や土地家屋調査士に境界を確認してもらうと安心です。

カーポートや物置を残したまま、建物だけ解体できますか?

建物だけの解体は可能です。カーポートが建物に接続している場合や、物置が解体の工事車両の通り道をふさぐ場合は、先に撤去が必要になります。現地調査のときに、残したい理由を業者に伝えて相談してください。

外構の撤去費用も、補助金の対象になりますか?

補助金は自治体ごとに制度が異なり、ブロック塀の撤去に限って対象にしているところもあれば、老朽空き家の解体と合わせて外構も対象にしているところもあります。対象の範囲や上限額は、申請前に市区町村の窓口へ確認してください。

庭木・庭石・ブロック塀などの撤去費用についてまとめ

この記事のポイントをまとめます。

ポイント

  • 庭木・庭石・ブロック塀・カーポート・物置は建物の解体費用に含まれず、別項目になることが多い
  • 見積書の「付帯工事一式」は数量と単価の内訳を出してもらう
  • 庭木は高さと太さで決まり、抜根を頼むかどうかで費用が変わる
  • ブロック塀は1㎡あたり4,000〜1万円程度が目安で、基礎の深さで上下する
  • 危険なブロック塀の撤去に補助を設けた自治体があり、申請は工事の前が基本
  • カーポート1台用は2万〜5万円程度、物置は大きさと基礎で変わる
  • 外構の撤去費用は敷地の状況で5万〜150万円と幅があり、複数社の見積もりで比べる
  • 隣地との境界にある塀は、壊す前に隣家の同意を得ておく

外構の撤去は、建物の解体に比べて目立たない項目ですが、積み重なると大きな金額になります。残すもの、壊すものを早めに整理しておくと、見積もりの比較も進めやすくなります。

費用や補助金の条件は自治体や業者によって異なります。詳しいことは、お住まいの市区町村の窓口や、複数の解体業者の見積もりで確認してください。

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この記事を書いた人

私の実家はいわゆるゴミ屋敷です。
私の母は物への執着が強く、その結果、私の実家は物で溢れていました。この環境で育った私は、物に囲まれた生活のストレスを経験し、物への執着を手放すことが重要だという価値観になりました。
「手放しのススメ」では、物質的な執着を手放し、シンプルな生活を目指す旅を共有します。
一緒に、もっとシンプルで心地よい生活を目指しましょう。

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