夏の日ざしをさえぎってくれたすだれやよしずも、秋になって片付ける段になると「色があせてぼろぼろ」「カビが生えている」「ひもが切れて竹がばらけてきた」と、捨てるか迷う物の一つになります。よしずは背が高くかさばるため、どうやって出せばよいのか分からず、物置や軒下に立てかけたままになっている家も目立ちます。
知恵袋などのQ&Aサイトでも「すだれは燃えるごみで出せる?」「よしずは粗大ごみになる?」「切って小さくすれば普通のごみで出せる?」「プラスチック製のすだれは何ごみ?」といった悩みがよく見られます。
すだれやよしずの捨て方は、素材と大きさで決まります。竹や葦(よし)でできた物は燃えるごみの扱いになる自治体が目立ちますが、自治体が決めた大きさを超えると粗大ごみになります。はさみやのこぎりで切って小さくし、ひもで束ねれば、普通の可燃ごみで出せる地域もあります。樹脂でできたすだれは、プラスチックごみや不燃ごみなど、地域ごとに区分が分かれます。
本記事では、すだれ・よしずの素材と大きさごとの捨て方、切って小さくする手順と気をつけたい点、カビや虫が付いた物の扱い、まだ使える物の手放し方、長持ちさせるしまい方、捨て時の目安、実家の片付けで出てきた場合の進め方まで、よくある相談の例を交えて解説します。

すだれ・よしずは何ごみ?素材と大きさで変わる
この章のポイント
- 竹や葦でできた物は可燃ごみの扱いになる地域が目立つ
- 一辺が自治体の基準を超えると粗大ごみ
- 樹脂製は地域で区分が分かれる
すだれやよしずのごみの区分は、住んでいる自治体のルールで決まります。自治体のごみ分別辞典や分別アプリで「すだれ」「よしず」「日よけ」と検索すれば、区分と出し方が分かります。
すだれは、細く割った竹や葦を糸でつないで作った日よけです。窓の外や軒先につるして使う物が中心で、巻き上げて高さを変えられる物もあります。よしずは、葦の茎を太めのひもで編んだ大きな日よけで、つるさずに窓や縁側の前に立てかけて使います。どちらも植物でできているため、燃えるごみとして扱う自治体が目立ちます。
気をつけたいのが大きさです。一辺の長さが自治体の決めた基準(30cmや50cmなど)を超える物を粗大ごみとして扱う地域が目立つため、丸めたまま出すと、すだれは粗大ごみ、よしずも粗大ごみになる場合があります。丸めた状態の長さで判断する自治体もあれば、広げた状態で判断する自治体もあるため、分別表の書き方をよく確かめましょう。
最近は、竹の代わりに樹脂でできたすだれも多く売られています。見た目は竹に似ていても、プラスチックでできているので、プラスチックごみや不燃ごみ、可燃ごみなど、地域ごとに区分が分かれます。買ったときの袋や表示が残っていれば、素材を確かめておくと迷いません。
| すだれ・よしずの種類 | 区分の例 | 出す際のポイント |
|---|---|---|
| 竹のすだれ(小さく切った物) | 可燃ごみ | ひもで束ね、指定袋に入れるか結んで出す |
| 竹のすだれ(丸めたまま) | 粗大ごみ | ひもでしばってほどけないようにする |
| よしず(切った物) | 可燃ごみ | 葦が散らばらないよう、数か所をしばる |
| よしず(そのまま) | 粗大ごみ | 立てかけて使っていた大きさのまま申し込む |
| 樹脂製のすだれ | プラスチックごみ、不燃ごみ、可燃ごみ、粗大ごみ | 自治体の分別表で素材の区分を確かめる |
| つり下げ用の金具・フック | 金属ごみ、不燃ごみ | すだれから外して分けて出す |
| 巻き上げ用のひも・プラスチックの部品 | 可燃ごみ、プラスチックごみ | 外せる物は外して素材ごとに分ける |
表の区分は一般的な例です。同じすだれやよしずでも、自治体によって区分や大きさの基準、出す日が違います。最後は分別表で確かめるか、清掃事務所に問い合わせてください。
よくある相談の例
知恵袋などでは、次のような悩みがよく見られます(内容は一般的な相談を要約した例です)。
- 何年も使ったよしずが色あせて折れてきたが、大きすぎてごみ袋に入らない
- すだれを可燃ごみの日に出したら、大きさの基準を超えていて回収されなかった
- 樹脂のすだれと竹のすだれの見分け方が分からない
- カビが生えたすだれを、手でさわらずに片付けたい
- 実家の物置から、使っていないすだれやよしずが何本も出てきた
回答では「まず自治体の分別表で、大きさの基準を確かめる」「切って小さくすれば可燃ごみで出せる地域もある」「本数が多いなら粗大ごみでまとめて申し込むほうが楽」といった声が目立ちます。自分の住む地域の区分を知ったうえで、切るか、そのまま出すかを決めると、迷わずに進められます。
粗大ごみとしてそのまま出す方法
この章のポイント
- 受付センターに電話やインターネットで申し込む
- 手数料の処理券を買って貼る
- 丸めてひもでしばり、決められた日に出す
切る手間をかけたくない場合や、よしずの本数が多い場合は、粗大ごみとしてそのまま出すのが手軽です。粗大ごみの流れは、自治体によって細かな違いはあるものの、次のように進むのが一般的です。
申し込みから収集までの流れ
自治体の粗大ごみ受付センターに、電話やインターネットで申し込みます。品目として「すだれ」「よしず」と伝え、大きさや本数を聞かれたら答えます。申し込みが済むと、収集日と手数料が案内されるので、コンビニや取扱店で粗大ごみ処理券を買い、品物に貼っておきます。収集日の朝、決められた場所に出せば完了です。
手数料は自治体と大きさで変わります。すだれやよしずは比較的安い区分に入ることが目立ちますが、金額は申し込みの際の案内で確かめてください。何本かをまとめて1点として数える自治体もあれば、1本ずつ数える自治体もあるため、本数が多い場合は申し込みの際に伝えておくと安心です。
出す前の準備
すだれやよしずは、丸めたままにしておくと、運ぶ途中でほどけて広がってしまうことがあります。両端と真ん中の数か所をひもでしばり、ほどけないようにしておきましょう。処理券は、ひもの部分ではなく、本体の見やすい所に貼ると、はがれにくくなります。
雨の日に外へ出しておくと、水を吸って重くなるだけでなく、カビの原因にもなります。収集日の朝まで、屋根のある場所に置いておくのがおすすめです。
自分で施設に持ち込む方法
自治体によっては、ごみ処理施設に自分で持ち込める場合があります。収集を待たずに片付けたいとき、何本もまとめて処分したいときに便利です。持ち込みには事前の予約が要る施設や、受け付ける曜日が決まっている施設もあるため、自治体のホームページで確かめてから向かいましょう。よしずは背が高いので、車に積めるかどうかも先に確かめておくと安心です。
切って小さくして可燃ごみで出す方法
この章のポイント
- 自治体が切って出すことを認めているか先に確かめる
- はさみ、剪定ばさみ、のこぎりを使い分ける
- 散らばらないよう、ひもで束ねてから袋に入れる
竹や葦のすだれ、よしずは、切って自治体の基準より小さくすれば、普通の可燃ごみで出せる地域もあります。粗大ごみの手数料がかからず、収集日を待たずに出せるのが利点です。切って出してよいかどうかは自治体ごとに違うため、分別表で確かめてから作業しましょう。
用意する道具
細い竹のすだれは、丈夫なはさみや剪定ばさみで切れます。よしずの葦は太く硬い物があるため、剪定ばさみか、のこぎりがあると作業が楽です。切り口がささくれて手を傷つけることがあるので、厚手の軍手を用意しておきましょう。葦や竹のくずが細かく飛ぶため、屋外やベランダに新聞紙やレジャーシートを敷いて作業すれば、片付けが簡単です。
切る手順
すだれは、竹をつないでいる糸を残したまま、竹と同じ向きに区切るように切っていくと、ばらばらになりにくくなります。糸を先に切ってしまうと、竹が一気に崩れて床に散らばるため、横糸は最後まで残しておくのがコツです。切った物は、ひもで束ねて、指定袋に入る長さにそろえます。
よしずは、編んでいるひもを残したまま、葦の束をいくつかに分けるように切ります。太い葦はのこぎりで一本ずつ切るより、何本かをまとめてしばってから切るほうが、ずれにくく作業が早く進みます。切った葦は、数か所をひもでしばり、袋に入れるか、自治体の決まりに沿って束ねて出しましょう。
気をつけたい点
竹や葦の切り口は、思った以上に鋭くとがります。袋に入れる際は、切り口が外に向かないよう、内側に向けて入れるか、新聞紙で包んでおくと、袋が破れにくく、回収する人のけがも防げます。
一度に大量の可燃ごみを出すと、集積所がいっぱいになったり、近所の迷惑になったりすることがあります。本数が多い場合は、何回かに分けて出すか、粗大ごみや持ち込みを選びましょう。自治体によっては、一回に出せる袋の数に目安を設けていることもあります。
カビや虫が付いたすだれ・よしずの扱い方
この章のポイント
- カビが生えた物はマスクと手袋を付けて作業する
- 屋外で乾かしてから袋に入れる
- 虫が付いている物は袋の口をしっかり閉じる
しまっていたすだれやよしずを出してみたら、黒っぽいカビや白い粉のような物が付いていた、という相談もよく見られます。植物でできた日よけは湿気を吸いやすく、雨に濡れたまま丸めてしまうと、カビが生えやすくなります。
カビが生えた物
カビが生えた物を片付ける際は、マスクと手袋を付け、胞子を吸い込まないようにしましょう。室内で広げると、カビが部屋に広がるおそれがあるため、屋外で作業するのが基本です。湿っている場合は、日なたで乾かしてから切ったり丸めたりすれば、ほこりが立ちにくくなります。作業が終わったら、使った軍手や新聞紙も一緒に袋に入れて出しましょう。
虫が付いた物
軒下や物置に長く置いていたよしずには、クモの巣や虫の卵が付いていることがあります。ほうきや手で軽く払ってから、袋の口をしっかりしばって出しましょう。家の中に持ち込まずに、そのまま外で片付けるのが安心です。
まだ使えるすだれ・よしずの手放し方
この章のポイント
- 未使用品やきれいな物は、譲る・売る方法もある
- 園芸や畑の日よけとして使う人もいる
- 値段がつきにくいので、売れなければごみに出す
買ったまま使っていない物や、ひと夏だけ使ったきれいな物なら、ごみに出す前に、ほかの人に使ってもらう方法もあります。
譲る・売る
地域の掲示板サイトやフリマアプリでは、すだれやよしずを探している人が見つかることがあります。家庭菜園やガーデニングをしている人、古民家風の部屋づくりをしている人には、手作りの風合いのある竹のすだれが喜ばれることもあります。よしずは大きいので、配送より、近くの人に直接引き取ってもらう方法が向いています。
リサイクルショップでは、使った日よけは値段がつきにくく、引き取ってもらえないこともあります。売れなかった場合は、無理に置いておかず、自治体のごみに出しましょう。
家の中や庭で使い直す
傷みが少ない物は、使い方を変えて使い直すこともできます。小さく切ったすだれは、鍋敷きや花びんの下敷き、棚の目隠しに使えます。よしずは、家庭菜園の日よけや、冬の霜よけに使う人もいます。使い直す予定がないまま置いておくと、再び物置の場所をふさいでしまうので、使い道が決まらない物は手放すと決めておくと片付けが進みます。
すだれ・よしずの捨て時の目安
この章のポイント
- 竹や葦が折れて、すき間が大きくなった
- カビやしみが取れない
- ひもや糸が切れて、竹がばらけてきた
すだれやよしずは、毎年日光と雨にさらされるため、少しずつ傷んでいきます。次のような状態になったら、買い替えを考える目安です。
- 竹や葦が何本も折れて、日よけとしてすき間が目立つ
- 黒いカビやしみが広がり、拭いても取れない
- 竹をつないでいる糸や、よしずを編んでいるひもが切れてきた
- 色があせて、さわると表面が粉のようにぽろぽろ落ちる
- 巻き上げ用のひもや金具が壊れ、上げ下げができない
傷んだすだれは、強い風にあおられて竹が飛んだり、落ちたりするおそれがあります。見た目だけでなく、安全のためにも、傷みが目立ってきたら早めに取り替えましょう。
来年も使う物を長持ちさせるしまい方
この章のポイント
- しまう前に汚れを落として、よく乾かす
- 丸めて新聞紙や布で包む
- 湿気の少ない場所に立てて保管する
まだ使える物を来年も使うなら、しまい方で持ちが変わります。夏の終わりのうちに、次の手順で片付けておきましょう。
汚れを落として乾かす
ほこりや砂は、ほうきや柔らかいブラシで払い落とします。汚れが目立つ場合は、固くしぼった布で拭き、日陰の風通しのよい場所で、しっかり乾かしましょう。湿ったまま丸めてしまうのが、カビの一番の原因です。
包んで立てて保管する
乾いたら丸めて、ひもでしばり、新聞紙や古い布で包みます。ビニール袋に密閉した場合、中に湿気がこもりやすいので、通気のある包み方が向いています。床に直接置くより、壁に立てかけるか、すのこの上に置くと、湿気がたまりにくくなります。物置の片付けをあわせて進めたい場合は物置の処分方法も参考にしてください。
実家の片付けで出てきたすだれ・よしず
この章のポイント
- 縁側や軒下、物置にまとめて残っていることが目立つ
- 本数を数えて、粗大ごみか切って出すかを決める
- 日よけの金具や物干しとあわせて片付ける
実家の片付けでは、縁側や軒下、物置から、何年分ものすだれやよしずが出てくることがあります。古い家では、窓ごとにすだれを掛けていたり、季節ごとに買い足したりして、本数が増えていることもあります。
まず本数と状態を確かめる
最初に、すべてを一か所に集めて本数と状態を確かめます。カビや折れが目立つ物は処分、きれいな物は残すか譲るか、と分けていくと、作業の量が見えてきます。本数が多い場合は、一本ずつ切るより、粗大ごみでまとめて申し込むほうが、時間と手間をかけずに片付けられます。
金具や周りの物もあわせて片付ける
軒先には、すだれをつるすためのフックや金具が残っていることがあります。家を手放す予定がある場合は、金具も外しておくと、引き渡しの際にすっきりします。網戸や物干しざおなど、窓の周りの物もあわせて見直すと、一度に片付けが進みます。網戸の処分は網戸の捨て方、物干しざおの処分は物干し竿の捨て方で紹介しています。
実家が空き家になり、将来家を解体する予定がある場合は、建物を壊す前に中の物や庭先の物を片付けておく必要があります。解体の費用は残っている物の量でも変わるため、早めに相場を調べておくと計画が立てやすくなります。
すだれ・よしずの処分についてよくある質問
すだれは何ごみで出す?
竹や葦でできたすだれは、可燃ごみとして扱う自治体が目立ちます。自治体の大きさの基準を超える物は粗大ごみになるので、分別表で確かめてください。
よしずは粗大ごみになる?
よしずは背が高く大きいため、そのまま出すと粗大ごみになる地域が目立ちます。切って基準より小さくすれば、可燃ごみで出せる自治体もあります。
すだれを切って可燃ごみで出してもいい?
切って小さくすれば普通ごみとして出せる自治体もあります。認めているかは自治体ごとに違うため、分別表で確かめてから作業してください。
樹脂製のすだれは何ごみ?
プラスチックでできた物は、プラスチックごみや不燃ごみ、可燃ごみなど、地域によって区分が分かれます。大きな物は粗大ごみになるため、分別表で素材の区分を確かめましょう。
すだれの金具はどうする?
つり下げ用のフックや金具は、すだれから外して、金属ごみや不燃ごみとして分けて出すのが一般的です。
カビが生えたすだれはどう片付ける?
マスクと手袋を付け、屋外で乾かしてから袋に入れて出しましょう。室内で広げると、カビが部屋に広がるおそれがあります。
すだれ・よしずの捨て方についてまとめ
すだれやよしずの捨て方は、素材と大きさで決まります。竹や葦の物は可燃ごみ、自治体の基準を超える物は粗大ごみになる地域が目立ち、切って小さくすれば可燃ごみで出せる自治体もあります。樹脂製は地域で区分が分かれるため、分別表で確かめましょう。
夏の日よけの片付けは、秋の衣替えとあわせて進めると忘れません。傷んだ物は思い切って手放し、来年も使う物はきちんと乾かしてしまっておけば、物置もすっきりし、次の夏も気持ちよく使えます。