家電を買うたびに増えていく取扱説明書と保証書。引き出しやファイルにしまったまま、もう家にない家電の説明書まで何年分もたまっている家庭は少なくありません。いざ整理する段になって、どれを捨ててよいのか、保証書はいつまで取っておけばよいのか、迷ってしまいます。
Yahoo!知恵袋にも「家電の説明書は捨てても大丈夫?」「保証書が切れたら捨てていい?」「説明書はネットで見られるって本当?」といった相談が寄せられています。
取扱説明書は、メーカーのサイトで電子版を見られる製品が多く、紙の説明書を手放しても困らないことがほとんどです。保証書は、保証期間が終わるまでは購入時のレシートと一緒に保管しておく必要があります。処分する家電の説明書や、保証期間の切れた保証書は、紙として資源回収に出せます。
本記事では、取扱説明書と保証書の捨て方、捨ててよい物と残すべき物の見分け方、電子版の説明書の探し方、保証書を保管する際の注意点、説明書をため込まない整理と収納のコツ、実家にたまった説明書の片付け方まで、知恵袋に寄せられた声を交えて解説します。

取扱説明書・保証書の捨て方
この章のポイント
- 紙の説明書は古紙(雑がみ)として資源回収
- ビニールの袋やCD-ROMは分別
- 個人情報が書かれた保証書は読めなくしてから
取扱説明書や保証書は、紙でできているため、自治体の資源回収に出せるのが一般的です。
| 物 | 区分の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 取扱説明書(冊子・紙) | 古紙(雑がみ・雑誌)、可燃ごみ | ホチキスの針はそのままでよい自治体が多い |
| 保証書 | 古紙(雑がみ)、可燃ごみ | 名前や住所が書かれていれば読めなくしてから |
| 説明書が入っていたビニールの袋 | プラスチックごみ、可燃ごみ | 紙と分けて出す |
| 付属のCD-ROM・DVD | 可燃ごみ、不燃ごみ、プラスチックごみ | 自治体の区分に従う |
| 箱・外箱 | 段ボール・古紙 | 折りたたんで出す |
冊子になった説明書は、雑誌や雑がみとして、ほかの紙と一緒にひもで束ねたり、紙袋に入れたりして資源の日に出します。ホチキスで留められた冊子は、針を外さずにそのまま出してよいとする自治体が一般的です。
個人情報への配慮
保証書には、購入した店の印や、購入者の名前、住所、電話番号が書かれていることがあります。そのまま資源回収に出すのが気になる場合は、該当する部分を切り取ってシュレッダーにかけるか、個人情報保護スタンプで塗りつぶしてから出しましょう。購入時のレシートも、クレジットカードの番号の一部が印字されていることがあるため、同じように扱います。
知恵袋に寄せられた相談
Yahoo!知恵袋には、次のような相談が投稿されています。
- 家電の説明書がファイル3冊分もあり、どれを捨ててよいか分からない
- 保証書を捨てたあとに故障して、修理代が有料になった
- 実家の引き出しに、何十年も前の説明書がぎっしり詰まっていた
回答では「説明書はメーカーのサイトで見られるので捨てた」「保証書は保証期間が終わるまで捨てないほうがいい」「家にない家電の説明書から処分するのがよい」といった声が目立ちました。
捨ててよい説明書・残すべき説明書の見分け方
この章のポイント
- 家にない家電の説明書はすぐ処分
- 電子版がある説明書は手放してもよい
- 保証期間中の保証書と、電子版のない説明書は残す
説明書や保証書の整理では、次の基準で分けると迷いません。
| 状況 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| すでに処分した家電の説明書・保証書 | 処分する | 使う機会がない |
| メーカーのサイトに電子版がある説明書 | 処分してよい | 必要なときにネットで見られる |
| 保証期間中の家電の保証書 | 残す | 故障したときの無料修理に必要 |
| 延長保証に加入している家電の書類 | 残す | 延長保証の期間中は必要 |
| 電子版のない古い家電や海外製品の説明書 | 残す | 手に入らなくなる |
| 給湯器・エアコン・住宅設備の説明書 | 残す | 点検や修理、家を売るときに必要になることがある |
| 車や自転車、高額な製品の説明書・保証書 | 残す | 売るときに評価が上がる |
家にない家電の説明書から処分する
最初に手を付けやすいのは、すでに処分した家電の説明書や保証書です。家にある家電の一覧と照らし合わせて、家にない物の説明書を抜き出しましょう。古い携帯電話や、壊れて捨てたテレビの説明書などが、意外とたくさん出てきます。
住宅設備の説明書は大切に
給湯器やエアコン、システムキッチン、浴室乾燥機、インターホンなど、家に取り付けられた設備の説明書や保証書は、点検や修理のときに必要になります。家を売ったり貸したりする際に、買い手や借り手に引き継ぐこともあります。家電とは別のファイルにまとめて、大切に保管しておきましょう。
電子版の説明書の探し方
この章のポイント
- メーカーのサイトで型番を検索
- 型番は本体のラベルで確認
- 古い製品は電子版がないことも
紙の説明書を手放す前に、電子版が見られるかを確認しておくと安心です。
型番を確認する
電子版の説明書を探すには、製品の型番(品番)が必要です。型番は、家電の本体の裏や底、側面に貼られたラベルに書かれています。冷蔵庫や洗濯機は扉の内側やふたの裏、エアコンは室内機の側面にラベルがあることが多いです。
メーカーのサイトで検索する
メーカーの公式サイトの「取扱説明書ダウンロード」「サポート」などのページで、型番を入力すれば、説明書のPDFが表示されます。検索サイトで「メーカー名 型番 取扱説明書」と検索しても見つかることがあります。よく見る説明書は、スマートフォンに保存しておくと、必要なときにすぐ開けます。
電子版がない場合
発売から長い年数がたった製品や、海外のメーカーの製品、小さなメーカーの製品は、電子版の説明書が公開されていないことがあります。こうした製品の説明書は、手放す前にスマートフォンで撮影しておくか、必要なページだけを残しておきましょう。
保証書の保管期間と注意点
この章のポイント
- メーカー保証は購入から1年が一般的
- 保証書と購入時のレシートをセットで
- 延長保証は店の会員アプリで確認できることも
保証書は、製品が故障したときに、無料で修理を受けるために必要な書類です。
保証期間
家電のメーカー保証は、購入日から1年間とする製品が一般的です。冷蔵庫の冷却回路やエアコンの冷媒回路など、一部の部品は、保証期間を5年などに延ばしている場合もあります。保証書に書かれた保証期間と対象の部品を確認し、期間が終わるまで保管しましょう。
購入時のレシートと一緒に保管する
保証書には、販売店の印と購入日が記入されていることが必要です。記入がない場合は、購入日が分かるレシートや納品書があれば、保証を受けられることがあります。保証書とレシートは、ホチキスで留めるか、同じ封筒に入れて保管しましょう。レシートの感熱紙は、時間がたつと文字が薄くなるため、スマートフォンで撮影しておくと安心です。
延長保証
家電量販店で延長保証に加入した場合は、保証書とは別に延長保証の書類や会員カードが発行されます。最近は、店の会員アプリで購入履歴と保証の内容を確認できることも増えています。延長保証の期間は5年〜10年と長いため、書類をなくさないよう、保証書と一緒に保管してください。
紙の説明書をデジタル化して残す方法
この章のポイント
- スマートフォンで撮影して保存
- スキャナーやアプリでPDFにする
- 家電ごとにフォルダを分けて管理
電子版が公開されていない説明書や、手放すのは不安だけれど場所を取る説明書は、デジタル化して残す方法があります。
スマートフォンで撮影する
よく使うページだけであれば、スマートフォンのカメラで撮影して保存するのが手軽です。撮影した写真は、家電ごとにアルバムを分けて整理しておくと、必要なときにすぐ見つかります。
スキャンアプリでPDFにする
ページ数の多い説明書は、スマートフォンのスキャンアプリを使えば、複数のページをまとめて1つのPDFファイルにできます。家庭用のスキャナーや、コンビニのマルチコピー機のスキャン機能を使う方法もあります。PDFにした説明書は、クラウドの保存サービスに入れておけば、家族とも共有できます。
ファイル名に型番を入れる
デジタル化した説明書は、「冷蔵庫_メーカー名_型番」のように、家電の種類と型番をファイル名に入れて保存しましょう。家電を買い替えたときに、古いファイルを見つけて削除しやすくなります。
説明書と一緒に確認しておきたいこと
この章のポイント
- リコールの対象になっていないか
- 部品の保有期間と修理の受付
- 消耗品の型番
説明書や保証書の整理のついでに、家電について次の点も確認しておくと役立ちます。
リコールの対象かどうか
家にある家電の型番を、消費者庁のリコール情報サイトや、製品評価技術基盤機構(NITE)のサイトで検索すれば、リコールの対象になっていないかを確認できます。古い家電ほど、リコールの対象になっている可能性があります。対象だった場合は、メーカーの案内に従って、無償の点検や交換、回収を受けましょう。
消耗品の型番を控える
エアコンや空気清浄機のフィルター、掃除機の紙パック、浄水器のカートリッジなど、定期的に交換する消耗品の型番は、説明書に載っています。説明書を処分する前に、消耗品の型番をメモしておくか、スマートフォンで撮影しておくと、買い替えのときに迷いません。
説明書をため込まない整理と収納のコツ
この章のポイント
- 家電ごとにクリアファイルに分ける
- 保証期間の終了日を書いておく
- 1年に1回見直す日を決める
説明書と保証書は、整理の仕組みを作っておけば、ため込まずに済みます。
クリアファイルで家電ごとに分ける
説明書と保証書、レシートは、家電ごとにクリアファイルに入れ、「冷蔵庫」「洗濯機」などとラベルを付けて、1冊のファイルボックスにまとめましょう。家電を処分したら、そのクリアファイルの中身をまとめて処分するだけで済みます。
保証期間の終了日を書いておく
クリアファイルに、保証期間の終了日を付せんで貼っておくと、いつ保証書を処分してよいかがひと目で分かります。年に1回、大掃除や年度替わりの時期に、ファイルの中身を見直す日を決めておくと、たまりすぎを防げます。
電子版で済ませる
新しい家電を買ったら、説明書の電子版があるかをすぐに確認し、紙の説明書は保証書と一緒に保管するか、電子版で十分なら処分してしまう方法もあります。紙の説明書をすべて残すのではなく、必要な物だけを残す習慣をつけましょう。
実家にたまった説明書を片付けるとき
この章のポイント
- 何十年分もたまっていることが多い
- 家にある家電と照らし合わせる
- 住宅設備の説明書は家の処分まで保管
親の家を片付けると、引き出しや戸棚に、何十年分もの説明書や保証書がぎっしり詰まっていることがあります。
家にある家電と照らし合わせる
親の家にある家電を一つずつ確認し、その家電の説明書だけを残して、ほかは処分しましょう。何十年も前に処分したテレビやステレオ、ワープロの説明書などは、まとめて古紙に出せます。古い説明書の中には、懐かしい製品の写真や広告が載っていることもあり、家族で見返すと思い出話に花が咲くこともあります。
住宅設備の書類は残す
給湯器や太陽光発電、浄化槽、ホームセキュリティなど、家の設備の説明書や契約書は、家を売ったり解体したりする際に必要になることがあります。家をどうするかが決まるまでは、まとめて保管しておきましょう。
高齢の親が使う家電の説明書
高齢の親が使っている家電の説明書は、よく使う操作のページに付せんを貼ったり、大きな文字で操作の手順を書いた紙を家電の近くに貼ったりしておけば、親が迷わずに使えます。説明書の整理の際に、親と一緒に家電の使い方を確認するのもよい機会です。
取扱説明書・保証書の処分についてよくある質問
保証書を捨ててしまった場合、修理は有料になる?
保証書がなくても、購入日が分かるレシートや納品書、クレジットカードの利用明細、店の会員アプリの購入履歴などがあれば、保証を受けられる場合があります。メーカーや購入した店に相談してみましょう。
説明書を売るときは家電と一緒のほうがいい?
家電を売る場合は、説明書や保証書、付属品がそろっていると評価が上がります。売る予定がある家電の説明書は、捨てずに本体と一緒に保管しておきましょう。
説明書の付属のCD-ROMはどう捨てる?
パソコンやプリンターなどに付属していたCD-ROMは、ソフトをインストールし終えていれば処分してかまいません。最近は、メーカーのサイトからソフトをダウンロードできることが多くなっています。CD-ROMは、自治体の区分に従って可燃ごみ、不燃ごみ、プラスチックごみのいずれかに出します。
車の取扱説明書や整備記録簿は捨てていい?
車の取扱説明書や整備記録簿は、車を売るときに査定の評価に影響するため、車を手放すまで車内のグローブボックスなどに保管しておきましょう。車を処分したあとは、古紙として出せます。
家電を譲るとき、説明書も一緒に渡したほうがいい?
説明書があると、譲った相手が使い方に迷わずに済みます。紙の説明書がない場合は、メーカーのサイトで電子版が見られることを伝え、型番を教えてあげましょう。保証期間が残っている場合は、保証書も一緒に渡すと、相手が修理を受けられることがあります。
説明書を捨てたあとで使い方が分からなくなったら?
メーカーのサイトで電子版を探すほか、メーカーのお客様相談窓口に問い合わせれば、使い方を教えてもらえます。動画サイトに、メーカーや利用者が使い方を説明する動画が公開されていることもあります。
取扱説明書・保証書の処分についてまとめ
この記事のポイントをまとめます。
取扱説明書と保証書の整理は、捨てる物と残す物の基準を決めれば、短い時間で済ませられます。引き出しやファイルが軽くなれば、必要な書類もすぐに見つかるようになります。
年に1回の見直しを習慣にして、書類がたまらない仕組みを作りましょう。